栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」
Northern DancerとHail to ReasonとLa Troienneとハイインロー(Forli)
帝王Sadler's Wellsは主にこの4血脈を武器として、欧州のリーディングサイアーに君臨しつづけました
┌Northern Dancer
Sadler's Wells
│ ┌Hail to Reason
│┌○
││└△┌Bimelech
││ └△└La Troienne
└△┌Forli(ハイインロー)
└△
先ほど過去の函館記念がGCで流れていましたが、
ロードプラチナム…ニヤー(≒Caerleon),Buckpasser,トニービン
ヤマニンリスペクト…Nijinsky,Buckpasser,チャイナロック
エアエミネム…デインヒル,Nijinsky
クラフトワーク…Be My Guest,ノーザンテースト,Mill Reef3×3
エリモハリアー…Caerleon,ブレイヴェストローマン,Buckpasser,Vaguely Noble
トーセンキャプテン…Nureyev,Caerleon,Shirley Heights,トニービン
サクラオリオン…Nureyev,Sadler's Wells,Seattle Slew,Miesque,Tudor Minstrel
マイネルスターリー…マルゼンスキー
欧州競馬は相変わらずサドラー×デインヒルやサドラー×Darshaanが大レースを勝ちまくっていますが、函館記念もワコーチカコ≒マイヨジョンヌ(リヴリア×マルゼンスキー)の時代から「Northern DancerとLa Troienneとハイインロー」の天下が続いており、洋芝の中距離で求められる資質は不変だということでしょう
新潟11R アイビスＳＤ
◎16.ジェイケイセラヴィ
○3.エーシンヴァーゴウ
△12.エーブダッチマン
△13.アポロフェニックス
×7.アポロドルチェ
×14.シャウトライン
注5.サアドウゾ
注11.ヘッドライナー
◎は典型的な夏馬で、全[6.5.0.13]のうち6～9月で[4.3.0.5]。スクワートルスクワートの産駒はシャウトラインもそうだが、パワーで押す一本調子な脚質で直千競馬は合っている。今年は牝馬勢にもう一つピンとくる馬がいないので、昨年2着の実績を素直に信用することにした。
新潟10R 火打山特別
◎6.マヤノリュウジン
○1.マイネルカリバーン
▲9.ニシノステディー
△11.レッドストラーダ
△12.モトヒメ
×7.レオパステル
×10.パープルタイヨー
注4.オメガブレイン
注5.アディアフォーン
◎は母父キンググローリアスでナスキロラトロとトムフールを組み合わせクロスする「キングヘイロー黄金配合」。能力は以前から評価してきたが、スプリンターではなく1200mはちょっと忙しいとも書いてきた。1400mなら中団より前で無理なく差せるだろう。
--------
競馬やって、花火見て、温泉に浸かり、なでしこを応援し、もちろん飲んだくれて、睡眠不足のまま函館から帰ってきました～
今日のランチは有名な洋食の老舗「五島軒本店 雪河亭」
去年はカレーを食ったので今年はビーフシチューをいってみたんですが、これまた王道中の王道で、たぶんこんなふうに美味いに違いない…と期待したとおりの一品でした
良い素材を使って、やるべきことをオーソドックスに丁寧にやるというのは、血統や配合に通じるところもあるよなあ…と
予想で出した買い目と違う買い方で当たったときは黙ってるんですが、アイビスは直前まで迷った末に◎○2頭頭で流したのでうまいこといきました…と白状してしまいます
やっぱり旅打ちは勝つのと負けるのとでは大違いなので、普段より当てにいってしまうというか、ついつい買い目が増えてしまうんですよね～(^ ^;)
昨年も書いたように「NasrullahとLa Troienne絡みのニアリークロスを持ち、夏場に実績のある大型牝馬を狙い、サンデーの血を持つ馬は切り捨てる」というのがアイビスのセオリーなのですが、今年はこの条件にスッポリ当てはまる牝馬はおらず、もう少し馬体重があってもう少し外枠を引けばエーシンヴァーゴウから入ってもよかったんですが、以下「血統クリニック」から抜粋します
◆牝馬重視ならエーシン
ファルブラヴ産駒は牡は中距離型が多いが、牝はワンカラットやダンスファンタジアやブルーミンバーなど前向きなマイラー・スプリンターがよく出る。エーシンヴァーゴウは母カンザスガールもGulchとIn Realityのパワーで走るダートのスプリンターだった。アイビスサマーダッシュはこういう硬めの体質のパワー型牝馬が活躍するレースでもあり、牝馬重視の予想でいくならこれか。
Never Bendと夏馬(5)～父母直系のラトロパワーで突進したケイティラブ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b1c5a23546dc1c60032d0021c5bb3f4b
聖護院はTom Fool的な無駄のない捌きで前受けで速い上がりを出せるシースナイプが軸でしょうが、阪神より京都のほうが斬れるベストクルーズの逆転含み…という読みで
駒ヶ岳は重い馬場でサトノシュレンとネオポラリスとローレルキングダムが浮上…って全部人気ですか(^ ^;)
長万部はエスカーダが意外に人気ないですね～
バゴ×オペラハウス×ジムフレンチでNureyev≒Sadler's Wells3×3ですからビッグウィークのようなステイヤーが出ても不思議ない配合ですが、Red God的なスプリンター体型がONになったのでパワーと粘りで短距離を走り抜くというタイプ
ツルマルジュピターに競り勝ったクリスマスローズが稍重でしたが、渋った洋芝ならさらに粘りは増すはず
では函館に行ってきます～
京都11R 大文字S
◎7.ミッキードリーム
○2.ラフォルジュルネ
▲13.タガノエルシコ
◎○▲の3頭はハンデ通り実績上位で、しかも内回りより外回り向きの斬れや持続力が武器で、京都外1800mなら重賞でも勝ち負けできるぐらいの馬だ。だからこの3頭に割って入るには、芝良1800mでハッキリ重賞レベルでないと、つまりエプソムCや小倉大賞典や中山牝馬Sで勝ち負けに近いところにくるぐらいでないと、2キロや3キロハンデをもらっても厳しいだろう。そこまでの馬はいないと思うので重ハンデの3頭で素直に買いたい。
函館10R 登別特別
◎2.ウルトラファイン
○7.ウインドジャズ
▲10.ミッドナイトクロス
△4.メイショウナナボシ
△6.セレスマジェスティ
×9.ファミリズム
注1.マンダリンレイ
スニッツェル産駒は全芝[10.8.11.52]でうち芝1200m[7.7.8.35]だから自身のようなスプリンターを順当に輩出しているが、オープン～500万下の芝1200m戦では[2.1.3.14]で、この馬券に絡んだ6例はいずれも急坂か洋芝で1分9秒以上で走破してのもの。デインヒル系のパワー型で、急坂や洋芝の芝1200mで1分9秒以上の決着が見込まれるとき…というのがオーソドックスな狙いどころだ。◎の前走はダッシュつかず終始外を回らされてのもので、前々走も外枠を引いてずっと外々を回らされており、もし内々をロスなく立ち回れていればファミリズムやウインドジャズに先着は可能だったはず。ここは待望の内枠を引き、洋芝1200mで千載一遇のチャンス到来だろう。
函館11R STV杯
◎9.ラヴィンライフ
○11.ナムラボルテージ
▲8.ダノンヒデキ
△3.メジロスプレンダー
△4.モズ
×5.カワキタコマンド
×10.アキノカウンター
注6.サクラキングオー
◎はここ2走とも外を回らされるロスがあっての好走で、今の函館は時計がかかってきて外差しも決まるようになってきたし、ハンデももらって今度はチャンスだが、天気予報は崩れる方向で渋った馬場で二度凡走しているのが少し気になる。時計のかかる洋芝なら現級でも2着がある○からも買っておきたい。
--------
今ちょうど火打山の予想をやってるところですが、マイネルカリバーンの血統表をみててふと思いついて調べてみたら、母系にSir Ivorを持つデュランダル産駒って今んとこ全部勝ち上がってますね(エリンコート，マイネルカリバーン，ヒカルハナミチ，ダノンボルケーノ)
新潟芝は春開催はずっとBコースで今開催はAコースですから、やっぱりラチ沿い数頭ぶんがよくて、手応えが良くて色気を出して4角から外を回して勝ちにいくとゴール前ちょっと甘くなって、逃げ馬に二の脚を使われたり、ラチ沿いでジッとしていた馬にすくわれたり…というシーンがありました
京都Dコースはもうみんな外を回るのでGコースぐらいで競馬をやってるようなもんで(^ ^;)、にしても上がりが速いし前が残るなあ…と
新潟の新馬を勝ったモンストールはイソノスワローの仔ですからトラストワンの下ですか
イソノスワローはデヒアとイソノルーブルのシンプルな相似配合(Northern Dancerとナスキロラトロ)で確実にパワーとスピードを伝える繁殖牝馬ですよ～
クラレントの母エリモピクシーはリディルの母でありエリモシックの全妹でもありますが、ダンシングブレーヴにボルキロ(デプス)とハイインロー(Vaguely Noble)ですからホワイトマズルと配合がよく似ていて、しかもDrone≒デプスのニアリークロス3×3になっているので、サンデー系種牡馬を付ければだいたい配合がまとまる(ホワイトマズル×サンデー的なニックス形になる)わけで、やっぱり新馬をきれいに勝つような馬は母の配合からちゃんとしていることが多いです
ダンスインザダークよりもダンシングキイが名配合なのです
--------
スニッツェルはオセアニアのリーディングサイアーでデインヒルのスプリントを強固に伝えるRedoute's Choiceの産駒で、G1オークリープレート(芝1100m)に勝ちG1ニューマーケットH(芝1200m)ではTakeover Targetの2着でした
現3歳が初年度産駒で、ここまで全芝[10.8.11.52]でうち芝1200m[7.7.8.35]ですから順当に自身のようなスプリンターを輩出していますが、オープン～500万下の芝1200m戦では[2.1.3.14]で、この馬券に絡んだ6例をピックアップすると
6/19函館8Rウルトラファイン3着(1.09.6)
2/26阪神7Rアポロフィオリーナ1着(1.09.7)
12/5中山9Rファーマクリーム2着(1.09.0)
10/3札幌10Rルリニガナ3着(1.10.8)
9/18札幌4Rファーマクリーム1着(1.11.3)
8/8函館11Rルリニガナ3着(1.11.4)
と、いずれも急坂か洋芝で1分9秒以上で走破してのもの
一方で勝ち時計が1分9秒を切る決着の場合は
4/2小倉10Rウルトラファイン4着(勝ち時計1.08.5)
3/19阪神11Rファーマクリーム14着(勝ち時計1.08.7)
3/5小倉10Rオースミドライバー13着(勝ち時計1.08.7)
12/18中山9Rウルトラファイン16着(勝ち時計1.08.9)
12/5中山9Rファーマクリーム2着(勝ち時計1.08.7)
12/5中山9Rウルトラファイン6着(勝ち時計1.08.7)
12/5中山9Rルリニガナ8着(勝ち時計1.08.7)
と、馬券に絡んだのはファーマクリームの12/5クリスマスローズS2着だけで、それも前述したように走破タイムは1分9秒0でした
デインヒル系のパワー型スプリンターで、オーソドックスな狙いどころは急坂や洋芝の芝1200mで1分9秒以上の決着が見込まれるとき…と
登別特別◎ウルトラファインの前走はダッシュが鈍く終始外を回らされてのもので、あの週の函館芝ではまずこないパターン
そこで3着だったヴィクトリアローズは前々走で負かしているし、その前々走にしてもやっぱり外枠を引いて外々を回らされており、どちらも内々をロスなく立ち回れていればファミリズムやウインドジャズやヴィクトリアローズには十分先着可能だったはず
ここは待望の内枠で、洋芝1200mなら千載一遇のチャンス到来とみますが、はてさて…
明日は朝イチでスーパー北斗に乗って函館まで行って、競馬やって花火見て温泉浸かって…という昨年と同じようなルートになりそう(^ ^;)
というわけで日曜の予想も前倒しでやらないとということで、今日は宅ってるのでリアルタイム回顧も軽くやろうかなと
鹿ケ谷は今の馬場なら○ビッグスマイルの外差しから入りやすいですが、馬券を買ってみたいのは◎ミラクルベリー
母がフジキセキ産駒でHalo≒Sir Ivor3×3で、父ファルブラヴはエリシオと同じFairy King×Slewpyですから、サダムパテック(フジキセキ×エリシオ)を逆さまにしたような配合
細身で脚長でサダムパテックのような外回り向きの斬れがある走りをするので、好位の外で我慢できればやれるのではないかと
ファルブラヴ牝駒はワンカラットやダンスファンタジアのように小回り内回り向きの前向き小脚型が多いのですが、Seattle Slewのナスキロをいじった配合をするとレーヴダムールやスピードリッパーのように外回りをシッカリ伸びる脚質に出ることもあります
京都の芝はあからさまに外伸びでみんなが真ん中より外を回ってくるので、外から追い込む馬よりも外枠の先行馬(先週でいうとエーシンリターンズとかエーシンホワイティとかドリームカトラスとかユキノサイレンスとかマームードイモンとか)のほうがレース運びは楽なんですよね～
ユニコーンのボツ予想のときにグレープブランデーはRibotクロスの中距離馬だと書いたのでここは中央勢に負けることはないだろうと思っていたし、クラーベセクレタはなかなか鋭い配合ですが母がタイキシャトル×デインヒルでHalo≒Regal Gleam3・5×4なら2000mより1800mのほうが1,2馬身は強いだろうと思っていたので、この結果はクラーベセクレタやりよるなあ～と、1800mならこの馬が勝っていたかもしれないなあ～と
そしてワイルドラッシュって配合を凝ったら、凝っただけの答えを出してくれる種牡馬やなあ～と改めて思います
グレープは前駆の捌きがもうRibotが出ましたという馬で、今日走っている姿を見てたらアロンダイトを思い出しました
お、そんなことを書いてたら合田さんの海外競馬が始まった(・∀・)
一つ目は「血統屋」関連で、詳細は栗山ブログを読んでいただきたいのですが、新企画「一口馬主好配合馬ピックアップ」がスタートしました～
専用ブログに栗山さんと私の推奨馬を書き込んでいく形式で、今のところはラフィアンの募集馬から計5頭取り上げていますが、私の場合はだいたいこんな感じで書いてます(マイネルシュトルムを例に)
★マイネルシュトルム
父チーフベアハート
母スリリングディ(Prego)
募集価格：1600万円
母はNZ千ギニー2着の活躍馬ですが、Doutelle3×4などGainsborough～HyperionとSon-in-Law的なスタミナで固めた配合で、繁殖としては相手種牡馬を立てるタイプ。Bold Ruler4×3、Nasrullah5×4・5とNasrullahがうるさいチーフベアハートには、こういう異系傍系の血が多くNasrullahが希薄な牝馬が合います。岡田総帥のチーフベアハート産駒の相馬眼にも期待(笑)。
すでに満口になった馬のなかにも好配合と思われる馬が2,3頭いたんですが、それらはもう取り上げても仕方ないので、あくまで残口のある馬のなかから選んでます
これから募集が始まるクラブについても、こんな感じでピックアップしていきますんで、よろしくお願いします
栗山求ブログ「栗山求・望田潤の一口馬主好配合馬ピックアップ」
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/07/post-260a.html
血統・配合の競馬総合サイト【血統屋】
http://www.miesque.com/
もう一つは、本日発売「サラブレ」8月号の血統特集のなかで、ナスキロとハイインローについてまとめたものを書いています
ま～このブログをよく読んでいただいている方には今さらな話かもしれないですが(^ ^;)、まずまずわかりやすくまとまったものに仕上がったと思うんで、よろしければご一読くださいということで…
担当の方もこのブログを読んでくださってて、だから非常に仕事がやりやすかったです
サラブレ
http://www.enterbrain.co.jp/sarabure/
先週のレースをザッと見直しながら2歳勝ち馬の原稿を書いていましたが、中山芝はもう土曜からハッキリ外伸びでしたね…これに気づかないとは情けない
ラストノート、ディープスノー、スパラート、ゲームマエストロ、シャガール、キャプテントゥーレ、マゼラン、オペラボラーボ、マルタカシクレノン、エーブポセイドーンと、内枠の人気馬、インを走らされた人気馬はほぼ総崩れ
だから内枠でインを走らざるをえなかったハノハノやシーズンズベストやアニメイトバイオの3着は、1,2着と同等かそれ以上に評価できるし、この3頭は荒れ馬場をこなすのだということも記憶しておきたいところ
そしてこういう馬場だとトビの大きな馬でも外目を伸び伸びとストライドロスなく走れるので、私がわざわざ前日に東京向きだと書いたのに勝ってしまった日曜最終のダノンシュナップスのように(^ ^;)、東京や外回りに良績があるストライド走法の外差しが間に合うことがあるのです
織姫賞のビューティファインや七夕賞のタッチミーノットもまあそういうタイプで、根は広いコース向きという評価は変えなくていいと思いますよ～
レース詳細等については、例によって栗山さんとこへのリンクで(^ ^;)
愛ダービーは Treasure Beach
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/06/treasure-beach-0e48.html
母母母Shining WaterがNever Bend≒ロイヤルレコード2×3で、母HonorineがMill Reef≒Riverman4×3で、自身はHopespringseternal≒Mill Reef≒Riverman4×4・5(ナスキロラトロ)に、Bold Reason≒Never Bend≒ロイヤルレコード4×5・6・6ですか
http://www.pedigreequery.com/treasure+beach3
┌Nasrullah
Never Bend
└Lalun
│┌Bimelech
││└La Troienne
└Be Faithful
│┌Blue Larkspur
└Bloodroot
┌Nasrullah
ロイヤルレコード
│┌Blue Larkspur
└Belle Historie
└La Troienne
┌Buckpasser
│└Busanda
│ │┌Blue Larkspur
│ └Businesslike
│ └La Troienne
Hopespringseternal
│┌Princequillo
└Rose Bower
│┌Nasrullah
└Lea Lane
FolriとAllegrettaとVaguely NobleとLyphardとAbernantでハイインロー(＋Donatello)的組み合わせもシッカリ押さえて、教科書の１ページ目に出てくるような配合ですが、サドラーにHopespringseternal≒Mill Reef≒Rivermanを重ねるというのはコンデュイットを思い出しますね～
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005190006/
