NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

早期学習のメリット

2013年11月21日 23時42分29秒 | 指導方法
小学2年生の授業でかけ算を使って、、、
ということでしたのでもう九九や文章題を
やっていてもいまいちノリがよくないので
30×2、20×4 や 12×3、32×3 など
九九を超えたかけ算へとグレードアップしました。

算数では九九の暗唱に入っているためでしょうか。
最初は、30の束が2つある絵を見ても
立式することができませんでした。

絵を見て答が60だということは分かるのですが
30×2という式が思いつかないのです。

怖いですね。(^^)
九九をやり続けているため9以上のかけ算への
発想が無くなっていたのです。


その後のやり取りはこうです。

僕 「3が2つだと式は?」

生徒 「3×2」

僕 「OK!」

   「では9が2つだと?」

生徒 「9×2」

僕 「だよね!正解正解!」

   「じゃ、10が2つで?」

生徒 「?」

    「あれ?」「10×2???」(自信なさげに)

僕 「そうそう。それで良いんやで!」

生徒 「わかった!!!!」

僕 「(^^)」「じゃ、30が2つで?」

生徒 「30×2!」

僕 「そうそう!」

生徒 「なぁ~んや、めっちゃ簡単やん!」


という感じでブレーク後、(笑)
12×3、40×3(100以上の答)などを
難なくクリアーし、最後には
35×6(2段階の繰り上がり)なども
暗算でじっくり考えて答を導き出していました。

時間終了後も
「え~、もうちょっとやりたい!」
と、言っていましたから
まさに 「わかる楽しさ」を
感じてもらえたものと思います。


1桁のかけ算は、九九を暗唱する前に
意味を理解させてあげたいですし
2桁以上のかけ算は、3年生で筆算を習う前に
その意味を理解して頭の中で解かせてあげたいです。

こういった理論で「気付き」と「思考」をさせてあげられるのも
早期学習の最大のメリットだと思います。

小学生の指導

2010年03月23日 23時50分04秒 | 指導方法
小学生のお問い合わせを引き続きいただいております。
ありがとうございます。
低学年の間は自分でしっかりできるようになるまでは
完全にマンツーマンで指導しています。

マンツーマン指導が必ずしも効果があるとは限りません。
以前から何度か申しておりますがマンツーマン指導でありがちな
「依存心」が一度ついてしまうとなかなかそこから抜け出せません。
そこから抜け出せない間は絶対に成績は伸びませんから
慎重になって指導するように気をつけています。

高学年は逆にできるところは気にせずにどんどん進めています。
もちろん、わからないまま次へはいけませんが
ある程度は転びながら(間違いながら)体得していけば良いと
言っても良いと思います。
「習うより慣れよ」と、言われますがまさにそれですね。

この春休み、しっかりがんばっていきましょう!
もちろん、中高生も。

個人別指導

2010年02月11日 23時54分43秒 | 指導方法
うちの指導方法は「個人別指導」と呼んでいます。
個別指導でも良いのですが、単純に個別指導というと
先生と生徒が1対1で行うようなイメージを持たれるからです。
呼び方は、さほど変わらないかもしれませんが・・・(苦笑)

無学年形式で、各個人ごとにやるべき事をやっています。
ある生徒は黙々と単語や熟語、教科書の文を覚えています。
またある生徒はがんばって文法の理解に頭を使っています。
またある生徒は分数の計算に手こずっていますし
ある生徒は図形の問題を解いていたり・・・

それぞれがそれぞれの課題に向かって
一生懸命に取り組んでいます。

家でやれないから教室でやる生徒もいれば
基本的なことは家でやるので、わからないところだけを
教えて欲しいとやってくる生徒もいます。

「そんなの普通、家でやるでしょう?」
なんて言われるようなことを教室でやる生徒もいます。

でも、良いんです。
とりあえず、その課題を塾でやってみて手応えを感じれば
おのずと家でやってくるようになるからです。
それが「勉強の仕方」の指導だと思っています。

逆に、学校では習わないような難しい表現や問題解法を
一生懸命聞いて自分のものにしていく生徒もいます。


どちらも同じ教室で同じ時間に黙々とやっています。
先生3人に生徒12~14人くらいになることもあります。
それでもきちんとやっています。
だから「個別」ではなく「個人別」と呼んでいます。

今までいろいろな指導をしてきていますが
一番、効率がよく、生徒たちの学ぶスタンスが確立できる
指導方法ではないかと現段階では思っています。

もちろん、脱線しないように、とか 年間のスケジュールなどは
きちんとこちらが把握して伝えています。


喩えるなら
赤ちゃんが「はいはい」から「つかまり立ち歩き」を
する頃でしょうか。
いつでも手を出せるようにスタンバイしつつも
なるべく手をかけずに声をかけて励まし応援し
本当に危ない時にだけ助け船を出す・・・
そんなイメージです。

小学生の「非受験型」授業

2010年01月28日 23時53分38秒 | 指導方法
今日は京都まで授業見学に行ってきました。
小学生の指導方法をじっくりと拝見してきました。
公立中学に進学するいわゆる非受験型の生徒に対する
とてもすばらしい授業でした。

「非受験型」というのが今まであまりなかっただけに
非常に斬新でしたしすぐにうちでも取り組める内容でした。

算数、国語だけでなく社会や理科も完全に学校の授業に
マッチした内容で進められます。
良いものを紹介していただきましたので
早速、準備していこうと思います。

難問は少人数の方がノリが良い

2009年12月25日 23時25分40秒 | 指導方法
今日、私立高校受験を目指している生徒たちに
難易度の高い過去問の解説をしていた際に
「ちょっと無理かもなぁ~」って思いつつも
解説していたのですが意外にも理解してくれていました。

やっぱり志望校が(目標が)はっきりしてくると
粘りが出てきますね。
わかろうとする姿勢と言いましょうか・・・。
なかなか良い雰囲気で解説することが出来ました。


こういう時期の難問解説はテンションが同じなら
やや少人数でやった方が良いですね。
1対1も良いですが、高校入試レベルなら
3~5人ほどがちょうど良いかもしれません。
(もちろん人によります!)


ま、当たり前と言えば当たり前でして・・・(笑)
(講師として)そんな初歩的なことを
改めて子どもたちから教わりました。


メリークリスマス!

高校では今の成績はそれほど重要ではありません

2009年11月21日 23時40分10秒 | 指導方法
今日は安曇川校でグングン成績が伸びている
中3の生徒と話をしていました。
市内にあるレベルの高い普通科(特進)へ
行こうかどうしようか悩んでいました。

学校の先生からは具体的に
今度の期末テストで○○点取れれば
良いんじゃないか?と言われたのですが
先生はどう思いますか?
と、尋ねてきました。


よくがんばっている生徒なので大丈夫だと思い
「点数はあんまり関係ないと思う。」
と、言いました。

もちろんいつも通り(420点程度)は取って欲しいですが
それよりも入ってからがんばるかがんばらないか
ただそれにつきると思う!と、はっきり言いました。

今の雰囲気なら大丈夫だけど
このままずっとやっていく自信がなかったら
やめておいた方が良い。

点数よりもそのことをよく考えて決めた方が良いよ。
と、アドバイスしました。
(うちのような田舎では入試時のレベルは
 ほとんど関係ありません。)

中学時代はパッとしない点数であっても
高校へ行ってから倍増する子が何人もいます。
やる気、と意地、それから自立心ですね。

うちでがんばっている生徒の場合はほとんどが
自立できていますから大丈夫だと思います。


学校の先生の教え方がよくわからない
授業の進むスピードが速い
などと文句を言う前に自分の勉強スタイルを
見直すことができるかどうか。

高校での授業はここにかかっているでしょう。

学力アップを目指す指導とは

2009年10月19日 22時41分46秒 | 指導方法
いくら親身になって教えてくれる先生がいたとしても
残念ながらその先生の力だけでは点数は上がりませんし
学力もつきません。

逆に、とても大ざっぱながらも要所を押さえて
鍛えてくれる先生に習えば点数は上がりますし
学力もどんどんついてきます。


その違いは以前からずっと言い続けていますが
「教わる」だけではダメだと言うことです。


運転免許証を取得された方ならお分かりだと思いますが
教官が運転するのを肝心の生徒が助手席から
ずっと見ながら説明を聞いていても
運転は出来るようになりませんし
免許取得後も実際の道路を走ってみなくちゃ
安全運転など出来るようにはなりません。

つまり「やってみる」ことなのです。
学習も全く一緒です。

我々講師は要領よくやれるようにアドバイスしたり
やる気にならないときにモチベーションを上げることが
重要だと思ってその任務を背負っています。

一生懸命に問題の解き方を指導することが
生徒たちの学力を上げるわけではありません。
これは我々大人社会で考えても容易にわかります。

種々のセミナーに出て感動したり、勉強になったと
感じていたとしてもそれを実行しない限り自分の成績は
絶対に上がりません。

「講師に上げてもらう」とか、「講師が上げてやる」
と、いうスタンスになっては絶対にいけません。
それだけは気をつけなくちゃいけません。

スーパー講師

2009年08月26日 22時43分15秒 | 指導方法
ある塾生たちの英語の授業をかなりレベルアップしたい
との嬉しい報告が今津校から入りました。
かなりテンションが上がってきている様子で
実力テストでも90点以上を取ってくる凄まじい生徒たちが
いるそうなのです。

伸びる芽はとことん伸ばしてくれる教室長なので
限界なく進めていく方法をどんどん提供してくれることと思います。

何よりも教室でのテンションの上げ方が上手です。
子どもたち同士を上手に競争させたり
すごく長い長文を次の日までに暗唱してくる宿題を課す
など、子どもたちの興味、感心をそそるのがホントに
上手な先生なのです。


中学までは「もう少しがんばれよ~!」と言わなくちゃいけない
ような生徒が、高校3年生になったのですがトップレベルの
生徒と同じ課題をやるようになったり

中3の時はまったく勉強に関してやる気の「や」の字もない
生徒が見事に中堅私立四大に合格するなど
神業に近いことをここ数年、いくつも巻き起こしてくれています。

子どものやる気を引き出す、まさにプロです。
それを普段の授業の中でやり切ってしまうから
驚きです。

コーチングや面談スキルなど種々のことが言われていますが
彼は普段の数十分の授業の積み重ねの中で
それらを構築していきます。

説明が上手な講師はいっぱいいますが
同時にやる気を出させる事ができる講師はそうはいません。

彼が教室長に就任していらい、今津校は安曇川校の生徒数に
追いつけ追い越せの勢いです。
安曇川校もうかうかしていられません・・・(苦笑)

来年度に向けて

2009年08月17日 22時01分16秒 | 指導方法
徐々にですが来年度に向けて新しい指導パターンを
模索しています。
もっともっと演習量を増やせるような仕組みに
していきたいと考えています。

今年度から新指導要領への移行措置が敷かれています。
やはり削除されていて今度から戻ってくる新しい分野は
子どもたちは難しく感じている様子です。
特に小4生の面積の単位の換算はかなり苦労しています。

これらをどうやって授業中に演習スタイルに持って行くか。
教えるのに30分も40分も使えればよいのですが
それではタイムアウトです。

1週間に60分だけの指導時間内にどうにか「効果的な」演習を
取り入れていきたいのです。
その布石となりそうな教材を試験的に使用していきます。
今日、安曇川校で少しだけ使用してみたのですが
だいたいイメージが湧きました。

慣れるまで指導者側はたいへんかもしれないので
十分に、準備とシミュレーションしておきたいと思います。

まぁ、出だしは順調といった感じです。

パニックな状況では冷静に答えられない

2009年08月05日 18時07分31秒 | 指導方法
小学生の算数で単位の換算がややこしくて
ちょっと苦手意識を持ち出すのが
小学3年生後半あたりでしょうか。

小数を使って小さな単位を大きな単位で表す問題などで
手こずるのが普通です。例えば
1リットル=10デシリットル=1000ml
1km=1000m
1kg=1000g

8デシリットル=何リットル?
300ml=何リットル?
5.3kg=何kg何g?

などの混ざった問題では
必ず詰まってしまいます。


この状況を見て
「この子は単位のことが全然わかっていない」
などと、よく誤解されがちなのですが
問題なのは単位ではない場合があります。

それは、気持ちが焦ってしまっていて
冷静に考えられなくなっている状況
になっているときがあるのです。

単位の換算や小学生に限らず
大人の方でも突然、人前で上のような問題を出されて
即答できる人はほとんどいません。
子どもの前で担任の先生に出題されたりした場合は
緊張してしまって正答率はもっと低くなるでしょう。

このように子どもたちが正答できない原因に
精神面が大きく作用してきます。

指導する側もそれを意識して
プレッシャーに弱い生徒はあまりプレッシャーをかけずに
また、チャレンジ精神の大きい生徒には
どんどんプレッシャーをかけて1問1問大切に解答させたり
その生徒にあった指導を心がけています。

今日の生徒はまさにその通りで
授業中、パニックになり全く分からなくなったのですが
最後に、ゆっくり考えさせたら
あっさりとパーフェクトに問題を解いて帰りました。