[首を捻るばかりの政治家とマスコミの動き]
昨日一日の報道を見ていて首を捻る事ばかりで、終いにはこんに事で一体日本はどうなるのかと頭が痛くなりました。
・古館さんの政治批判
テレ朝の「報道ステーション」で古館さんが、オバマさん率いる米国で金融・経済対策として7870億ドルの景気対策法が早々に成立したことを挙げ、日本は何故これが出来ないのだと具体的には言わなかったが、如何にも麻生政権がだらしないかと言わんばかりに日本の政治のあり方は批判した。
現在、実質的に国会を牛耳っているのは民主党ですから、民主党の言葉が出ると思って居ましたが、何故か最後まで出ませんでした。
・民主党の中川さん・麻生さんの攻撃
民主党の菅さんが国会審議で「中川さんの発言の振れ」を攻撃し、その中川さんを選んだ麻生さんの任命責任を追求していた。
事実は中川さんが記者会見の前に酒を酔っぱらうほど呑んでないこと(同席の財務省の官吏の証言、また会食の場のいた同席の読売新聞記者の話)がはっきりして、中川さんの単なる体調管理の失敗による醜態で、国会で謝罪するだけで済む話です。
中川さんの発言が振れたのは、古館さんさえ言う緊急事態の今、この程度のことでも野党が辞職要求をすることを読み違えたのに過ぎません。
詰まり中川さんの読み違えも悪いが、何かことあれば事を構えて審議を延ばそうとする野党も悪いのです。
古館さんの嘆きを証明するように、今のような緊急事態と言うのに、予算委員会は中川さん、麻生さんの攻撃で時間を空費し、おまけに休会の連続です。
古館さんは言いませんでしたが、これは明らかに野党側の責任です。
・民意を問うための解散?
民主党もマスコミも自民党の麻生さんの次の首相担ぎだしの動きにたいして、安倍さん、福田さんなど国民の審判を受けてないので、民意を問うために選挙をしろと言う、中にも自民党員も同じ発言をする人もいる。
日本は議会制民主主義で間接選挙制を取っている国ですから、代表である政党を選び、その中から首相となる総裁を(時には何回も)選ぶのは合法的です。
こんなことはみな判っていながらお経のように直近の「民意、民意」と言うばかりで、麻生さんがその声を無視すればもうどうすることも出来ません。
選挙制度に問題があると思うのなら、さっさと憲法改正をすべきですが、民意、民意と言う人達は米国から与えられた憲法を不磨の大典としてこれで護ろうとします。
日本の政治家はややこしい事は全て先送りにします。
先進国で飛び抜けて高い債務残高、自虐史観、都度揉める自衛隊派遣などなど。
だから日本の政治は一向に良くならないのです。
・中川秀直さんの予算通過後に新グループ立ち上げ発言
党内を分裂させるような動きで自民党が選挙に勝てるのでしょうか。
小泉改革も良いが、現在その影の部分が国民の生活に余りにも大きな影響を与えています。
その政策の修正を訴えねば国民の支持は得られません。
麻生さんの政策は公務員制度の改革ではやや消極的ですが、その他の政策は小泉改革の影の部分の修正です。
だから改革の完成を目指すのなら、その不具合点を直すのは改革推進派として当然考えねばならぬことで、中川さんが騒ぐのは何か他の意図があると勘繰られても仕方がありません。
[解散でばら色の世界が拡がるのか]
解散だ、選挙だと野党やマスコミも言う。
中には自民党内からもこの様な発言をする人もいる。
野党が解散を言うのは当然です。
然しマスコミや自民党員が言うのは首を捻ります。
選挙をすれば明るいバラ色の世界が拡がると思っているのでしょうか。
・民主党とマスコミへ
今の情勢では民主党が圧倒的に有利な情勢です。
同党の政策の中で唯一評価できるのは官僚制度の取り組みです。
官僚組織に天下り禁止、百人の政治家を送りこむこと、局長以上に民主党政治に従う誓約書を出させることなど、色々首を捻ることもありますが、やって見る価値もあるような気がします。
政権交代論者の私の意見では、政権交代は停滞した気分の一新に役立つし、民主党政権が上手く行けばよいが、仮に上手く行かなくても、少なくとも国民や政治家達がそれから学べることも多いと思います。
然しそれだけで済めば良いのですが、今のような激動の時代、緊急且つ最大の金融・経済危機の時代では民主党が失敗したときの影響が余りにも大き過ぎます。
遅くて9月以降に民主党が政権を取っても現在の金融・経済危機の状態は続いていると思いますが、民主党が天下を取ったら、いきなりは無理としても少しづつでも危機状態の脱却できる政策をもっているのでしょうか。
外交問題は、米国との関係は、地方分権は、農村の活性化は、輸出に頼る日本の経済政策の舵取りは?
「外国人参政権」は、実行不可能な?「アフガンの和平案」は、「恒久平和調査局設置法案」、「人権擁護法案」は?
民主党はその具体策を明らかにして、国民に明示すべきだと思いますし、マスコミは自民党と民主党の政策の比較、解説と批評をして、選挙の際の選択の資料にすべきだとと思うのですがそれをしないのは何故でしょうか。(*注1)
・自民党へ
自民党員迄解散だ、総選挙だというのは何故でしょう。
選挙して自民党が勝てると思っているのでしょうか。
その危うい勝利を何とか勝ち取るためには党内の団結しかないと思うのですが。
党内でばらばらな発言をするのが勝利に結びつくと思っているのでしょうか。
解散しろと言う人達もまた血迷っているとしか思えませんが。
[空気に染まる日本とその空気を作るマスコミ]
日本人は「KY」に示されるように空気に染まりやすいこと、世の流れに流されやすいと言う傾向があります。
解散と言えば解散の連呼、漢字の読み間違え、揚げ足取りの麻生内閣バッシング、判官贔屓から政権党が全て悪くて野党は正義の味方の考え方。
この様な状態についてブレーキを掛けて、政治家を政治の本道を戻すべきマスコミが、自身の批判も反省もなく、このような空気を作り上げ煽っています。(*注2)
一般国民がその意志を表明するには、何年に一回かの選挙しかありませんが、いつも政党の非を批判して影響を与えることができるのはマスコミです。
今の国会の混迷状態を作り上げているのはマスコミの責任も重大だと思います。
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*注1:参照 小沢さんのリーダーシップ [政策の明確化と政策追求の維持]
*注2:参照 マスコミの偏向報道 [マスコミの報道姿勢と責任]