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ズブずぶ。ずぶずぶずぶずぶずぶ…。:まさに気分が沈む。


先月、参院選での選挙演説中において…、
この国(日本)の元、首相である安倍晋三、元首相が殺されたこともあり、
政権与党は、安倍晋三、元首相の弔い合戦と公言することで、
選挙結果での成果を上げた。
関連する過去の記事⇒
「そのとき…。:2022年7月8日(金曜日)、午前11時30分頃」

今年、9月27日には、安倍晋三、元、首相は、
「国葬」されることにもなり。
「元、首相」が、選挙演説中に殺害されるという事実を考えれば、
この「国葬」という対応に疑問を感じることもなかった。
しかし…。
この事件の犯人、山上徹也(41才:元、海上自衛官)の殺害動機とされる、
反社会的な(反日的でもある)宗教団体の存在が明るみとなりながら、
その問題を片付けることもなく、「国葬」という幕引きがされるのは、
どこかオカしくも感じている。
もちろん、公約違反とまでは言わないが、
「弔い合戦」なら、今、「国葬」とするのは、正しいとは思えない。



犯人、山上徹也(41才:元、海上自衛官)の口から…
「ある宗教団体に恨みがあり、
安倍晋三、元、首相が、近しい関係にあると思って、狙った」
「もともと、この宗教団体の幹部を殺害しようとしたが、
できなかったので、元、総理を、銃で撃つことにした」
…という殺害動機を聞いたとき。
当初、「フザけているのか?」とも思った。

その宗教団体が「世界平和統一家庭連合」だと聞かされても、
正直、まったくピンと来なかった。
この宗教法人、世界平和統一家庭連合と言う団体(組織)は、
かつて統一教会と呼ばれていた組織だった。
統一教会と聞いて思いついたのは、
キリスト教の教義をベースとした宗教団体でありながら、
過度な献金を信者へと求め、霊感商法などで利益を得てきた組織であり。
その実態は、反社会的(反日的でもある)なカルト教団で、
社会的にも問題となっている…ということ。

1980年代(40年以上前)、つまり昭和の時代には…、
これらの被害は社会問題となり、表面化していたことから、
とっくの昔に宗教法人格を取り消され、解体されていると思っていた。
事実、統一教会は、過度な献金や霊感商法、合同結婚式などが明るみとなり、
その存在が、世間に周知されてしまったことから、新規勧誘が難しくなり、
1997年、文化庁に名称(名前)の変更を申請している。
ちなみに、文化庁(ぶんかちょう)は、
文科省(文部科学省:もんぶかがくしょう)の外局となる。
団体の体質が、改善されてもいない状況で、
名称だけ変えさせて欲しいという言い分が通るハズもなく。
文化庁は、長年(18年間)、この申請を却下してきた。
しかし、下村博文議員が、文化相だった、
2015年8月に、名前の変更が認められてしまう。
カルト宗教団体(反社会的組織)の被害者を増えることより、
統一教会から得られる利益を優先したことになる。
社会的に責任ある人間(エラい人)が、
「国賊」のごとき行為(マネ)をしていたなど知りようもなく。

これらの事実を、先日の事件以降に知ることになり、
かなりの衝撃を受けている。



この世界平和統一家庭連合(旧、統一教会)と関連する団体は少なくもなく。
関連の深い政治団体には「国際勝共連合」、世界平和連合、
友好団体「世界日報社」、UPF、天宙平和連合など。
ワシントンタイムズというメディアもあると聞く。
ちなみに、米、ワシントンタイムズは、
1982年、旧、統一教会の教祖、文鮮明(ムン・ソンミョン)によって、
米国の有力紙「ワシントンポスト」への対抗紙として創刊される。
共和党の歴代大統領を支持しており。
米国の有力紙「ニューヨークタイムズ」と、
「ワシントンポスト」を合わせたような安直なネーミングであるもの、
外国の新聞社への馴染みもなければ、たぶらかされてしまうところ。

教団内での評価(地位:ポジション)は、
教団へと勧誘した人数によっても上がるものとなっており。
学生組織の「原理研究会」では、大学のサークル活動から、
新規の勧誘者を得ている。
この原理研究会は、「CARP(カープ)」とも呼ばれており。
このような旧、統一教会と関係のあるサークルは、
現在も、各地で活動している。
彼らの行動が、戦略的で狡猾なのは、
(かつて将来を約束されていた)優秀な学生だったからでもあり。
純朴な青年が、田舎から出てきたばかりで、友人や知人もないところへ、
若い女性からアプローチでもあれば、たぶらかされるのも理解できるところ。
(実際は、もっと巧妙。)



人の生き血をすすり、利益(利権)を得ている悪党共や、
世界征服を企む(たくらむ)、悪の組織とでも聞けば、
完全懲悪のヒーロー番組のような話が思い浮かび、
陳腐(ちんぷ)な言葉に思え、非現実的な話にも聞こえる。
しかし、本当に存在するとなれば、ヒーローの活躍する娯楽番組ではなく、
背筋も凍るサスペンスホラー映画のようなものであり。
これらのニュースを、NH〇やテレビ〇日が、
ほとんど(まったく)していないことにも、ネット上では話題となっていた。
どのような背景があるのかを推察したもの、
どれも楽しい気分にしてくれそうにない。

学校教育などでは、
「知らない(分からない)ということは恥ずかしいことではない。
分からないままとせず、他人(ひと)に聞くべきだよ」などと、
教わった気がする。
どこか間違った(ズレた)認識をされているようにも思ったもの、
その状況を受け入れていたように思う。

…しかし、今、
「知らない(分からない)とは、恥ずかしいのではなく」
「怖ろしいことであり、そのまま間違った認識を吹き込まれれば、
危険な事態にもなり得る」
「だから、不用意な行動や言動が出来ないのだ」と気付かされている。

今回、記したことは、すべてテレビ番組などの受け売りでしかないけど。
正直、知らなかったというには、あまりにも衝撃的なものでした。



追記:
テロリストの「凶弾(きょうだん)」が、
カルト「教団(きょうだん)」の存在を明るみにしたなど、
イヤな言葉ばかりがリフレインする。


安倍政権は選挙に強かったと、よく言われている。
「世界平和統一家庭連合(旧、統一教会)」の信者数は、
60万人ほどだが、票数となるのは、10万票ほどと聞く。
かなりの票数ではあるけど、これだけで勝ち続けられるハズもなく。
おそらく、他にも、色々な団体へと顔をつないできたのだろう。
そんな状況が、常態化していたからなのか?
「世界平和統一家庭連合(旧、統一教会)」との“つながり”が、
明るみにされたにも関わらず、
その問題性を理解できないセンセイ方までおり、
気分が悪くなる。

先週、金曜日のニュースでは、
元首相の実弟であり、防衛大臣の職にある方が、
報道陣からの厳しい追及を受けていた。
数週間前、実兄が、凶弾に倒れたばかりでありながら、
反社会的組織(カルト宗教団体)との“つながり”を、
世間から問い詰められるなど考えただけでも、地獄である。
それでも、まったく同情する気になれない。
「悪魔」に魂を売るというのは、そういうこと。
(2022年8月24日加筆訂正)

さらに追記:(2022年9月25日)
安倍晋三、元首相の国葬(国葬儀)が、2日後となった。
報道番組によれば、この国葬の賛否について、
反対する人たちは、70%ほどにもなり。
国民の弔意もない、国葬などあり得るのかとも考えさせられてしまう。
それに…。
これらの問題の本質は、国葬の賛成、反対といった単純な2択ではなく。
何一つ、状況を変えられないことへの虚(むな)しさだけが、
息苦しい気分にさせる。
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