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はんぐおーば

二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094

XYZ:もう後がない!?…そんなことはございません。

2020年08月06日 00時41分51秒 | 酔学記録(白魂編)

TVアニメ「シティーハンター」の一話目にて、
「XYZ」という赤いショートカクテルが出てくる。
この「XYZ」というカクテルは、
ラム酒をベースとしたもので実在するけど。
アニメとは違って、無色(白色)だったハズ。
作品上で出てきたような赤色のリキュールを使うレシピがあるのか?
それとも、印象的な小道具とは言え、
当時(もう20年以上前になるのです…ハイ)のアニメ作品では、
お酒に意識を向けられるスタッフやファンもいなかったから、
細かい描写にはこだわられなかったのか…は、不明のまま?

今や、世界的な規模で展開されているアニメ作品。
今も昔も、予算と納期の厳しさは変わらないけど。
社会の認知度(寛容さも…)は、ずいぶんと変化したのかも知れない。
さて、「XYZ」のベースとなっている「ラム酒」は、
西インド諸島原産のスピリッツ(蒸留酒)。
コロンブスの新大陸到達によってもたらされたサトウキビを、
原料としている。

16世紀初頭、このサトウキビから、
スペインの探検隊の蒸留技術者によって、
プエルトリコに渡るときに造られたとも…?
17世紀初頭、西インド諸島のバルバドス島へ伝えられ、
蒸留酒になったとされたものとも言われる。
甘い香りはカクテルベースや菓子の風味付けにも使われる。
ラム酒をベースとした(ラムベース)のカクテルには、
「XYZ」以外にも、ダイキリやモヒートなどがある。
村上春樹の小説では、
ラムベースのトロピカルカクテル「ピニャコラーダ」が記されており。
それぞれの物語の気分を、カクテルで味わうのも悪くない。

蛇足:
TVアニメ「シティーハンター」は、
北条司のコミック作品をベースにしているけど。
アニメとコミック作品とでは、物語の設定や展開に違いがある。
いまや国内外に多くのファンがいる大ヒット作品であり。
続編ならぬパラレルワールド的な作品「エンジェルハート」では、
大沢在昌の小説とクロスオーバーするなどの試みもされている。
北条司によって、大沢在昌の代表作品の人物(主人公)が、
描かれてもいるので、ちょっと見逃せないところ。
大沢在昌も北条司も見逃してしまった作品があるので、
いずれは、すべて押さえたいところです。


(2020年8月7日画像追加)
「老人と海」などの小説で知られるヘミングウェイにも、
ラムベースのカクテルとの逸話があり。
モヒートやフローズンダイキリを味わっていたと聞く。
(画像のモヒートは、お馴染みSWINGでのもの ⇒ )