戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

今日の岐阜新聞から

2023年12月10日 | 教育

今朝、街は霧の中。

最近多いですけれど、気温がそこまで下がらなかったからでしょう。

暖かい朝なのです。

といって、氷点近くなのですが……

あまりきれいな写真ではありませんが、実際目で見ると、もっと霧は深いです。

岐阜新聞に、『素描』と題したコラムが載っています。

日曜日担当なのか、一週間に一回だと思いますが、絵本のお店『ピースランド』店主である、中神隆夫さんが執筆されております。

うちから歩いて5分くらいの近くにそのお店はあります。

店主の中神さんは私の知人でもあります。

毎回楽しみに読ませてもらっているのですが、今日の話はけっこうショックを受けました。

小学3年生のSちゃんはよくお店に来られて、その時、店主の中神さんにお手紙を渡すそうです。

配本された作品の感想などが書かれているそうですが、その続きで、(岐阜新聞の素描からそのまま掲載します)

「……私が一年生の頃、コロナで二、三日おきにしか外へ出られなかったので、先生に必死で『花壇に水やりするから外へだして』と頼んだことがあったからです……」(作品のヒキガエルに感情移入した旨が書かれています)

一般的に見て、大人が客観的に見て、コロナ禍では、学校は外での活動を自粛していると捉えていました。

そうなんですが、子供たちにしてみれば、学校内に閉じ込められていた、ように感じられていたということですね。

子供たちは自由に外へ出たかったのですよ。

それが禁じられていたのですから。

必死に頼んだのですから、外へ出してくれと。

子供が感じたことですから、けっこう辛かったのでしょう、外へ出られないことが。

どこの国のことだと思ってしまいます。

あまりに異常ではないですか。

子供たちの心が傷つけられていた、とコラムは絞められていますが、まさに、今更ながら私も気がつかされました。

当時の教育評論家の方々は何とコメントしていたでしょうね。

間違いなく、子供たちの成育に影響を及ぼすことだったのに、誰も何も言わなかったのでしょう。

未来を担う子供たちへの影響です。

そのことは、精査されることなく過ぎてしまいました。

近い将来、同じようなことが起きた場合、誰かが、「間違っている!」 と声を上げることはできるのでしょうか。