普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

小沢さんの在日米軍縮小発言

2009-02-27 16:04:49 | 民主党

[小沢さんの在日米軍縮小発言]
 小沢さんの「在日米軍は第7艦隊だけで十分ではないか」の発言にまた論議を巻き起こしているようです。
 産経は社説
で概要次のように批判しています。(青字、黒字は私の意見)
 日本の平和と安全は、在日米軍と自衛隊による日米安保体制によって守られている。米軍の抑止力は陸軍、空軍、海兵隊などがあって全体としての即応体制を維持している。
 素人考えでも沖縄では色々問題は起きていますが、最小限は空軍がなければ緊急事態に即応できないと思います。
 政権交代を目指す政党のトップとしての見識が問われよう。米軍との協力に基づく日本の安全保障をどう考えるのか、全体像を明確に説明すべきだ。
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は、軍事増強の発想から出たものではないと説明するが、軍事的空白を解消する方策を、具体的な規模や能力とともに示さないのは責任ある態度といえない。

 テレビでは菅さんも苦しい弁明をしていましたが、小沢さんと党幹部の意思疎通はどうなっているのでしょう。
 自民党幹部は「日米の防衛問題の実情に無知な不見識発言」と批判した。米国のケビン・メア駐沖縄総領事も「極東における安全保障の環境は、空軍や海兵隊を不必要とするほど甘くない」と反発したのは当然だろう。
 自民党が言う様に防衛の実情をもう少し考えて、そして米国の反応も見据えての発言すべきだとおもいます。
 小沢氏は先のクリントン米国務長官との会談で、「対等な日米関係」を強調した。両国が地域や国際社会の安保戦略を十分話し合おうという主張はその通りだ。

 私も小沢さんの日米関係のあり方や主張する外交の考え方には賛成です。
 問われるのは日本の具体的な関与だ。対中外交をどう位置づけ、中国の軍事力をどうみるか。
 米軍縮小を言う前に、政権獲得後の外交・安保政策を示し、党内で議論する必要がある。
 現在、民主党は自民党より優位の立場に有りますが、一方では自民党出身などどちらかと言えば保守的と言われる人と、旧社会党や日教組、自治労などの出身者の混合という危うい体制を、何とか纏めねばならぬと言う危うい体制をもっています。
 後者のような左寄りの人達を自衛隊の軍備増強についてどのように納得させ党内を纏めて行けるのでしょうか。
 それだけでなく、民主党は衆議院議席の半数以上を確保するために、国民新党と共に社民党と連立体制を考えているようですが、「ソマリア海の海賊退治に自衛隊派遣は絶対反対」を唱えている福島瑞穂さん率いる社民党を納得させることが出来るのでしょうか。

 私も日本は今までのように余りにも米国の軍事力におんぶにだっこの形から脱却すべきだと、思いますが、産経の主張のようにその具体策、特に安全を確保しながら肩代わりするまでの時間の問題がはっきりしていません。
 今の財政状態が厳しい中で、自衛隊の軍備を増強する余裕があるのでしょうか。
 自衛隊の軍備を増強するほど財政状態が改善されるまで、そして党内の左派や社民党の関係を清算し、小沢さんの意見に賛成する人達だけで、民主党が国会議席の過半数を獲得するまで、いつまでかかるのでしょうか。
 それまで民主党政権が持つのでしょうか
 小沢さんの意見を聞いていると何時も海上給油の反対の為の実現不可能な対案を思いだします。
 野党の民主党が海上給油の反対していても、自民党政権が何とか処理して、国際的な日本の信用をなんとか繋ぎ止められました
 しかし民主党が政権を取ればそのような高等戦術は使えず、民主党の政策がそのまま実現されてしまいます
 そのとき日本の安全保障はどうするのでしょう。
 次期首相の座を目の前にしている小沢さんが「麻生さんはそのの発言の重みを知れ」というように、小沢さんのも「自分の発言の重みを知るべき」だと思います。


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