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『生涯被告―おっちゃんの裁判』発刊記念イベントとして、講演会「裁判員制度一年を迎えて」があります。
・「裁判被告支援の裏側」
(中川一二三さん/岡山障害(児)者支援委員会)
・「市民が本当に裁きに参加できるのか?」
(水谷賢さん/弁護士)
と き 2010年7月17日(土)13:30~
ところ 岡山シンフォニーホール/イベントホール
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最近、私が学生時代の頃を思い出す、2冊の本が出版されました(私が出てくるわけではありません)。どちらとも、中川一二三さん(岡山障害児者支援委員会)という私が学生時代からお世話になっている方との関連です。2册とも文章に勢いがあり、あっという間に読んでしまいました。
一冊は、『真空地帯-女性「障害者」渾身奮闘記』。著者は宮本洋子さん。「障がい者」が自分らしく生きることの難しい社会の様子や理不尽さのなかでの、まさに「渾身奮闘記」。宮本さんのまっとうな想い・言葉が胸に飛び込んできます。
私が大学4年生のとき、岡山大学で全障連大会があり、当時中川さんが全障連の代表幹事。私は裏方ボランティアをしていました。宮本さんは、この時、はじめて全障連に出会い、同じ考えを持つ人がいて、巡りあえたことに感激したことが綴られています。
もう一冊は、標記の『生涯被告「おっちゃん」の裁判』。
聴覚障がい者の森本のおっちゃんは、コミュニケーション手段をほとんど持ち合わせていないなかで、「600円の窃盗事件」で逮捕・起訴され、裁判にかけられました。裁判の意味も内容も理解できないまま、その後、死の直前まで、19年にわたって、被告席に座らされたおっちゃん。「裁判で裁けるのか」という裁判制度の根幹を揺るがすものとして注目されました。
私が大学2年生のとき、おっちゃんの裁判が始まりました。何度も家に遊びにいきましたが、おっちゃんは無邪気な笑顔の気が優しい人で、手先が器用でした。おっちゃん流の手話で周りの人たちと話し、私は当時、ボブスタイルでしたので、そんな仕草が「私」を表す符号でした。
おっちゃんの裁判をずっと追ってこられた曽根英二さん(元山陽放送ディレクター、現在:阪南大学教授)が、この度、まとめられたものです。
この本の発刊イベントが行われます。どうぞ、ご参加ください。著者・曽根さんもいらっしゃいます。