今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

農業崩壊は米の隷属国になってしまう !

2011-11-04 06:54:32 | 幸福の追求
TPPは最終段階になっている。特に農業が問題となっている。
値段や合理化ばかりが論点となっているが、根本問題が見落と
されている。それは、日本農業が一度崩壊すると、再生は不可
能に近い状態に追い込まれることになる。もしもそうなれば日
本の食料は米国頼りにならざるを得なくなる。それは日本が米
国の隷属国になることになる。すなわち日本が典型的な人間牧
場になることを意味している。

 人間牧場とは、食物の種を独占して世界中を食料支配するこ
とを目指すものと云われている。食料を得るために働かざるを
得なくなる。そんな屈辱的な国に日本を追い込んではならない。

 多少、日本の農産物が高くとも、自給率を高める方向に行か
なければ、日本の国体は保てなくなってしまう。貨幣経済であ
る以上、収益率の高い工業製品にばかり目線がいってしまいが
ちだが、人間存在の根本である農業を守ることは日本のプライ
ドを守ることでもある。日本人の存在そのものを守ることでも
ある。

 今後、温暖化が進めば、世界中が農産物の不作の時代を迎え
ることは目に見えている。米国とて、日本に食料を輸出してく
れる余裕はなくなるはずである。その時、日本は食糧調達でき
なくなる。その時、日本は深刻な食糧難になってしまう。日本
は食料自給率を高める方向にいくべきである。

 TPPは絶対反対である。

 

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