NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

実はやる気以前の問題かもしれません

2017年03月29日 23時11分08秒 | メンター
「勉強は子どもがやる気にならなくちゃいけない」
そう考えられている親御さんがほとんどです。

学習塾業界でもチラシなんかでよく
「やる気にさせます!」
などというキャッチコピーを見ます。


まさに、その通りではあるのですが
いったい「やる気になる」って
どういうことなのでしょうか。


それは、「やる気になっている」というのを
どういう状態のことを言うのか考えてみると
それが見えてきます。

たとえば、スポーツが好きな子だと
プロ選手の試合観戦をした後には
よし!僕もあんなプレーができるようになろう!
などという気になるかもしれません。

ゲームが好きな子だったら
新しいゲームを買ってもらったり
友だちと対戦したりするとき
きっと夢中になって操作を覚えたり
戦略を立てたりしているでしょう。


こういう状態になることを
「やる気になる」
と、いうのであれば勉強の場合は
どうすれば良いでしょうか。


受験を控えている学年なら志望校へ足を運び
オープンスクールに参加するのも良いでしょう。


では学校のテストの点数を上げたいとか
漢検、英検などの資格を持っておきたい
(持たせておきたいと感じてられる親御さん)
の場合ならどうすれば良いでしょう。


難しいですよね(^^;

僕は正直、特効薬はないと思っています。
(劇薬的なものはなくはないですが・・・)

目標がアバウト過ぎるというか
子どもたちにとっての優先順位が低い状態のものは
なかなかやる気になんてなれないのが実情です。
(大人も一緒ですよね。)


当塾では子どもたちの点数が上がったり下がったりするのを
「本人のやる気」の問題には絶対しないようにしています。

そもそもまったく「やる気」がないのに、塾には来ませんからね。
少しでも上げたい!志望校に合格したい!という気持ちがあって
やって来てくれていますからそこに原因はありません。



子どもたち自身が勉強を、自分に必要なこととして
優先順位を上げてもらうことがまず第一です。
もしかするとこの段階では
「このままではまずい!」という危機感が
必要かもしれません。

過度な危機感や心配ごとは逆効果なので注意が必要ですが
とにかく、自分に必要なものだという優先順位を
イヤイヤでも良いので上げてもらうことが必要です。



もし、優先順位がそれほど上がらなくても
まだ大丈夫です。

それは、「自分にもできる!」という
自信を持つことです。

これには人によって時間がかかりますが
必ず、持ってもらうことができます。
自信が持てればその教科が好きになります。
その教科にプライドが持て始めます。

そうなれば周りが何も言わなくても
自分で勉強するようになったり
「どうすれば点数が取れますか?」
という姿勢になってきてくれます。


これを「やる気になる」というのかなと
僕は思っています。

やる気がないからダメなんじゃなく
やる気になるまでのことすらもしていない状態だから
ダメなんですね。

社会人も全く同じだと思います(^^)

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