ニコ、酒場で戯言

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なべ presents

せたが屋 雲@品達(品川) 2005.6

2005-07-03 22:12:53 | ラーメン(東京)
相変わらず外出は控えておりますです。というわけで蔵出し大会続行っす。(って優香、2週間あけた
間に食べたものがたまってるっす)

あとラーメンや食べ物の話が多くなってきたのでカテゴリーをちょっと増やしました~。

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ラーメン集合施設というのが全国にいくつかある。特に昨今はラーメンブームも手伝って乱立気味に思える。私は施設自体が近くにないこともあるが、何より美味しいお店が近くにあるのでわざわざ足を運ぶ必要もない、とあまり見向きしないでいた。私のような人が多いのか結構苦戦しているところも多いらしい。

だが、昨年に出来た『品達』というところは大層話題になっているらしい。京急品川駅ガード下。有名店が沢山入っていて話題性も十分。そういえば、今年「アクアスタジアム」も好評な品川。そういった意味でも若年層を中心に(ラーメンなら)集客が見込めるといったところか。

そして、なんつっても「なんつっ亭」が1番人気。なんっつたっ亭、神奈川県秦野(遠い~)。なんつたっ亭、各雑誌、マスコミで高評価、高ランキング。なんつったっ亭、うまいぜベイベー。そうなるっつー亭、やっぱり行列である。はいー、私もここ目当てに行ったのだが、さすがに断念。

それで選んだのが「せたが屋 雲」。環七の雄「せたが屋」の3rd、いや4thブランドというべきこのお店の売りはなんと『ソースラーメン』だそう。恐ろしいが、たまたま来たときは高いチャレンジ精神を見せるべきだとなんかの伝記で読んだことがある(笑)。

この「せたが屋」だが、私は本店(?)に一応行ったことがある。含みのある表現だが、実は…、その日友人と焼肉を食べてウカれ、更にお酒を飲んでウカれ、そこで盛り上がり、では「せたが屋」へレッツゴーとなったのだが、私は飲みすぎでダウンしたというだけのこと(苦笑)。私の記憶の中にはこのお店の看板すらありません。あの時はさすがの私もちょっと飲みすぎた。行きたかったな。しかも友人の「このラーメンってアシッドさん、凄く好きそうだよね」という気を遣ってんだか、悔しがらせたいのか分からない発言も手伝って、私にとっての永遠の宿題店となっていたのが、「せたが屋」(系)、とそういうことである。


いざ、「せたが屋」へ。
とすっかりソースのことを忘れて突入。券売機でラー麺と味が変わるらしいおかわり麺を購入。席に着いて待つことにした。店内は「なんつっ亭」の行列っつうことはなく、それでいて満席っつう感じ亭。

各テーブルにはこの怪しき『ソースラーメン』についての説明書きが置いてあって、それをしばし読む。ふむふむ。沢山の野菜をふんだんに使って出汁を抽出して、最後に野菜か果実のタレを合わせる、らしい。つまり、製法が“ソース”のようだ、というわけだ。なるほど、ホッとした。ブルドッグはとんかつもウスターもイケるくちだが、さすがにラーメンはねえ。

そうこうしているうちにラー麺が登場! ビジュアルはずばりおいしそう。濃厚な出汁が茶濁していていい感じ。ほんのりスパイシーな香りがするのはデフォルトで黒胡椒が入っているため。サイコロ状にカットされたチャーシューは炙りのひと手間がかかっていてこれも美味しそう。さて、いざソース、そして、「せたが屋」のスピリッツ食らわん!

と気合が入ったのはいいが、不思議な味に動きがとまる(爆)。いや、美味しくないことは全然ないのだが、不思議だったもんで灰色の麺脳細胞が活性化しない。全体に凄くまろやかで野菜の甘みもそこはかとなく出ていて良いのだが、なんか掴みにくいぼんやりとした味という印象。不思議に思っている私を更に邪魔するのが黒胡椒。スパイシーに刺激してくれるのはいいが、味わいを邪魔してくれるだす。

野菜のスープ、そうミネストローネとか、例えが飛躍しすぎるが、ああいった野菜そのものの味わうものではなく、瓶詰めのペーストに近いといえば分かりやすいかなあ。まあ、ソースの原型って感じかな(笑)。

麺はしっかりとした麺で美味しかったし、チャーシューも大層美味しかった。だが、それよりもいろいろと考えさせられるスープ。説明書きによると素材や出汁の味を存分に味わってもらうために塩分は控えめとのこと。その配慮は嬉しいが、こんな意味でも味をぼやけさせたのかも。

で、その味を変える、というおかわり麺を店員にお願いする。



これであります。つまり、替え玉に辛味をつけたひき肉が乗っているということで、味にアクセントをつけるらしい。因みに麺はデフォルト麺とは違い、細麺。博多替え玉風にいうならバリカタ程度で持ってくる。

これをドサっと投入。スープを味わうために幾分か飲んでしまっていたため、大袈裟にいえば合えソバ状態(笑泣)。ただ、これを入れたとこで味の輪郭がはっきりして良かった。良かった…、というと最初の味が物足りなかったみたいに思うかもしれないが、そうではなく、分かりやすかったという感じ。

ソースラーメン。おそらくウスターソースをカエシに使ったほうが衝撃的だが(爆)、なかなか食べることができない手間のかかったラーメン。話のネタにもなるし、是非チャレンジするのもいいと思う。とりあえず「なんつっ亭」の行列にめげたらこちらで。

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