少し前の雑誌や新聞の記事から・・・。
今年、8月3日。
秋葉原の「耳掻きエステ」で働いていた女性と女性の親族が、
自宅近くの西新橋で殺害された。
常連客のストーカー行為が、エスカレートした果てだった。
女性によるサービス行為で収益を得ている商業サービスでは、
昔から、多くあるトラブルだと言えば、それまでだ。
・・・だが、あまりにも若くして亡くなった女性と親族の身になると、
やり切れない思いになる。
80年代の秋葉原を知っている人間の1人として、
現在の秋葉原は、どこか壊れてきている。
かつて「電気街」と言われた秋葉原も、異質な街だったが、
家電や電子パーツ、電材品などが集まった「商店街」でしかなかった。
それが、数年前から、
急速に”コスプレした女性が各種サービスを行う店舗”が増え、
「繁華街」となった。
商業サービスに免疫のない街と住人には、かなり急激な変化。
なかには、勝手が分からないまま、
どっぷりとハマってしまう人間がいても不思議でもない。
“殺人者”に同情する気などない。
このような”色仕掛け”の商業サービスの関係者は、
顧客のことを”サイフ”としか思っていない。
「割り切り」が必要だったのだ。
NAは、被害者にも”非”があるなどとも言いたいのではない。
殺人にまで至ってしまった要因は、加害者だけにあるのではなく。
「異質な街」にある店舗と客だけに起こった「異常な出来事」として、
結論づけてしまうことが、やり切れないのだ。
追記:
最近、ある歌手のブログにアクセスした。
好きな歌手で、優れた音楽家だとも思っているが、
あるコメントだけは納得できなかった。
「秋葉原(アキバ)は、ラスベガスのような街、
街、そのものがエンターテイメントなのですね」
80年代の電気街からの住人には、ある意味、ツラい言葉だ。
それも好きな歌手(音楽家)からのコメントだと言うのもキツい。
おなじみだった酒屋も消えていた。
どこかで、まだ残っていてくれている・・・と思っていたのだと気付かされる。
なんか、ね・・・。