戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

中身はすぐになくなります。

2022年03月09日 | お酒

いったい何時になったら溶けるんだと悩ましげに積もっていた雪も、陽が照ると、あっという間に溶けてしまいます。

春なんですね、風は相変わらず冷たいのですが、陽の光は強いです。

一本の道ができました。

先週まで、この道は雪に埋もれていました。

もう、雪に悩まされることはないでしょう。

さて……

うちの親戚の酒屋さんがお店を閉じることになりました。

3月末で営業を終えられるのですが、商店としては、三代にわたり半世紀以上も続けられていたお店です。

現在は珍しいことではないですが。

小売りのお店、うちもそうでしたけれど、次々と廃業されていきます。

寂しいことですし、切ないことなのですが、そのことについて記すわけではございません。

その酒屋さんの棚にウイスキーが陳列されています。

次々と売れていき、在庫をさばかなければなりませんから、ワインといわずビールといわず、売れていきます。

ウイスキーも数が少なくなったのですが、ただ一本、『響き』が残っています。

定価、11,000円という代物です。

日本のウイスキー、人気が高いですからね、かつては中国のお客様が買っていってくださいましたが、現在はコロナ禍であるため、来られません。

私も欲しいと思っているのですが、買っても、すぐに飲んでしまいますから、保存用にはならなく、勿体なくて購入できません。

安い酒も高い酒も、うちでは一気になくなってしまいます。

その、響き、一本だけ残っていたためか化粧箱がありませんでした。

そのため、問屋さんから、化粧箱だけ購入したそうです。

なんと、化粧箱、響きを収める箱ですが、一個、500円するそうです。

そんなにするのと呆れたのですけれど……

不思議なことに、化粧箱だけでも売れるそうです。

中身はないのにね。

500円出して化粧箱を買って、飾っておくのでしょうか。

それとも、ネットオークションに出すのでしょうか。

良くないことには使ってほしくないものですが……