栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2022-2023」

第23回チャンピオンズC回顧~ドゥラメンテ配合、砂でも頂点に

2022-12-06 16:44:35 | 血統予想

中京11RチャンピオンズC
◎13.シャマル
○12.テーオーケインズ
▲7.オーヴェルニュ
△10.クラウンプライド
×1.グロリアムンディ
×3.ハピ
×4.スマッシングハーツ
×11.バーデンヴァイラー
どうも、ウマい馬券で毎週予想させてもらってる血統屋の望田です。チャンピオンズCは王者テーオーケインズが今年一番といえるデキで出てくるし、昨年以上の圧勝を演じても不思議ないとみなさんも思っとるやろ。
まあしかし、シニスターミニスターのチャンピオンで、絶好調やから中京1800で◎や!っていう理由ぐらいでは血統予想としてはオモロないからね。もちろん予想は当てんとアカンのやけど、血統屋はこんなことをあれこれ考えて、こんな馬券を買っとるんやっちゅうところで面白がって読んでもらわんとね。お金いただいて予想してる以上はね。
シャマルはパールコード~アートハウス親子が出るマジックコードの牝系で、そこに菊花賞馬ダンスインザダークが配されて、マイル~2000の大レースを勝ちまくったアグネスデジタルが配されて、ゴールドアリュールの代表産駒でダートの大レースを勝ちまくったスマートファルコンが配合されて生まれた馬や。
アグネスデジタルの牝駒は短距離馬が多かったから、オカンのネイティヴコードも全3勝がダ1200やけど、シャマルは血統も馬体もスプリンターには見えへんよね。そやのにデビューからずっと1200ばかり走って、とうとう重賞まで勝ってオープン馬になってしもた。
それから1400の重賞を連勝して、前走はじめてマイルの南部杯使ったら、直線でカフェファラオには突き放されたけど、ゴール前はジワジワ詰めてコンマ1秒差の3着や。あれをみるとね、やっぱりシャマルはスプリンターではないと思うんよね。
アグネスデジタルがダートと短距離で出世して、それが古馬になったら芝も2000も走るようになって、マイルCSを勝って南部杯を勝ってついには秋天と香港Cまで勝ってね。競馬歴30年以上のオッチャンは、シャマルを見るとあの蹄跡とどうしても重ねてしまうんよ。スマートファルコンの古馬になってからの連戦連勝も見てきたし、大器と言われつづけたダンスインザダークがついに菊花賞でG1馬になったのも見てきたしね。
ずっとコンビを組んできた川須が乗らんのは残念やけど、1200でのし上がってきた晩成中距離血統のシャマルが、初の1800で、川田を背に、どんな走りを見せてくれるのかホンマに楽しみや。
最近競馬始めたような若い人も、今レース走ってる馬が、父や母になって、祖父母になって、血統表の3代目ぐらいまでは見たことある馬や~みたいになってきたら、血統で予想するのがもっと楽しくなると思うよ。長文失礼。オッチャンの血統予想はそんな感じですわ。

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「血統屋のオッチャン」バージョンで予想を書いた理由は書いてるうちにそうなってしまったとしか言いようがないんですが、またいつの日かやるかもしれないです(・∀・)

シャマルはパドックでは見た目に好調で、レースでも頑張ったし川田も思ったように乗ってくれたし、その上での完敗なので改めて言うことは特にないですが、1800は問題なかったし、来年はスマートファルコンやアグネスデジタルのようにもう一皮むけることを期待したいですね

クロアチア戦の前にキャロ会報の原稿は書き上げたんですが、まだ配合診断の繁殖(急ぎ組)が10頭以上残ってるのでこれを金曜までに片づけて、週末はNETKEIBAの血統解説と土日の予想やって、それでまた今週も終わってしまいそうですが、そんなわけで今回もライト回顧で

まずはいつものごとくNETKEIBAの全頭血統解説より1~3着を

ジュンライトボルト
グルーヴィットの3/4弟でフェイズベロシティの全弟。牝祖エアグルーヴは名牝名繁殖で子孫に活躍馬多数。「キングカメハメハ系種牡馬×エアグルーヴ系繁殖」の組み合わせはドゥラメンテなど大成功している。この牝系でもソニックグルーヴの分枝はフレンチデピュティをくぐるので砂巧者も出ており、本馬もダートに転じるとリステッド→重賞を連勝。中京1800も合っているが、スペシャルウィークの肌だから馬群に入って砂をかぶりたくはないだろう。(距離◎スピード○底力○コース◎)



クラウンプライド
エミーズパラダイス、ホウオウエミーズ、オリジナルスマイルの甥で、母母エミーズスマイルはアネモネS勝ち。近親にNAR最優秀2歳ディラクエがいる。父リーチザクラウンはキョウヘイやサヤカチャンなどの父。サンデーサイレンス3×4とMr.Prospector4×4だが、全体にHyperion血脈も強く、UAEダービーやJBCクラシックのように揉まれず先行すると頑張りをみせる。逃げ切り態勢をねじ伏せられたテーオーケインズには一目置かざるをえないが…。(距離◎スピード○底力◎コース○)



ハピ
ダノンアイリスの甥で、母母カリフォルニアネクターはサンタイネスS(米G2・ダ7F)勝ち。父キズナはダービー馬でソングライン、アカイイト、ディープボンド、バスラットレオンなどの父。伸びのある体型のキズナ産駒で、Storm Cat3×4らしい軽い脚捌きも、スタミナの血も強い牝系で道中の追走はややズブい。シリウスSもJDDも後方から上がり1位の脚でよく追い込んではいるが、展開の助けは欲しいところ。上がりのかかる前崩れ希望。(距離○スピード○底力○コース◎)



ダート重賞の予想をしてていつも思うのは、馬って基本的に砂を被るのは嫌で、揉まれず先行とか外3で走れれば能力100%発揮という馬がほとんどで、そのポジションをとって運べるかどうかで毎回着順が入れ替わる、みたいなことを年がら年中やってるような気がします

そういう観点でいくと、前走外を回して差し切ったスペシャルウィーク肌のサンライズホープとジュンライトボルトは、逃げ馬不在でスローで馬群が密集しそうなだけに、しかも今は先行型ではないだけに、馬群のなかで直線まで動きがとれないだろうとみていたので両方完消しでした

あと勝ち時計が、21年が49.3-12.1-48.3で1.49.7、22年が49.8-12.6-49.5で1.51.9。同日同コースの1勝Cの時計が21年1.52.8で22年1.54.0。今年は中だるみスローで上がり2Fのケイバになったので補正は必要としても、昨年より時計一つ以上はかかる馬場だったのもポイントだったかと

「テーオーケインズはパドックを見ても、やっぱり高速馬場ベターなタイプやと思うので、昨年より時計がかかっているのがカギですかね」とつぶやいておきましたが、出来そのものは昨年よりよく見えたほどで、直線でビュンと反応して抜け出しかかったものの、そこから苦しくなってモタれ気味になってしまったのは馬場が主因ですかね

ジュンライトボルトはずっと馬群のなかで、直線に入ったときも決して手応えがいいとは言えなかったんですが、前のケインズがビュンと加速したのと隣のノットゥルノが下がったタイミングが同時で、そのときにポッカリ外前が開けて、そこからは1頭だけグイグイ伸びて上がり11.9-12.3を一気に差し切り

スぺ肌だから、Aureole魂だから馬群を割るのは躊躇するけれど、我慢して下がらず追走できればどこかで進路が開けることもある。サンライズホープは大外を豪快に捲り上げて最後止まってしまいましたが、いつか開くに賭けた石川裕紀は嬉しいG1初勝利となりました

キングカメハメハ父系×エアグルーヴ牝系はHornbeam≒パロクサイドのニアリークロス継続になり、これまで数々のヒットを飛ばしてきた黄金配合、というのは昔からの当ブログ読者には耳タコでしょうが



Hyperion
Hornbeam
│┌Nasrullah
└△ ┌Vatout
 │┌○
 ││└Plucky Liege
 └△
 ┌Nasrullah
┌○
│└△┌Vatout
│ └△┌○
│  ││└Plucky Liege
│  └△
パロクサイド
└△┌Hyperion
 └△

このソニックグルーヴの枝はフレンチデピュティとノーザンテーストのパワーの要素が強く他の枝とは趣を異にしていて、フレンチデピュティの立ち繋ぎが語られるときにはいつもソニックグルーヴの地面に突き刺さってるような立ち姿が取り上げられるぐらいで、そういうフレンチデピュティ的脚元を伝えるので、ジュンライトボルトがダートで覚醒したのはそのあたりだろうと

フレンチデピュティとノーザンテーストが出会うと互いの北米パワー血脈が脈絡してダートに振れやすいことは、たとえばオルフェーヴル×フレンチデピュティでマルシュロレーヌ、ヘリオス、アルドーレが出ていることで実感できますが、マルシュロレーヌの弟バーデンヴァイラーは父がドゥラメンテなので、血脈構成はジュンライトボルトとかなり重なるんですよね

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日曜のボツ予想~要点を押さえた相似配合

2022-12-04 10:23:45 | 血統予想

さざんかは◎ダンシングニードルと○イコサンの人気2頭が強そうで、△ミルトクレイモーを入れて3連単4点でいきたいですかね
イコサンは福島2歳で「1200なら◎」と狙ったんですが馬場の荒れたインに突っ込んで3着まで…



ダンシングニードルはアドマイヤムーン(Persian Maid6×7)→ファインニードル(Sharpen Up5×4)ときたところへGone Westを合わせてMixed Marriageの継続クロスになっていて、ファインニードル産駒としては要点を押さえた父母相似配合といえるかと

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではチャンピオンズCとラピスラズリSとこうやまき賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

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土曜のボツ予想~は休みです

2022-12-03 10:43:51 | 血統予想

本日も多忙すぎるためボツ予想はお休みですm(_ _)m
血統で予想することや競馬を考えることの楽しさをもっと伝えたいと常に思ってはいるんですが、ギャラをいただいているお仕事を優先せざるをえません
いずれにしても一年のスパンでみると、忙しいほうが通常営業ではないかと思える昨今…

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではチャレンジCとステイヤーズSと葉牡丹賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

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11/26,27の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2022-11-30 19:24:48 | POG

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で栗山求が推奨したクファシル(牡2歳)が土曜阪神5Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

クファシル(牡・父モーリス・母グルヴェイグ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103356/
アンドヴァラナウト(ローズS)、ゴルトベルク(OP)、ヴァナヘイム(京都2歳S-2着)の半弟。母グルヴェイグはマーメイドS(G3)の勝ち馬で、エアグルーヴ牝系から受け継いだ特別な能力を産駒に伝えている。本馬もよほど馬が悪くなければ兄姉級の競走馬となるはず。「モーリス×ディープ」は好成績で、成長力が持ち味。(栗山)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で栗山求が推奨したタスティエーラ(牡2歳)が日曜東京6Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

タスティエーラ(牡・サトノクラウン・母パルティトゥーラ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103532/
父サトノクラウンは宝塚記念(G1)や香港ヴァーズ(G1・芝2400m)など芝中距離で6つの重賞を制覇した。その全姉ライトニングパールはイギリスの2歳G1勝ち馬。母パルティトゥーラは芝1600mで3勝。3勝クラスまで出世した。2代母フォルテピアノはダートテイストの強いスピード型の配合で、父サトノクラウンは欧州寄りの重厚なタイプなのでバランスが取れている。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2021)』で望田潤が推奨し、『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したレヴォルタード(牡2歳)が日曜東京4Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父エピファネイア
母バウンスシャッセ(ゼンノロブロイ)
牡 募集価格:8000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103524/
母バウンスシャッセは重賞3勝の一流馬。その母リッチダンサーはムーンクウェイクやコントラチェックなどを産んだクラブ馴染みの名繁殖です。エピファネイアとの配合はサンデーサイレンス4×3、Sadler's Wells=Fairy King4×4を軸とする父母相似配合で、競走能力の高い父母の相似配合ですから、オーソクレースのように信頼度が高い配合といえます。エピファネイア×ゼンノロブロイもシーズンズギフトなどが出て確率の高い組み合わせで、本馬も父のしなやかさ伸びやかさと母父のパワー体質の発現が絶妙で、母母リッチダンサーがマイラー資質なのも配合全体のバランスとしては良好です。ベタでお高いですが、エピファではこれとクルミナルがやはりいいと思います。(望田)

レヴォルタード(牡・父エピファネイア・母バウンスシャッセ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103524/
ムーンクエイクやコントラチェックの甥で、母バウンスシャッセは愛知杯など重賞3勝。エピファネイア×ゼンノロブロイはシーズンズギフトやヴェローナシチーと同じ。本馬はSadler's Wells=Fairy Kingの全きょうだいクロス4×4も光る。競走能力の高い父母の相似配合なので信頼できるだろう。母母リッチダンサーがマイラー資質なのもバランス良好。(望田)

レヴォルタード(牡・父エピファネイア・母バウンスシャッセ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103524/
母バウンスシャッセは中山牝馬S(G3)、フラワーC(G3)、愛知杯(G3)を勝ち、オークス(G1)でも3着と健闘した名牝。その兄弟にはコントラチェック(ターコイズS、フラワーC、オーシャンS)、ムーンクエイク(京王杯スプリングC)がいる。活力あふれるファミリーで、まだまだ大物を送り出せるだろう。「エピファネイア×ゼンノロブロイ」はシーズンズギフト(ニュージーランドT2着)、ヴェローナシチー(京都新聞杯2着)と同じ。Sadler's Wells=Fairy King4×4は好ましい。母と同じく中山コースが得意であれば皐月賞(G1)が狙い。(栗山)

■日曜東京5R1勝クラス ライラスター(一口・栗山)
■日曜東京12RジャパンC2着 シャフリヤール(ディープ・栗山)
■日曜東京12RジャパンC3着 ヴェルトライゼンデ(POG・望田)

1か月ぶりに札幌に舞い戻ってきました
山積みのお仕事を片付けて、12月は何とか平常運行に戻していくぞと気合を入れなおしていたら、種牡馬辞典の割り当てがででーんと送られてきてまた気を失いそうに…

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第42回ジャパンC回顧~元祖鬼神、タイトな追い比べを割る

2022-11-28 10:41:08 | 血統予想

東京12RジャパンC
◎8.デアリングタクト
○3.ヴェルトライゼンデ
▲14.ダノンベルーガ
△5.グランドグローリー
△9.ユニコーンライオン
×6.ヴェラアズール
×15.シャフリヤール
東京2400という日本競馬を象徴するコースで行われるジャパンCは、日本の芝中距離戦の最高峰に必要なもの、日本の中距離の名馬とはこういうものだということを各国に証明するレースだと思っている。一昨年のJCでアーモンドアイとコントレイルと歴史的な叩き合いをやったデアリングタクトが◎。JC史上に残る圧勝を演じたエピファネイアの代表牝駒。鞍上のマーカンドはムーアばりの鬼神の追いですっかり人気者になった。オールカマーはイン伸び馬場で外を回らされ、エリ女は外伸び馬場で内枠に泣きとチグハグで不完全燃焼なレースがつづくが、つまるところどちらも力負けではない。なのにG1を勝ってないダノンベルーガやヴェラアズールやヴェルトライゼンデより人気がない。
ダノンベルーガは春よりはかなり馬が良くなったがまだ成長途上、完成手前のハーツにはちがいない。ヴェラアズールは今年のメンバーなら人気になるのはわかるが、過去のJC勝ち馬たちに比肩するレベルにはまだ達していないと思う。ヴェルトライゼンデもオールカマーは外を回らされたからノーカン。叩いて出来は絶好に見えるが、半分ドリームジャーニー的な走法だからJCよりは有馬か。シャフリヤールは秋天のパドックでも違和感を感じたが、芝で追った一週前調教の映像もピンとこない。ダービーを勝った頃のようなあのヌメヌメ感が戻ってこない。馬の資質がアルアインと同じようなベクトルに寄ってきているように思えてならない。
外国馬ではグランドグローリー。昨年も日本適性が一番高いのはこれだと書いておいたが、今年も各馬の調教やVTRを見た感想は同じ。昨年ぐらいは走る。ユニコーンライオンは本来大箱向きだし、単騎逃げで後続はノーマークだろう。

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例によってNETKEIBAの全頭解説から1~3着を

ヴェラアズール
アヴェンチュラ、トールポピー、フサイチホウオー、ナサニエルの甥で、エルカスティージョのイトコ。母母アドマイヤサンデーは阪神牝馬特別2着。牝祖Madeliaは仏オークス馬。父エイシンフラッシュはダービーと秋天に勝ちオニャンコポンやタマモメイトウなどを輩出。大型で伸びのある体型で、母父クロフネのパワーも受け、戦績どおり大箱ベター坂コースベターの中距離馬。フラッシュ産駒だけに京都大賞典のように外に出したほうが伸びる感じはありそう。(距離◎スピード○底力○コース◎)



シャフリヤール
アルアインやダノンマジェスティの全弟で、アルナシームの叔父。母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。母父Essence of Dubaiはスーパーダービー(米G2・ダ9F)などに勝った。アルアインよりもディープインパクト的な体質でしなやか俊敏だが、アルアイン同様ベスト距離は2000だろう。昨年のJCは3着。前走秋天ではパドックの気配が絶好調には見えなかった。ここ目標にワンランク上げてこられるかがポイント。(距離○スピード◎底力◎コース◎)



ヴェルトライゼンデ
ワールドプレミアやワールドエースの3/4弟で、欧G1を3勝したManduroの甥。母マンデラは独オークス(独G1・芝2200m)3着で、母方にはドイツ血脈とHyperionのスタミナが強い。しなやかかつ重厚な体質は兄たちと似て、ワールドプレミアのような距離適性や成長曲線になるだろうと予測してきた。オールカマーは仕上がり自体は良かったが、イン伸び馬場で外々を回らされたぶん伸びきれず。地力はG1でも足りるので持続戦になれば浮上。(距離◎スピード○底力◎コース○)



まだマイルCSの回顧も書いてないんですが、レースの記憶が鮮明なうちにJCをサラサラ書いてしまおうと…今日は東京、明日は名古屋でまだまだ多忙なのです…サラサラのスープカレーみたいな回顧です

ユニコーンライオンが予想どおりハナに立つと後続を引きつけるように逃げ、前後半1200mでいうと73.3-70.4、レース上がり34.2は過去10年で2番目の速さで(1位はジェンティルドンナが勝った13年の34.1)、JCにしては上がり特化のレースになったといえるかと

ちなみに過去5年の前後半は以下のとおり
21年74.5-70.2
20年69.4-73.6(キセキ大逃げ)
19年72.5-73.4
18年71.7-68.9
17年72.3-71.4

しかし上がりのケイバで前残りになったわけではなく、今日の高速馬場でこれだけ上がり特化になると外国馬は対応できず、上位人気の日本馬5頭、脚力のある日本馬5頭がそのまま掲示板を占める結果に

このペースですから馬群は一団で直線へ、世界の名手たちがトップクラスの馬に乗ってますからなかなかタイトな追い比べになり、ダノンベルーガが内外から抜かれるときに挟まれる形で後退、デアリングタクトは馬群を割りかけたときに進路を締められて立て直すロスがありました

ヴェラアズールはスタートは一息で最初は15番手ぐらい、そこから1頭ぶんのスペースをジワジワ押し上げ、2角ではもうヴェルトライゼンデの直後につけていたのがさすがで、マーカンドがムーアと似た鬼神追いで人気者になってますが、ムーアは何をやっても一流ですから、世界の一流とはそういうことなんですよね

直線もスペースを探しながら、左右に切り返しながら、でも決して手綱を引っ張ってないし減速もしていないという、今日のヴェラアズールはムーアでなければ勝てなかったかもしれないというぐらいのJC史上に残る名騎乗でした

ついにエイシンフラッシュ産駒がG1を、母父クロフネの牡がG1を勝ったわけですが、エイシンフラッシュの種牡馬成績が高いところで安定しなかったのはドイツ血脈が強いアウトブリードだからで、ヴェラアズールの場合は母ヴェラブランカがNorthern Dancer≒Icecapade4・5×4なのが定型としてほめられます

ヴェラブランカはアヴェンチュラ、トールポピー、フサイチホウオーの半姉妹で、鋭いというより力強いストライドはエイシンフラッシュよりもこの牝系のイメージが強く、トールポピーが斜行せずに馬群を割ってきたというゴール前でした

シャフリヤールは予想コメントにも書いたように、3歳時のあのヌメヌメしたウナギのような皮膚感、サンデー直仔のG1馬がこんな質感が多かったのですが、それがなかなか戻ってこない

おそらくアルアイン的なベクトルに寄ってきたと思われる今、東京でストライド勝負になったらちょっと厳しいのではと疑ってましたが、そういう意味では上がり4Fの勝負になって一番プラスやったのはシャフリヤールやと思いますね

実際直線半ばから一頭だけ違う回転の速さで一気に先頭に立ったんですが、ゴール前では左手前に替えて失速気味で、ゴール直後は4番手に落ちていました

この絶好のペース展開でもヴェラアズールに負けてしまったというのは、タラレバ主観を承知でいうならば、3歳時のウナギのシャフリなら勝ってたんじゃないかとも思いますね

ヴェルトライゼンデとデアリングタクトが好走したことで「インベタオールカマー外差しノーカン説」がますます有力になったといえるし、エリ女で内を走った組の巻き返しも今後あるでしょうね

あのオールカマーもけっきょくのところ、2頭で外を回してマッチレースをやってたわけで、それでデアリングがヴェルトをギリギリ差したわけで、内を走った馬たちとは別のレースをしていたんですよね

今日もスムーズならヴェルトは差していたと思うし、勝ち馬にも並ぶところまでいったと私は思っていますが、まあでもデアリングタクトが終わってないことを証明してくれたのはよかった

外国馬は今年もやっぱりグランドグローリーが最先着でしたが、これを最後に社台ファームで繁殖入り

Alzao=Light of Hopeの全きょうだいクロス3×3をもち、Alzaoといえば名うてのフィリーサイアーでウインドインハーヘアの父でもありますから、繁殖としても非常に楽しみな馬ですね

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