普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

戻れ「戦う麻生」へ

2009-02-24 17:27:13 | 麻生内閣

[初心を忘れた麻生さん]
 麻生さんの所信表明演説はユニークなものでした。
 自分の政策を打ち出し、それに対する民主党の小沢さんの答えを要求しました。
 自民党の細田幹事長の代表演説もその前半を民主党攻撃に当てるなど自民党の戦う姿勢を国民に示しました。
 この国会中継を見て、今までのような野党の攻撃に対して言い訳ばかりしてきた安倍・福田内閣と違って野党、特に民主党と堂々と論戦をする麻生さんに淡い?期待を抱いたのは私だけではないでしょう。

 然し、事実は安倍・福田内閣と全く同じ野党の攻撃に言い訳ばかり、しかも麻生さんの失言の連続、漢字の読+み間違えを囃し立てるマスコミ、そして最悪なのは麻生さんの責任を他人にかぶせていると思わせるような自己弁護の回答。
 麻生さんにとって不幸だっのは、首相就任後の米国発の金融・経済危機、それにに伴う政策変更に対して発言の振れとの批判、今回の中川さんの醜態で麻生さんの支持率はがた落ちになってしまいました。
 然し過去のことは過去のことです。
 麻生さんは初心に帰って「戦う麻生」に戻るべきだと思います。
 それで私の提言です。

[戦う麻生にもどれ]
・自分の政策に自信を持て

 国家公務員制度の改革
  国の出先機関の統廃合により職員約3万5000人の削減を指示、国家公務員の「渡り」禁止、内閣人事局による国家公務員の幹部人事を一元管理
国会改革
 衆参両院で非常に似通っている選挙制度の見直し、衆参両院の定数や国会議員の歳費の削減りの検討を指示
 その他、郵政改革の内四分社化の見直し、農村改革の推進などなど
  麻生さんの政策にはには自民党内の族議員、改革派と言われる人達、官僚からの抵抗もありますが、そのいずれもがマスコミや民主党さえからも支持されていることが殆どです。
 消費税増税の検討に関しては反自民の姿勢を明らかにしている朝日新聞さえ賛成の社説を出す程です。
 麻生さんはその政策にもっと自信をもって国民に訴えるべきです。

・決断すべき時を間違えるな
 地方分権に関する予備調査では関係省庁からはゼロ回答。
 内閣人事局の問題では人事院総裁が反対の姿勢を明らかにしているそうです。
 もし地方分権の指示後にまたゼロ回答が出れば、その省庁の事務次官を更迭すべきです。
 問題はそれまで麻生さんがもつのかどうか判りませんが、人事院総裁の反対に就いては甘利さん任せにしないで、麻生さん自らが総裁と会いその主張を聞いて、問題があれば更迭を勧告するくらいは今でもできます。
 私は国民に不人気な定額給付金を、緊急事態だからと言う理由で、原案を提出した公明党と相談の上廃止または使途変更し、腰が引けていると思われる公務員制度改革については、渡辺喜美さんを何らかの形ど登用すべきだと提言したことがあります。
 このようなアイディアは誰でも考えることですが、今となってはどうにも成りません。
 国民が待っているのは首相の行動力と決断力です。
  そして麻生さんにはそれを示す時間がありません。
 決断の時期を外さない事、決断したら直ぐで実行すること。
 このようなリーダーを国民が待ち望んでいるのです。

・責任を他人に押しつけるな、自民党政治の責任は全て自分にかぶれ
 責任を全て他人にオッかぶせる人を国民が信頼するでしょうか。
 国民が信頼するのは言い訳をせず、全ての責任を取りそれを何とかすると宣言するカッコ良い人です。

・挙党一致の内閣を作れ
 麻生内閣は安倍さんに引き続いて、お友達内閣と批判され、その支持率を落とす一因となりました。
 その理由の一つとして麻生さんの自信過剰にあると批判されていますが、今は(実は今までも)麻生さん一人ではどうにもならぬ状態です。
 幸か不幸か、中川さん辞任の補充の時が来ています。
 この際思い切って補充人事だけでなく、挙党一致の内閣を作って麻生さんの戦う姿勢を見せるべきだと思います。

・民主党に反撃しろ
 自民党の議員の質問の時に民主党の政策や国会運営などの批判をする。
 有力者はもっと地方遊説に出て、民主党の政策の批判をする。
 論議が活発化→マスコミの報道強化→自民・民主の政策に国民の関心が生れること、今までのだらだらした国会がより緊張してくることは良いことと思います。

・自分を曝け出して国民に訴えろ
 良く考えて見ますと麻生さんが今何を考えているか判りません。
 麻生さんの考えを知るには、彼の書いた「とてつもない日本」がありますが、それは一政治家としての意見ですし、麻生さんは所信表明演説をしましたが、前に書いたように国民へ向けてと言うより、民主党に向けたもので、その演説の全てが国民に訴えかけたものではありませんでした。
 日本の首相として、そして今の様な経済危機際しての麻生さんの基本的な考え方を国民が知らないのは国に取っても麻生さんに取っても不幸な事です。
 日本が未曽有の経済危機に陥っている今、そして自民党政府が沈没仕掛かっている今、テレビなどを通じて、国民に自分の考えを訴えてはどうでしょう。
その前提として、
・自分の考え方を纏めるのは当然ですが、信頼する人達やライターなどの意見を交換して練りに練った原稿を作り、マスコミに配信する、
・国民に謝らねばならぬことはあっさり謝る、
・自分を曝け出して国民に訴える、
ことです。
 麻生さんは良い意味でも悪い意味でも時の人ですから、きっと申し入れに乗ってくるテレビ局はあると思います。
 民主党から公平に報道しろと小沢さんの登場を言ってくるかも知れませんが、それこそ衆院選を前にして、自民・民主の選択を迫れるている国民の望むところです。

・衆院選は政策論争に力を入れる
  その為に民主党の政策の弱点を研究する。
  外国人参政権、実行不可能な?アフガンの和平案、自虐史観を法的に定着させる「恒久平和調査局設置法案」、「人権擁護法案」などなど、攻撃の種に困ることはないと思います。
 一方民主党も自民党の政策の弱点を付いてくるでしょう。
 これもそれこそ自民・民主の政策の選択を迫られている国民の望むところです。
 
[負けるには負け方がある]
  次の衆院選では殆どの人達が民主党の勝利は確実だとみています。
 勿論自民党勝利を目指して戦うのは当然ですが、負けても負け方があると思います。
  同じ負けるのなら、日本の将来を見据えた政策を打ち出して、堂々と民主党との政策論争をしてはどうでしょうか。
  今迄のように自分の選挙のことばかり考えていて国民受けの良い政策を出して、もし敗北すれば、麻生さんは勿論、自民党も当面再起不可能な程の手ひどい敗北になります。
  麻生さんは週間文春の言う様に首相としては最悪かも知れませんし、自民党もダメな政党として叩かれていますが、日本にとつてなくてはならない政治家であり政党です。
  麻生さんも党も負けることを考えるのは辛いかも知れませんが、同じ負けるのならどう言う負け方が良いか、良く考えておく必要があると思います。


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