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蝕む(むしばむ):合法悪

(前回の続き⇒)
自分の好きな“もの”は、
みんなも好きに決まっている…という平和思考では、
生きてもいけない世の中とは言え。
どこか、漠然ととらえていただけのことは、いくつかある。

この数週間…。
現役の総理大臣と、この世界平和統一家庭連合とで、“つながり”があり。
その事実が発覚するようなことになれば、どうなってしまうのか?
…と思いつくことはあっても、言葉にすることはなかった。
正直、あまり考えたくもないことだった。
現役の総理大臣を、リコール(解職請求)することは可能なのか?
それが出来るとしても、総理大臣が不在となったときには、
誰が、重大な政治的な事案に対処するのか?
「政治や経済などへの社会認識が低い」ことは自覚していたが、
まるで考えつくものがない。

あくどい霊感商法と言っても…。
「お前、地獄に落ちるぞ!」と脅かし、金銭を巻き上げるのは、
やり方はどうあれ、恐喝行為(カツアゲ)でしかなく。

それを宗教法人という肩書きを用いれば、
“信教の自由のもとで行われた、献金です!”としてくるのは、
社会の無防備なところに、つけ込んでくる “いやらしさ”を感じさせる。
社会のルールを守っているものが奪われ、
好き放題なことをやっている人間が、何も罰せられなければ…。
世の中は、色々と動揺することにもなる。



実のところ、朝鮮半島において…、
統一教会の宗教法人としての活動には、目立ったものはなく。
日本での被害状況や活動は、ほとんど知られていないとのことだった。
先週のソウルでのデモ行進も、現地では、ほとんど報じられることもなく。
(むしろ、韓国内で存在が周知されると、活動できなくなる。)
統一教会にとって、日本での活動が、資金源だったのだと思うと、
面白くもない気分にさせられる。
政府は、国民からの消費税をアップする以前に、
「統一教会から奪い返せ!」とも言いたくなる。
この厳しいパッシングの状況から生き残ろうとするのなら、
彼らは、何をするのだろうか?
おそらく、今後、自分たちに不都合なことが起きないようにするため、
社会のルールを、都合よく変えてしまうことが考えられる。

1995年、フランス政府が制定したセクト法(反カルト法)は、
カルト集団を、「良い宗教」か「悪い宗教」かではなく、
その団体が反社会的な行動をしているかどうか判断する方法だった。
判断基準となるのは、以下の10項目である。

(1)精神的不安定化
(2)法外な金銭要求(献金など)
(3)元の生活からの意図的な引き離し
(4)身体に対する危害
(5)子供の強制的な入信
(6)反社会的な説教
(7)公共の秩序を乱す行い
(8)重大な訴訟違反
(9)通常の経済流通経路からの逸脱(高額な物品販売など)
(10)公権力への浸透の企て

これが、日本でも導入されれば、社会は正しく機能することとなり、
彼らは、息の根を止められることとなる。

だから、似て非なるものを生み出して、
どこか抜け道を設けられないか…と画策している可能性もあり。
表向きは…、
「今回のことを踏まえて、皆様方の意見を、充分、聞き入れて、
今後、同じようなことが起こさないように致しました…」となる。
昭和の時代から生き残り、平成の時代を経て、令和の時代にまで、
多くの人たちの生活を蝕んできた存在だけに、油断できない。
(2022年9月15日加筆訂正:続く⇒)
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