タイトル難民
タイトルをつけるのが苦手である。論文を書くときも、寄稿するときも、何ならメールを打つときも、しばらく悩む。特に論文などはしばしば相方さんに相談して、色々と提案してもらってようやく決めることが多い。文章全体を掴めていないのだろうかとも思うが、そういうわけでもないと思う。タイトルで上手いこと言いたくて執着している、というのが正確だろう。
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たまに自分でも良いタイトルをつけられたと思う時があるが、後から小説などのタイトルから拝借したのだと気付くことがある。意図せず気に入ったリズムや並びがあるのだろう。少し前に投稿させていただいた「沈黙の代償」は、恩田陸『恐怖の代償』からだと後で気付いた。代償の意味は反対だ。他にも気付かず使っているかもしれない。苦手な身としては、各方面に頼るべきタイトルがあるのは助かる。
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小説のタイトルといえば、最近読んだ恩田陸の『終わりなき夜に生れつく』について調べていた時に、アガサ・クリスティーの同名の小説があると知った。恩田が同著から付けたのだろうが、こういう出会いがあるから面白い。タイトルが大事だとわかる。今回のタイトルは2秒で決めたが、いかがだろうか…。
【波風氏談】ひゃあ、コメさんブログ、残り3回なんだ。貴重なコメの味わい、最初から読んでみようっと。