土曜5R新馬で直線外に持ち出してからエンジンがかかって追い込んできたモンテエベレストは、タキオン×Storm CatだけならまあBold Ruler的なマイラーやんという感じですが、母が相似配合でその母Wilderness Songがカナダの古牝馬チャンピオンでその父がWild Againというのがポイントで、タキオンとWild Againといえばサンライズプリンスやランザローテが出たニックスですからね~
この配合はなぜか大きく出るので脚元が心配な配合でもありますが、順調にいけばソコソコ出世しそうな馬じゃないかと
アルテミスで直線ゴボウ抜きの鬼脚を使ったアユサンは、先日京都で萩Sを勝ったインパラトールや新馬を勝ったキズナと同じディープインパクト×Storm Catで、今年の2歳はこの組み合わせが当たってます
母系にStorm Catを持つディープインパクト産駒はこれまで中央に16頭が出走して13頭が勝ち上がり、うち8頭が2勝以上をあげておりなかなかの高打率ですが、オープン勝ちは先日の萩Sインパラトールが初で、重賞連対もアユサンが初
そして唯一の3勝馬で本賞金1位のミッキーオーラはインパラトールの全兄ですから、この全きょうだいを参考にすると、やっぱり母母マジックナイトにLyphardとハイインローが入る…というのが一つポイントではないかと
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010101063/
ディープ×Storm CatというのはようするにAlzao≒Storm Cat(Northern Dancer,ナスキロ,Athenia≒Menow,Roman≒Chop Chop)ですから、両者の柔軽いスピードがONになりやすい組み合わせというのがまず前提としてあります
柔軽いスピードがONになりやすいから打率が高いわけですが、ディープのナスキロクロスは柔らかいけれど頑健さに欠けるというのが弱点で、だから他の部分からパワーを補う必要があると
パワーを補う方法としては、ミッキーオーラ=インパラトール兄弟のようにLyphardとHyperionとLady Jurorの組み合わせを強化する、アユサンのようにIntentionallyやYour Hostといった硬質なパワーの血を入れる、ジョングルールの母母もブレイヴェストローマンにパワーの血を増幅した配合をしています
ロードランパートのようにここにGraustarkのスタミナが入るのも(Flower BowlがBurghclereと脈絡するので)いいんじゃないですかね~
サクセスシルエットやイントゥザストームみたいに母母にもミスプロが入るようなパターンとか、メイショウブシドウみたいに母母にもHaloが入るようなパターンだと、柔らかすぎて軽すぎて、ようするに非力な方向に傾くので平坦向きだったりスローの一瞬脚だったり、そんな感じに出やすいんじゃないかと
アユサンもちょっとそういうところはあるというか、残り400~200mで14頭ぐらい一気に交わした脚は図抜けて速いんですが、そこから叩き合いになってハーツクライに競り負けたのもディープ×Storm Catっぽい側面…というべきかもしれません
土曜最終で人気を裏切ったサトノヒーローは3代母がCrimson Saintですから母はStorm Catとニアリーな血脈構成ですが、これもちょっとHペースになったり引っかかったりするととたんに終いが頼りなくなります
キズナは母母Pacific PrincessがDamascus×Acropolisですから、ここにパワーと重石が効いているのはいいんじゃないかと思いますが、いずれにしても基本ディープ×Storm Catは、持続戦でシッカリ伸びつづけるようなタイプではないのかなあ…とも
日曜6Rは「パーフェクト種牡馬辞典」のダンスインザダークのページで取り上げたイヴピアジェを応援していたんですがまあまあのレースで2着(母のパワーが強いので中山1800mでもう一歩前進か)、しかし光ったのは直線半ばから柔らかなストライドで追い込んできたスイートサルサで、母はHabitat3×4、Sir Gaylord≒Secretariat4・4×5+Mill Reefで、デュランダルはこういうナスキロ柔い牝馬との配合でが成功しますから、東京と外回りで斬れるマイラーとして注目です
勝ったウキヨノカゼはフサイチコンコルドのレース上手なところを受け継いでいて、ホクレレみたいなイメージかな?中山1800~2000mで巧く立ち回るタイプでしょう
百日草はピュアソルジャーからセキショウとドラゴンレジェンドに馬連とワイドだけ買ってたのでガッカリでしたが、やっぱりピュアソルジャーは東京向きのナタ斬れタイプで、ジャンポケとキンカメの組み合わせはNureyevとHornbeamのクロスになるし、この馬のように胴長で硬めの体質に出る可能性も高そうだし、だから東京で濃い脚を使う馬が多そうです
レッドレイヴンは母Wonder Againがグラスワンダーの全妹で米芝G1勝ち、父Smart Strikeはわりと相手牝馬の持ち味を出すタイプの種牡馬ですから、やっぱり中山でガツーンと捲るタイプやないかと思ってたんですが、パドックで馬をみると背中が長くてミスプロっぽいんですよね~
とりあえずこの馬については、Raise a Native3×5、Gold Digger≒Bramalea3×4、Turn-to5×5、Track Medal=Swaps5×6など父母相似配合によって両親の能力の高さを素直に受け継ぎ、グラスワンダーとミスプロを足して割ったような、1800~2000mで弱点が少ない馬…というイメージでいきたいと思います(そういえばブレイクランアウトの母も米芝重賞勝ち馬でした)
ユートピアのパストフォリアはイチオクノホシにマイラーの斬れでビュンと交わされてしまいましたが、そこから中距離馬の斬れでジワジワ伸び続けて差し返したという内容で、やっぱりこの馬は1800~2000mのほうがベターでしょう(これで伝説の7/15新潟最終の1~4着馬のその後は[5.1.3.2]、着外2つは秋華賞)
昨日はサラブレ次号のJC&JCD展望特集の最終校正やったんですが、「ゼンノロブロイ×Highest Honorというのは、オークスならいいけれどJCを勝ちきるにはちょっと女性的で線が細い血統なのだ」みたいなことを書いたら、女性的という表現がわかりにくいと(表現下手説明下手な私としては、こういう読み手目線のツッコミは大歓迎なのですが)
う~ん…たとえば同じGrey Sovereign→Kalamounでも、トニービンは男性的でHighest Honorは女性的なのですよ…というようなことを代々のクロスなんかであれこれ説明して、そこからまた赤入れられたりしてなんとか形になりました(^ ^;)
ルルーシュの血統表を見ていて思うことは、このHighest Honorのところがトニービンだったならば、もしくはこのSharpen UpのところがKey to the MintとかNashwanだったならば、お待たせしました、「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の大器が、ついに前受けで本格化してまいりました…と、JCを前にして大きな声でうなれるんですけどね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102912/
JBCの回顧も簡単に
レディスクラシックのクラーベセクレタは距離適性と機動力と内枠の利で何とかしたかったところですが、4角では前がカベで動くに動けず、そこでミラクルレジェンドにアッサリ捲られてしまってはノーチャンス…
ステイヤーのシビルウォーは捲って4角先頭でスタミナで頑張るレースができるようになって本格化したわけで、ウチパクとしてはゴールドシップであそこから行ったんだからシビルウォーでもここから行くよというロングスパートで、それで最後も止まってはいないんですが勝ち馬には完全に鋭さ負けで、もうちょっとパワー馬場が希望だったかなと
ミラクルレジェンド、タイセイレジェンド、ワンダーアキュートという勝ち馬のメンツからしても、良発表ですがわりと軽い馬場やったのかな…と
そして終わってみれば勝ち馬は3頭ともBold Ruler持ちで、小回りの軽いダートにおける機動力=Bold Rulerをアピールする川崎のJBCやったかな…とも
急に冷え込んできたりしたら…
配合的には鬼なので、あとは前受けHyperionで粘れ粘れ粘れでいいんでしょうか?
また遊びに来てください~
いつも楽しく拝見させて頂いております。
デビュー前からずっと応援してきたルルーシュが
ついに重賞を制覇し、嬉しいのですが、「女性的」
と言うのは、なんだか分かります。笑
以前、500万を勝った時に、「東京2000で前受けして最強」と評価して下さった時は震えました。笑
これから完成されてきたら、G1でも勝ち負けできると思われますか?
望田さんの評価や予想は何よりも信頼しております。これからも楽しみにして、たまにお邪魔します。
久方ぶりにシビルウォーのレースを見たのですが、あんなに強くなっているとは驚きました。
ソリタリーキングの直線入口のバタバタを見ていて、良家のお坊っちゃんやの~まだまだ修行が足らんの~とか思ってました。………!!
ハタと気付いたら、私はシビルウォー-ソリタリーキングの馬券しか持ってない…およよ(゜∇゜)
レディースとスプリントの勝ち分が吹っ飛び、細君にキツくお仕置きを食らいました。
修行足りないのはさっさんでした
(^_^;)