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はんぐおーば

二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094

かたり、たかり:逸

2020年07月14日 02時22分22秒 | 寒空小人

「強い憎悪は、もはや感情ではなく、意思」というのは、
TVアニメのセリフだけど…。
フィクションであるTVアニメなどでは、
物語の“落としどころ”として悪役の存在も必要になる。
フィクションの世界とは異なる現実の生活においても…。
“不都合な事実”に対して、
身勝手な物語や悪者を必要とする人間は少なくない。
だから、本当のことを、ちゃんと伝えられているのかは分からない。
それでも、一言…。
「お前は、人の善意というものが、どのようなものか分かっているのか?」
そう問いただしたい相手がいる。


一般的な社会人であれば、「自分の仕事」が、
会社や組織を支えているという想いは、自負であり、やりがいとなる。
それに、職場内での業務経験も長く、
問題も起こしていなければ、社内で期待もされてくる。
まあ、煩わしくても、昇進などを考えていくことになる。
そんな雰囲気を感じてきたとき、部署移動の話があった。
仕事は、グループ会社が所有する商業ビルでの管理業務だった。
どうにも妙な感じはあったけど、
時期的に都合がよかったようにも思えた。
あれこれと手間取っていたら、正式な辞令が届き、
バタバタと、新しい部署へと移動することとなった。
そんな移動先は、ゴミ箱がひっくり返ったような事業所だった。
まず気付いたのは、
ディスプレイ前に雑然と積み上げられた書類やファイル。
せまい卓上には、クリップボードにはさまれた書類がいくつもあり。
クリップボードを取ってみると、ホコリまみれ。
ちゃんとしたマニュアルどころか資料や備品もなく。
これまでとは、書式や案件も違う。
ゴミ箱もあふれて、床もホコリまみれ。
このように自分たちの職場も片づけられてないのだから、
関係者からの印象がよいハズもなく。
すべて手探りでの仕事となっていった。



さて…。
通常、企業社会には、平社員より1つ上の役職は、“主任”になり。
その上に、係長代理、係長、課長という感じになっている。
この事業所において、主任に相当する責務を負っていたものが2名。
その上にあたるものが1名。
係長に相当する役職者が2名。
現場(事業所)のトップは、課長にあたる“現場長”(1名)となっていた。
しかし、職務経験が長いだけで、現場の責任者になったものも少なくなく。
ほとんど決まりきったようなルーチンワーク以外は、
何もしていないのが実情だった。
“明確な取り決め”や“線引き”がなされていないことで、
次々と起こるトラブルやクレームに対し、
改善案や打開策も思いつかないのか。
不都合なことは、「お前(部下)が悪い」となるか、
「仕方がない」となっていた。
それは、現場長の実力不足や知識不足が原因でしかなく。
本社にも人員を評価できるだけの基準もなかったからだった。
だから、カンのいい社員などは、
こんな事業所への移動を、やんわりとかわしていたのが実情だった。
…とは言え、紙ベースのマニュアルは存在しないが、
一部の役職者やベテラン社員の指導力は、決して低くなかった。
とにかく四苦八苦していくこととなった。
(2021年7月加筆訂正:続く⇒)