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東南アジアへ4300kmほど:カンボジア旅行編の4

(前回の続き)
カンボジア旅行記の続きの前に…。
ちょっと別の話をさせていただきたい。

数年前、コミック作品「手天童子」を読んでいたとき。
巻末に作者、永井豪の取材エピソードが記されていた。
このコミック作品は、鬼や鬼神の存在が中心となる物語。
”鬼”というものは、善悪二元論では描かれない”神”のありようでもあり。
人種や宗教によっては、理解しづらい存在かも知れない。
その猛々しくも凶悪な姿は、
”邪悪”などという人間の通念をも越えたものが描かれているからかも知れない。
この作品連載開始の事前準備の段階で、
鬼を奉っている神社の話を聞いた作者は、
担当編集者の方も同行しての現地取材を行うことにした。
そして、現地にて、鬼のご本尊を撮影しようとカメラを向けたところ。
「イカン!神の姿を写そうなどとは畏れ多いことじゃぞ」
…と、どこからか?
神主と思しき、白髪白髭の年配の男性が飛び出して撮影を制止した。
「うーむ。それもそうだな」と納得し、ひとまず区切りをつけたところ。
ふと気が付いてみると、その神主さんのような男性は、どこへ行ったのか?
まったく見つからない。
そもそも、どこから現れたのかも不思議なところ。
うろ覚えなので、細かい描写は不確かなところなのですが・・・。
この取材秘話(?)を聞いて以来・・・。
寺社や仏閣にカメラを向けるのには、抵抗を感じるようになった。
神仏として崇拝されている偶像(アイドル)というものは、
パブリシティが発生している商業的な”アイドル”とも、
「格」や「質」と言ったものが異なる。
なんかバチがあたりそうなのだ。

…と言うことで、寺社でもあるアンコールワットとアンコールトムの画像はなし。
(続く)
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