普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

恥ずかしくないのか日本の政治家

2009-02-18 07:38:30 | 民主党

 15日から昨日までの政治家とマスコミの動きを追って見ました。
15日のテレ朝の「サンデープロゼクト」では国民新党の亀井静香さんが「小泉さんの定額給付金反対の発言を聞いて、参院での関連法案採決の時期を小泉さんのロシヤからの帰国まで伸ばした」民主党の対応を酷評。
 私も亀井さんの意見に賛成です。(注記)
16日のテレ朝の「スーパーモーニング」に自民党の世耕弘成と民主党の安住淳さんが出演したが、キャスターが小泉発言問題に話をもって行こうとするのに、世耕さんは「これは大した問題ではない」、安住さんも「テレ朝には失礼だが、もっと基本的な政策論議をしたい」と言っていた。
  自民両党の若手の人達もしっかりした考えをもっていると思いましたが、民主党は相変わらず、小泉さんがロシヤから帰国するまで参院の採決を遅らせる考えを変えてないようです。

16日にGDPが年率換算12・7%減と発表された。
同じ日に中川財務・金融大臣のG7の閉幕後の記者会見でちぐはぐな受け答えをした問題が起こる。
民主党など野党は中川さんの問責決議案を出すと発表した
・テレ朝の「スーパーJチャンネル」では、またこの前の麻生さんの郵政改革の担当していた、していないの発言と同じように、また何処からか中川さんのしどろもどろの発言の場面を写していた。
 横に安倍さんが座っているのをみると、随分昔のことで良く調べたものだと思いました。
 この前も書きましたが、この資料を探し出すエネルギーと、小泉発言や中川さんの記者会見の飲酒疑惑の追求の時間があるのなら、安住さんの言う様に自民と次の政権奪回の可能性の高い民主党の政策を取り上げて解説や議論をする方が遥かに日本のためになると思うのですが。
たけしの「TVタックル」では、ソマリア海賊問題に関連して、民主党が政権を取ったらどうなるかの話になり、自民党や三宅さんなどから、小沢さんが首相になったら、その主張のように国連が認めたら、自衛隊を派遣して戦闘に参加させるのかの質問に民主党の長島昭久さんが、民主党は民主主義の党だから、小沢さんの個人の意見がそのまま通る訳ではないと苦しい答弁をしていた。
 前にも書きましたがもし民主党が現状と変わらないまま政権を取れば日本がどうなるか空恐ろしいような気がします。
17日朝のTBSの「みのもんたの朝ズバッ!」でも中川さんの問題を取り上げて、中川さんの酷評や麻生さんの任命責任を追求していたが、皮肉にも記者会見同日の昼食会から二つの会議、続いての会見の過密スケジュールを見せたため、酒豪の中川さんがこの間いくら呑んでも、意識が朦朧とする訳がないこと、中川さんが体調管理を誤ったことを証明する結果になった。

中川さんの予算成立後の辞意表明
 私は今回は中川さんの体調管理のミスで起こったことで、批判される前に自分から国会で謝るだけで済む問題だと思っていたのですが。
参院の予算委員会で民主党辞めると判っている人と審議できないと発言
自民党内で山崎拓さん、加藤紘一さん、塩崎恭久さん、山本一太さん「中川さん辞めろ」の発言
 皆さんお気づきになるように何時もの人達です。
 こんな事はマスコミに言うのでなく麻生さんやその側近に言うのが政治家としての常識だと思いますが。
中川さんの辞任会見

 以上15日から昨日までの動きを書いて見ましたが、この間でも日本は各企業のリストラが更に進み、街に失業者は益々溢れ、その救済策は遅れに遅れ、それに要する諸施策の実行に必要な費用を生み出すGDPの年率換算12%減が止まることなく進んでいるのです。
 これを見ると国会もそれを報道するマスコミもまるでこの世の外の世界にいるようです。

[日本の政治家としての責任]
 政党や政治家、マスコミの思惑から無関係な立場から見ると、(具体策はとにかくとして)日本のやる事ははっきりしています。
・景気対策の実行(直ぐ実行)
・小泉改革の負の部分の修正(直ぐ実行)
・官僚制度など改革の足らない部分の実行(なるべく早く実行)
・将来の年金・医療・福祉関係の強化を確実にするための消費税増税(少なくとも早く検討開始)

 並べて見ますと全て麻生さんは打つべき政策は皆打ち出しています。
 然し麻生内閣の支持率でみるように、その実行に必要な国民の信頼を失って居ます。

民主党の責任
 残る期待は民主党であり今政治の主導権を握っているのも民主党です。
 党利党略抜きにして考えると民主党が日本のために直ぐやらねばならぬことは、
・第二次補正予算と関連法案の成立です。
 民主党が言う様に国会解散、総選挙、そして民主党が勝つとして民主党内閣の誕生、自民党の予算案に変わる予算案の提出・審議・可決まで数カ月は掛かるでしょう。
 勿論、党の政策に反するもの迄賛成する必要はありません、ただ採決を早くすれぱ良いのです。
・もう一つは政権与党として実行可能の政策の立案です。
 今まで報道されている民主党の政策は理想案かも知れないが、素人が考えても実行不可能なものか、後に大きな禍根を残すものばかりです。
 その不安はチョンボ続きの麻生内閣で投票したい政党として民主党の支持率は上がっても、余り上がらない民主党自体と次期首相としての小沢さんの支持率に現れています。
 民主党はこの数字を謙虚に受け取るべきです。

[クリントンさんと日本の政治家]
 日本の政局が大混乱の中で、クリントンさんが来日し、マスコミがその後を熱狂的に追っています。
 彼女の実力は判りませんが、少なくとも大政治家ではないようです。
 然し彼女が如何にもカッコ良く見えるのは何故でしょうが。
 それは彼女が全ては米国のために、過密スケジュールを明るくに元気にこなしているからです。
 そしてクリントンさんが、失言と醜態の政府の高官と、「自民党内での好き勝手な発言をする人達、党利党略丸出しの野党の人達、特に次期政権を担うかも知れない民主党の人達」の日本のことより先に自党や自分たちのことばかり考える(またはそのように見える)醜さと低レベルのことを際立たせてくれました。
  日本の政治家達はクリントンさんを見て、自分たちのやっていることを恥ずかしく思わないのでしょうか
 
[日本のマスコミとしての責任]
・米国での民主・共和の両党による景気拡大策の協力、クリントンさんの活躍と日本の政治家の比較して日本の政治家のあり方に警鐘を発するべきと思います。
・それで思い出したのですが、NHKのクリントンさんへのインタビューで、中川さんの辞任報道についての感想を求めたのに、「他国のことはノーコメント」と軽くいなされていましたが、こんな恥ずかしい質問をするNHKも何と落ちたものです。
・来るべき選挙に備えて、国民の選択の資料となる自民・民主の政策の比較とその解説と論評を是非やって欲しいと思います。

 政治家・マスコミはその主張に関わらず、今の非常事態にある日本でどうあるべきか考え直す時だと思うのですが

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*注記:私は先日の小泉さんと郵政改革と麻生さんの追記に
 民主党は小泉さんの定額給付金反対の発言を聞いて、参院での関連法案採決の時期を小泉さんのロシヤからの帰国まで伸ばすそうです。
 詰まり参院での関連法案の否決→衆院での再採決の時小泉さんの反対(を予測)→マスコミの一斉報道と言う劇的な効果を期待しているのでしょう。
 何時もの党略優先のせこいやり方には情けないやら呆れるやらです。
と書きました。
  
追記に書いた訳は私のような素人の論評にも値しない詰まらないことと思ったからです。