普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

麻生さんと「たかじんのそこまでいって委員会」

2009-02-23 10:58:46 | 麻生内閣

[テレ朝の「スーパーモンニング」並みの「そこまでいって委員会」]
 昨日の読売のテレビの「たかじんのそこまでいって委員会」だけには本当にがっかりしました。
 中川昭一さんの例のイタリヤでの記者会見の映像を延々、バチカンでの彼の失敗報道、そして中川さんが酔っぱらったに違いないことの議論をまた延々、同行の財務省の官僚や読売新聞の女性記者の(過度の)飲酒否認などは触れもしないまま。
 唯一、中川さんを擁護したのは台湾国籍の金美齢さんだけ。
 まるでテレ朝の「スーパーモンニング」を見ているようで頭が痛くなりました。
 いつもの世の風潮に流されない、鋭い的を得た発言の多いこの番組で、既に辞職をして決着のついている問題を何故、わざわざかなりの時間を割いてまで報道したのか判りません。
(テレ朝の死者に鞭打つような報道姿勢や、今回のたかじんの番組の異常な報道については、思いつくことも有りますが、幾ら素人のブログと言っても私の勘繰りなので省略します。)

[次の首相は舛添さん?]
 もう一つの話題は、三宅久之さんと勝谷誠彦さんがそれぞれ別の情報からとして、自民党内に麻生さんの代わりに舛添要一さん担ぎだそうとする動きがある話がでていました。
 然し、話はそこまでで終わりそれに対する批評が無かったのは出演者の見識だと思いました。
 詰まりコメントする価値もない話題だと思ったのでしょうか?(私の買いかぶりかも知れませんが)
 誰が考えても参議院議員2回の経験しかない舛添さんの下でベテラン揃いの自民党員が一致団結して戦うかです。
 舛添さんも麻生さんほどはないにしても、かなり思いつきの発言が多いようですが、麻生さんの例を考えてもそれに対して、今の自民党では党員から何か一言も二言があるのは間違いない事です。
 野党やマスコミからも総裁選四戦の批判が出るのは間違いありません。
 麻生さんの下で戦うのと、舛添さんの下で戦うのがどちらが有利かは、後者の方へ甘くみても、せいぜい五分五分でしょう。
 それより急に浮上した与謝野さんの方が遥かに現実的です。
 詰まり自民党の中で舛添さんの名を持ち出すなど、過去に失敗した「人気のある」安倍さんや麻生さんを総裁に選んだ愚を繰り返しているだけです。
 この話を聞いて「貧すれば鈍す」の言葉を思い出しました。

[麻生さんへ]
 中川さんの失敗は以後の報道から見ても、今までの飲酒に伴う(例えば肝臓の異常などの)影響ははあったかも知れないが、単なる体調管理の失敗だったことと、外国のメディアの報道は一過性のものに過ぎないことから、私は普通だったら国会の場で謝れば済む事だと思っていました。
 麻生さんの中川さんの擁護の理由は本当のことは判る由もありませんが、私と余り変わらない判断があったと思います。
 然し実情は違いました。
・外国のメディアはこのような些細のことはたった多分一度しか報道しないのに(反日の韓国、中国はどうか知りませんが)、麻生さん自身の失言や漢字の読み間違いの失敗を何度も何度も繰り返し報道するマスコミ、特にテレビのこと
・そのようなマスコミの援護と、野党側の不当なやり方を殆ど非難しないマスコミの姿勢を良い事に、やりたい放題の野党が強硬に中川さんを辞職の要求をしてくること
・それに対して支持率の低下に悩む内閣としては予算を通しすためにはある程度の譲歩しなければならないこと
・そして自民党ないからさえ中川さん批判が出ていること
など麻生さんの念頭に無かったようです。
 中川さん擁護発言のあと、国会や政界の動きをみて麻生さんはその判断を変えてきました。
 そしてその麻生さんの発言の振れの批判が加速し、首相問責決議案の提出の話まで出てきました。

[与謝野さんの後任問題]
 麻生さんは中川さんの後任として与謝野馨さんの兼任をさせ、09年度の予算成立までこのまま過ごすことを明言しました。
 然し20日の報道
によれば、いずれのポストも本来兼務はそぐわないとされる要職で、与謝野氏の公務の量が増えている。すでに22日にタイで開かれる東南アジア諸国連合・日中韓(ASEANプラス3)の財務相会合への欠席が決まった。世界的な金融危機に対処するため3月14日にロンドンで開かれる、20か国の先進国と新興国によるG20財務相会合への出席も、現時点では未定だ。と言われています。
 
 今の所、マスコミは与謝野さん欠席の可能性に触れているだけですが、いざその時になってどのように報道するか、そしてそれに勢いを得た野党がどのように政府を攻撃するかは、容易に想像できることです。
 そのため、09年度予算案が今月下旬にも衆院を通過した後にポストを分離し、新たな閣僚を任命するとの見方が出ている。一方では、政府・与党内には、「国会審議を円滑に進めるため、09年度予算成立まで与謝野氏の3ポスト兼任を継続すべきだ」との声もある。そうです。

 これを書いている私自身が自他とも許す「お人好し」だから、同じ「お人好し」の麻生さんの中川さんの対応の仕方も良く理解できますが、今度の欠員補充の件もマスコミと野党の動きと内閣の支持率も考えて対応を誤らないようにして貰いたいものです。

 それにしても予算成立まで与謝野さんの留任を明言し、
・またその前に補充することになれば、
・または 与謝野さんを留任させて、重要な国際会議を欠席したら、
どちらにしても、またどう言われるか、そしてそれが内閣支持率のさらなる低下に繋がることは決まっています。
 麻生さんが「予算成立まで与謝野馨さんの兼任の発言」をする前に、最後は自分の意志を通すのは当然ですが、誰か相談する人は居なかったのですかね。

                                       
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