戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

救急車に乗り

2014年10月28日 | 想うこと

ブログは公開を前提に書かれているので、世間と共通なるものをなるだけ記そうと思う反面、自分の、ある意味、備忘録というか記録のために書く面もあります。

そんなところで・・・

昨夜、といって、12時を回っていましたが、深夜、父親が階段から落ちて怪我をしました。

私は寝ていましたので、階段から落ちる派手な音で起こされ、慌てて見にいき、階段下で仰向けになって倒れている父に駆け寄りました。

父は目を見開きアワアワ言っています。

これは大変なことが起きたなと思い、すぐに119番に電話しました。

人生初、救急車を呼んだのです。

私が何を聞いても、父はただもぐもぐと意味のないことを口走っています。

しかも、頭から血を流しながら・・・少しですが・・・。

何度も起きあがろうとするので、起きてはダメだと言い聞かせながら、救急車が来るまで電話で救急救命士の質問に答えていました。

救急車が到着してからは、一緒に行かなければならないと思い、すぐに着替えて準備をしていたのです。

救急隊員は3名の方が来てくださいました。

父に色々質問しストレッチャーに乗せようとするのですが、病院嫌いの父は、なんともないと言い続け、病院に行くことを拒否しています。

とにかく検査だけでもしなけばと説得を続けるのですが、父は寝床に行くと頑張り続けます。

さすがに隊員の方も呆れてしまい、家族の方になんとか救急車に乗るよう説得してくれと言います。

このままではなんともならないので、とにかく病院へ行こうと説得し、15分くらいの問答の末、ようやくストレッチャーに乗せることができました。

その時、妻は父から、「このまま帰ってこられないな」、という言葉を聞いたそうです。

ストレッチャーに乗せられ身体を縛り付けられたら、観念したというか、覚悟を決めたのでしょう。

父は大人しくなりました。

私は付き添いで救急車に乗りました。

これも人生初です。

救急隊員の方が、病院の照会をしていて、組合病院に行くことになりました。

私はそれを聞き、朝まで帰ってこられないなと思いました。

日赤なら歩いても帰ってこられますが組合だとそれも無理なので、仕事のこともありますし、朝、タクシーを呼んで一時帰宅しようと考えていました。

病院について、父を臨床医の方にまかせ、私は診察室前の廊下に座って待機することになりました。

このまま朝まで5時間くらいありますが、待たされるのかなと思い、半分寝ながら待っていましたら、1時間くらいで呼ばれました。

処置室に入り先生の話を聞くと、脳内出血はないし、どこも怪我をしていない、ということでした。

父はストレッチャーの上で、看護士と世間話をしています。

冗談を交えて・・・。

階段から落ちたのに、まったくどこも痛んでいないのです。

どんだけ丈夫なのよ~、と半分呆れて半分感心してしまいました。

結果、入院する必要もないし、すぐに帰れ、ということになってしまいました。

そこで、タクシーを呼んで帰ることになったのです。

2時には家につきまして父を寝かせましたが、救急救命士の方をはじめ、臨床医、看護士の方、ほんとうにお世話になりました。

救急車を呼ばなくても良かったのでは、と思いましたが、後期高齢者ですからすぐの検査は必要ですし、判断は間違っていなかったのではと考えなおしました。

深夜にもかかわらず、近所の方ふくめ、本当にお世話になりました。