NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

丸暗記ではなく

2019年06月08日 16時30分39秒 | 勉強方法
6月は旧暦表記で水無月といいます。
梅雨の時期なのに「水か無い月」って変ですよね?

実はこの「無」は助詞の「~の」という意味で
「水の月」と解釈する説が有望だと言われているそうです。
(諸説あり)

旧暦を丸暗記で覚えようと思うとたいへんですが
どうしてそう呼ぶようになったのか、という
由来をいろいろ調べてみると面白いですし
頭にも残るものです。

社会や理科の暗記部分など、すべての事項に
このような由来とか理由とかがあるとは限りませんが
できるだけ、何か意味を付けることで覚えやすくなります。

私、永濱は「覚えておけよ!」というフレーズが
あまり好きではありませんので極力使わないようにしています。

理科の元素記号や体内の消化器系、動脈・静脈などの血液循環
などなど、丸暗記するのではなくいろんな意味をこじつけて
面白く頭に入るように工夫しています。

みなさんも暗記をするときにはただ丸暗記するのではなく
自分なりのちょっとした意味をこじつけてトライしてみてください。



ちなみに旧暦は以下の通りです。
時間のあるときにそれぞれ由来を調べてみてくださいね。
諸説あるのでそんなときは自分が1番しっくり来るものを選べばOKです。


1月  睦月(むつき)・・・始まりの月なので親族一同集って宴をする「睦び月(むつびつき)」から
2月  如月
3月  弥生
4月  卯月
5月  皐月
6月  水無月
7月  文月
8月  葉月
9月  長月
10月 神無月
11月 霜月
12月 師走

点数の伸び悩みについて

2018年10月15日 19時06分18秒 | 勉強方法
勉強をしているのに点数が伸び悩んでいる人の原因は

1.種々の情報が入ってしまって混乱している
2.アウトプットの練習が不足している
3.点数だけで判断している

これらが考えられます。


1つずつ見ていきましょう。

1のパターンは講習会などでたくさん勉強して
種々の情報が入ってしまい頭の中が整理できていない状態です。
焦らず、もう1度、講習会でやったことをサッとで良いので
振り返る時間を取ってみてください。
そんなに焦らなくても時間が解決してくれると思います。


2のパターンは練習不足です。
教科書や参考書、問題の解説を読む、ノートにまとめる、
などインプット学習なのでこれだけではなかなか
点数に表れないものです。

スポーツで喩えるなら、うまい選手のプレイばかり見て
自分ではイメージトレーニングだけになっている状態です。
先生の説明を聞いて、分かったつもりになる、というのも
この状態ですので、塾では気をつけるように指導しています。


3のパターンはたまにあるのですが点数だけを見ると
いつも通りの400点、だから伸びていない、と錯覚してしまう点です。
必ず順位を確認しておきたいです。(順位を出さない学校は平均点)
点数は同じくらいでも実は順位は上がっている!なんてことは
ザラにありますので気をつけてください。

また、たとえ順位が同じだったとしても
この時期であれば、人と同じくらいのことはやってこれた
ということの証だということも忘れないでください。

受験生は特に夏期講習などでは一生懸命がんばりますから
順位を上げるというのはなかなか難しいものです。
下がらなかった(もしくはそんなに下がらなかった)というレベルなら
周りのみんなと同等の学力は付いていますからそれほど
神経質になる必要はありません。



ザッとですが点数の伸び悩み解決策を書きました。
2のパターンは特に注意したいです。
アドバイスとしては「間違ったノートの作成」をお勧めします。
1回やって終わり!っていう人は必ず作りましょう。

作り方は人それぞれですが
ノートを作成することが目的にならないように気をつけたいです。
後でもう1度やり直すためのノート作成であることを忘れないように!


成功体験を積んで自信を付ける!

2018年04月25日 22時52分19秒 | 勉強方法
学校が始まって早々のテストで満点取れました!

と、春休み講座(3月)ごろから来始めた生徒さんから
早速嬉しい感想をいただきました。
ありがとうございます。


がんばった結果がこのように早く出ることもありますが
そんなすぐに出ないことももちろんあります。

スポーツなんかでも同じように
ちょっとしたアドバイスを受けただけで
飛躍的に記録が伸びる人もいるでしょうが
やはり、日々の練習を積み重ねていくことで
上達していく事の方が圧倒的に多いわけで。


今回のがんばりで出た結果は結果。
油断して次回、気を抜いてしまって
ガクンと点数が下がってしまう・・・
なんてことの無いようにも気をつけたいです。


特に来春に受験を迎える人たちにとっては
これから先の長丁場の勉強ですからね。

すぐに結果が出ないことに関して
焦ることなく、じっくりと進めていきたいです。


ただ、結果がこうして出てくるとやる気アップに繋がります!
今回の満点!のように大きな成功体験はもちろんですが
小さな成功体験も感じてもらえるように
普段の授業中、我々も気をつけていきたいです。

模試や実力テストについて

2017年08月23日 16時40分35秒 | 勉強方法
中3生は各教室で夏休み総仕上げのプレテストを行っています。
9月にある滋賀県の全県模試に向けて力試しです。

学校の実力テストも同じなのですが結構難しいです。
5教科合計400点でトップレベルになるようなテストですが
確実に押さえるところを押さえられていれば
200~250点は取れるテストでもあります。

全県模試(入試問題)はそういう性質のテストなので
いつもの定期試験のようには行きませんから1人1人に
「この問題は取れるよ」
「これはできなくても良いよ」
などとアドバイスしながら返却させてもらいます。


また、本番であたふたしないように
9月からは常に本番を意識した勉強ができるように
といったねらいもあります。


体調管理はもとより、ぶっつけ本番にならないように
本番に自分の絶好調を持って来られるように
調整していくのもまた入試対策になります。


もう1点。いつもここにも書いていますが
模試の結果で一喜一憂しないこと。


良くても良くなくても、所詮は模試です。
本番で力が発揮できれば良いわけです。

今は自分がどんな状況にいるのか。
どうしてこんなミスをしてしまうのか。
ここは良く理解できているな。
などが分かればオッケーです。


良い点数でもたまたま、ではダメです。
本番で出し切れるようにしていきたいです。


大学受験生も同じですね。
「模試」や「実力テスト」のあり方を
よ~く考えてこの先の受験勉強に活かしていきましょう。

逆算から1日の行動計画を考えよう!

2017年07月25日 00時07分04秒 | 勉強方法
学校はいよいよ夏休みが始まりましたね。
小学生はできるだけ早いうちに宿題を終えようと
宿題勉強会で黙々と頑張っていました!


さて、夏期講習の受験生はいよいよ天王山です。
絶対に悔いの残らないように過ごしたいです。
そのためにもやはり計画を立てなくちゃいけません。


簡単な計画の立て方はまずやろうと思うことを書き上げます。
(塾に通っている人は塾でやる以外のもので良いですよ)

わかりやすくするためにページ数で考えてみますね。
そのページ数を夏休みの日数で割ります。

たとえば数学の新研究100ページを2週しようと思ったら
200ページ÷40日=5ページ
これが1日にやる分量になります。


それを目標に毎日、コツコツやっていくわけです。
もしかしたら、できない日があるかもしれないから
できる日に10ページやっておく、など前倒ししてやれると
効率よくなってきます。

1日にどれだけやんなくちゃいけないかを考えてみてくださいね。


こういった習慣は、社会人になってからとても役にたちます。
社会に出ると、だいたいの仕事に「締切」が付いてきます。

できる社会人はその締切までに
1日どれだけやらないといけないかを瞬時に考え
1日の計画に落とし込んでいきます。

そうでない社会人は締切ギリギリに徹夜必至で
やろうとしてしまいます。
(自分で書いていてドキッとしています ^^;)



受験生に限らず、他の学年の生徒さんたちもぜひ
目標からの逆算で1日の行動計画を考えてみてくださいね。


小学生も漢検や英検を受ける人は計画を立てやすいと思うので
塾でまたお伝えしていきますね。

丸暗記から始まることも!

2017年03月10日 09時33分48秒 | 勉強方法
学年末の定期テストが返却されています。
点数を上げる秘訣があるとすれば、それは単純に
「間違った問題を何回もやって覚えること」です。

エビングハウスの忘却曲線の実験は有名で
某ドラマでも取り上げられていますね。

その日、覚えたことでも次の日には
半分以上忘れてしまうというもの。
人は忘れる生き物なんですね。


よく、丸暗記はダメです!というフレーズを見かけますが
苦手な科目や単元では非常に有効だと僕は考えています。

もちろんその場しのぎの一夜漬けばっかりではダメですが
点数が取れれば「わかったかもしれない!」って気になります。
本当は問題と解答を丸暗記しただけかもしれませんが

そのとき脳は
「もしかしたら・・・」
という、良い意味での錯覚を起こします。

そこから本当の理解が生まれてくる
という事象を今まで何度も見てきました。

数学で計算はできるけどそれ以外は大嫌いだった生徒が
問題の解き方を丸暗記してなんとか点数が取れ始めてから
数学が好きになり、理系の大学へ進んでいきました。

また、英語が苦手だった生徒が問題を丸々暗記して
点数を上げたら本格的に文法学習が楽しくなりだし
教育学部へと進み今では中学で英語の教師をしています。


理解することがもちろん大事ですが
その前段階として、「まず覚えてみる」こと。
忘れないように繰り返し、繰り返し根気よくです。

丸暗記は必ずしも悪ではありません。
むしろ有効に作用することの方が多いかもしれません。

勉強のやり方がわからない人は教科書の丸暗記で良いので
1ヶ月、毎日続けてみてください!

学年末テスト前にあたって

2017年02月22日 22時22分22秒 | 勉強方法
受験生以外の中高生もテスト前になりました。
今年度最後のテストですので気合いを入れて望みたいところです。

ただ、以前も書きましたが3学期(学年末)のテストは
1年の最後ということもあり難易度が高い上に
1,2学期で消化できなかった事が被ってくるので
とにかく範囲が広いです。

いつも以上に、丁寧に、何度も、何度もやり直すことを
意識しながらテスト勉強を進めたいです。

できれば「まとめ学習をしない!」方が良いと思います。
ノートにテスト範囲を書いてまとめるという
勉強ではなく「作業」にならないように気を付けたいです。

人それぞれやり方があるので絶対ダメってことではありませんが
範囲が広い場合はそれだけで時間がかなりかかってしまいますから
特に苦手な箇所とか、休んでしまった箇所だけとか
的を絞るように心がけてください。



また、学習の際はできるだけ携帯電話は電源を切るか
マナーモードにしてなるべく手の届かないところに
置いておきましょう。

集中しているときは頭の中で情報がきちんと整理されています。
そんな重大な最中に携帯がそれを一瞬で中断してしまいます。

せっかく積み上げている積み木が半分以上崩れてしまい
また1から積み直しするような、そんなイメージです。

つまり、3時間勉強をした!としても
途中で携帯で何度か気が散っていたら
実質1.5時間程度になってしまっていると
思って良いでしょう。

そうならないためにも必ず休憩時間を決めて
その時にさわるように心がけましょう。

多忙になる3学期の授業の準備をしておこう!

2016年12月22日 23時00分19秒 | 勉強方法
今年も学校が休みになる冬休みを利用して
冬休み特別講座を開催します。

まだ若干の空きが各教室ありますので
お考えの方はお気軽にお問い合わせください。

講座が始まるとなかなか無料体験の時間が
取りづらくなってしまいますが
できるだけご都合に合わせられるように
時間帯を調整しますのでまずは体験を受けてみてください。


受験生はもとより、他の学年の生徒さんも
冬休みはクリスマスや年末年始といった
楽しみなイベントが盛りだくさんで
遊びも部活も習い事も忙しいと思いますが
3学期の学校の授業は最高に忙しくなりますので
絶対に準備をしておきたいです!

遊びと部活や習い事だけの冬休みだった・・・
なんてことになったら間違いなく
3学期の授業は取り残されてしまいますよ!



勉強したつもりじゃありませんか?

2016年11月27日 23時30分35秒 | 勉強方法
テスト前なんかに長時間、塾の自習席に座っていると
なんとなく勉強をした気分になる
これってとっても危険です!!

受験生にも時々話をするのですが
塾に来て自習席にいると「安心する」っていうのは
実は自分のためになっていない可能性があります。


もちろん、朝から晩まで強制的に座らせられてやっていても
無意味なのは言うまでもありませんよね。

それとよく似た感じで無意味になっているケースがあるので
気を付けたいです。


僕自身も大学受験の頃、一人で勉強しているより
友人と一緒に勉強している方が気分が楽でしたから
学校や自宅、図書館などで友人とよく勉強していました。

ただ、やはりどうしても集中力が続きません。
勉強内容の事と言えど、話してしまいますし
すぐに休憩を取ってしまったり・・・。


自習席で一人で勉強していてもすぐに講師に
話しかけてくる子がいます。
これだと上述の状態とあまり変わりません。

一見、勉強しているんだから良いじゃない!
と思いますが集中を切らしてしまっては
身につくものも付きませんし、何よりもその時間が
とてももったいないです。


自習席で朝から晩まで勉強してきたのに
思ったように点数が伸びていない・・・なんて時は
こういう状況が考えられます。


当塾では今回の冬期チラシに
「長時間の拘束はいたしません!」
とはっきり明記させてもらいました。

塾への依存、講師への依存、友人への依存を
増長してしまうような人は必要最低限のことだけを
塾でやり、あとは自宅でがんばること!
そういう指導もさせてもらいます。


もちろん、自宅じゃまったく集中できないとか
塾の自習席でも集中を切らさないって人もいますから
ケースバイケースですけどね。


要は塾(自習席)に、来ているだけで
点数が上がると思っちゃダメですよ!ってことです。

英語と言うよりむしろ日本語?

2016年11月15日 23時28分06秒 | 勉強方法
「英語の4技能」って言葉をみなさんは聞いたことがあると思います。
このブログにも何度か書いていますが英語を
「読む」「書く」「聞く」「話す」という分野に技能を分け
入試ではそれぞれを評価しようということになります。

今までは、英文が読めて(意味がわかる)
単語や英作文が書けて
リスニングで言ってることを聞き取れる

という3分野が重要視されていたのですがそこに
「話す」スピーキング(speaking)を導入して
話せるようになることも評価の対象にします!
ということになりました。

この4つの技能をバランス良く
学ばなくてはいけなくなりました。


まだ出題傾向や試験そのものを外部の検定試験などに頼るとか
本格的に決まっていないのでなんとも言えませんが
「読む」と「話す」については、英語以外の能力
つまり「日本語の力」も同時に付けておかなくてはいけない
ということを忘れないようにしたいです。

英語で書く、英語を聞き取る というのは
英語そのものの学習だけで十分ですが
どんな内容が書いてある長文なのか、何を話せばいいのか
これらは母国語(日本語)で感じる部分なので
しっかりした日本語の力も付けておかないと
太刀打ちできなくなってしまいます。


日本人は10年以上も英語を学んでいるのに
どうして話せないんだ?ってよく言われます。

たしかに話す練習をしていないとか、
話さなくても何の不自由もない
だから身についていない、ということが考えられます。

ですが、その理由の1つに僕はいつも
「じゃぁ、日本語では話ができるのかい?」
っていうことが突っかかっています。
そもそも日本語の問題でもあるんじゃないかな?って。

たとえば、自由について、あなたの考えを
150単語程度の英語で話してください!
と、聞かれたとして、
まず日本語で言えますか?ってことです。


これはもう、英語の学習ではないですよね。
日本語で考えながら英語でも考えるって癖をつけないと
もしかすると、こういった試験には対応できないかもしれない
と、考えています。



何度も言いますが、どんなスタイルで
スピーキングの評価がなされるのか分からないので
憶測の域は脱しません。

まず、この文を読んでください。

Grandma took out her little notepad and
slowly wrote a note to the nephew,
"How are they?"

などと、音読で話す能力を測るのかもしれませんし
この文章に対する質問を英語でされ英語で応える
という内容のものになるのかもしれません。


英語がどんな内容の問題になるにせよ
今1度日本語で表現する練習、小論文や作文にも
間違いなく注目されていくことになると僕は考えています。