名人戦第6局終局直後の竹橋会場
昨日行ってきて記事書きましたが、動画でもこの歴史的瞬間が見られます。
第十九世永世名人誕生!
これで、永世六冠。あとは永世竜王のみ。
こういう瞬間に立ち会えるというのは一将棋ファンとして、最高の幸せです。
世間の注目度、新聞もネットもブログも含め、想像以上にすごいですね。
歴史が今、この瞬間に変わる。
後世に語り継がれる新たな1ページが今付け加えられる。
その臨場感。迫力。
一生忘れられないです。
大盤解説会の人数も第一局とは比べ物にならないとのこと。
終局後のインタビュー記事。
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Q。幼い頃からライバルであった森内九段との名人戦にテーマとか感慨深いといったことはあったか?
A.1局1局が重いと言うか、なかなか簡単にいかない、という感じは毎局毎シリーズあります。自分自身も根競べのようなものに負けないように指していました。第1局のときは、私から行って悪くなってしまったので、最後の最後まで集中を切らさないで大事に指すという事が、森内さんと指すときの大きなテーマかなと思っています。
初めての名人戦のときはそういったこともありましたが、何回もシリーズや対局を行っているので、小学生時代からということよりも前の対局より密度の濃いということを気にしてやっています。これから先もこういう対局を続けていければと思っています。
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羽生と森内。
二人だけにしかわからない特別な思いがあるはず。
子供の頃からずっと一緒にやってきた森内との対戦。
先に永世名人位を獲られていることもある。
過去4回戦った名人戦も2勝2敗。
しかも直近の2回(04年・05年)は負けている。
ここで負けることは、ある意味一生に影響するほどだし、
第一人者としてのプライドが許さない。
永世名人位は、今度いつ獲れるかわからない。
(一年間順位戦を戦わなくてはいけないことの重み。)
もし獲れたとしても、森内から獲れることになるかどうか。
昨日、勝又教授がデータを示して説明してましたけど、
ある程度以上の対局をした棋士で、
羽生が5割台(5割5分くらい)の勝率というのは、森内だけだと。
あとは、佐藤でも他の羽生世代の棋士でも、ほとんどがダブルスコアに近いような対戦成績になっていると。
それだけ森内というのは、羽生にとって手強くもあり、特別な存在。
それが、今回のような、あまりにも奥の深い、根競べのような棋譜に表れている。
腰が重く、いくら押しても動かないような相手に対して、大局的に微妙なポイントを積み重ねて、ほんの少しのリードを築く。
遠山四段が、息詰まるような投手戦と表現してましたが、
まるで隙のないピッチングに対して、強打だけでなく、バントや盗塁や、細かい心理作戦を交えて、焦らずに、ほとんど取るのが難しい一点を取る。
こういう二人の闘い方については、
「深遠感、難解感、晦渋感、重苦しい感、駆け引き感、繊細感、哲学感、手細工の工芸品感、緻密感」
と、いう表現が相応しいです。
(すっかりメジャーになってしまったこの方のこの記事を参照してください。
あまりに素晴らしかったので、こんな風に紹介させていただきました。)
昨日、勝又教授が言っていた、
「積年の恨みを晴らすような手、▲7五金。」
「あなたに勝ち切るのは、ほんと大変なんですよ。
あなただけです、これだけ集中力や忍耐を必要とするのは。
ほんと、疲れちゃいますよ。
さあ、今までいろいろあったけど、あなたには、これでもう負けませんよ。
わかりましたね?」
二人でこんな密度の濃い対話をしていたのでしょうか。
そういうことを踏まえての歴史的瞬間。
技術とか才能とか勝負ではなく、
羽生と森内の人生そのものが作り出した独特の世界。
それは、崇高なアートであるとも言えるけれど、
他人にはまるで理解できない二人きりの情念の世界かもしれない。
将棋、って面白いですねえ。。。。
昨日行ってきて記事書きましたが、動画でもこの歴史的瞬間が見られます。
第十九世永世名人誕生!
これで、永世六冠。あとは永世竜王のみ。
こういう瞬間に立ち会えるというのは一将棋ファンとして、最高の幸せです。
世間の注目度、新聞もネットもブログも含め、想像以上にすごいですね。
歴史が今、この瞬間に変わる。
後世に語り継がれる新たな1ページが今付け加えられる。
その臨場感。迫力。
一生忘れられないです。
大盤解説会の人数も第一局とは比べ物にならないとのこと。
終局後のインタビュー記事。
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Q。幼い頃からライバルであった森内九段との名人戦にテーマとか感慨深いといったことはあったか?
A.1局1局が重いと言うか、なかなか簡単にいかない、という感じは毎局毎シリーズあります。自分自身も根競べのようなものに負けないように指していました。第1局のときは、私から行って悪くなってしまったので、最後の最後まで集中を切らさないで大事に指すという事が、森内さんと指すときの大きなテーマかなと思っています。
初めての名人戦のときはそういったこともありましたが、何回もシリーズや対局を行っているので、小学生時代からということよりも前の対局より密度の濃いということを気にしてやっています。これから先もこういう対局を続けていければと思っています。
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羽生と森内。
二人だけにしかわからない特別な思いがあるはず。
子供の頃からずっと一緒にやってきた森内との対戦。
先に永世名人位を獲られていることもある。
過去4回戦った名人戦も2勝2敗。
しかも直近の2回(04年・05年)は負けている。
ここで負けることは、ある意味一生に影響するほどだし、
第一人者としてのプライドが許さない。
永世名人位は、今度いつ獲れるかわからない。
(一年間順位戦を戦わなくてはいけないことの重み。)
もし獲れたとしても、森内から獲れることになるかどうか。
昨日、勝又教授がデータを示して説明してましたけど、
ある程度以上の対局をした棋士で、
羽生が5割台(5割5分くらい)の勝率というのは、森内だけだと。
あとは、佐藤でも他の羽生世代の棋士でも、ほとんどがダブルスコアに近いような対戦成績になっていると。
それだけ森内というのは、羽生にとって手強くもあり、特別な存在。
それが、今回のような、あまりにも奥の深い、根競べのような棋譜に表れている。
腰が重く、いくら押しても動かないような相手に対して、大局的に微妙なポイントを積み重ねて、ほんの少しのリードを築く。
遠山四段が、息詰まるような投手戦と表現してましたが、
まるで隙のないピッチングに対して、強打だけでなく、バントや盗塁や、細かい心理作戦を交えて、焦らずに、ほとんど取るのが難しい一点を取る。
こういう二人の闘い方については、
「深遠感、難解感、晦渋感、重苦しい感、駆け引き感、繊細感、哲学感、手細工の工芸品感、緻密感」
と、いう表現が相応しいです。
(すっかりメジャーになってしまったこの方のこの記事を参照してください。
あまりに素晴らしかったので、こんな風に紹介させていただきました。)
昨日、勝又教授が言っていた、
「積年の恨みを晴らすような手、▲7五金。」
「あなたに勝ち切るのは、ほんと大変なんですよ。
あなただけです、これだけ集中力や忍耐を必要とするのは。
ほんと、疲れちゃいますよ。
さあ、今までいろいろあったけど、あなたには、これでもう負けませんよ。
わかりましたね?」
二人でこんな密度の濃い対話をしていたのでしょうか。
そういうことを踏まえての歴史的瞬間。
技術とか才能とか勝負ではなく、
羽生と森内の人生そのものが作り出した独特の世界。
それは、崇高なアートであるとも言えるけれど、
他人にはまるで理解できない二人きりの情念の世界かもしれない。
将棋、って面白いですねえ。。。。
で、棋界のデータマンを捕まえてアレですが…
|ある程度以上の対局をした棋士で、
|羽生が5割台(5割5分くらい)の
|勝率というのは、森内だけだと。
というのには席で突っ込みいれてました。
深浦王位とは38局指してほぼ5分なのです。
もしよければ自分の管理サイトにお越しくださいませ。
ご訪問、ありがとうございます。
>自分も竹橋に行きました。勝又教授や早水女流と縁あって解説会後打ち上げでした(笑)
そうでしたか。お疲れ様でした。
有名人のたいがーさんにはぜひお目にかかりたかったです。
>で、棋界のデータマンを捕まえてアレですが…
というのには席で突っ込みいれてました。
深浦王位とは38局指してほぼ5分なのです。
もしよければ自分の管理サイトにお越しくださいませ。
確か、勝又教授は、50局以上指した棋士の中で、という注釈入りでの解説だったような気もします。
http://www.rayraw.com/index.php?type=kishi
深浦王位、すごいですね。5割2分くらいで、ほぼ互角です。今度の王位戦、リベンジということも含めてますます楽しみです。
今後ともよろしくお願いします。
佐藤康先生ファンや山崎先生のファンなのですが、
それでも、
『名人位がある所にある』と
ほっとします。
「強敵(とも)よ、強くあれ。」
という言葉を羽生先生には、
かけてあげたいものです。
それにしても、羽生先生の永世名人・・・・・・・
近いようでなかなか遠かったですよねぇ~~~。
ほんと、びっくりしました。
永世七冠のついでに、七冠王に返り咲き??
な~んて事に??
これからが見ものです。
>わたしは羽生ファンじゃなくて、佐藤康先生ファンや山崎先生のファンなのですが、それでも、『名人位がある所にある』とほっとします。
そうでしたか。やはり関西ってことで?
>「強敵(とも)よ、強くあれ。」という言葉を羽生先生には、かけてあげたいものです。
そうですね。相手があっての将棋なので、勝てばいいというものでないし、強い相手の力があればこそ、ファンも楽しいし、自分も成長するということですね。
>永世七冠のついでに、七冠王に返り咲き??な~んて事に??これからが見ものです。
ほんと、まずは、今日の棋聖戦、そして、竜王戦本戦で挑戦者になれるのかどうか、ホントに楽しみです。