橋下さんと朝日新聞の批判合戦がネット上の話題となっている。
ネット上では橋下さん支持が圧倒的のようだが、私は少し別の視点からこの問題を考えてみたい。
[庶民の代表の橋下さん]
橋下さんは東国原さんもそうだが、今までのような政治家や都道府県で要職にあった人達、マスコミに属していた人達など、権力とは全く無縁のような普通の人だと言うことだ。
だから彼らの言うことは、庶民の心に訴えるのだ。
タレント弁護士としての橋下さんの、山口県光市の母子殺害事件弁護団への批判の呼び掛けも、同弁護団のあくどいやり方に憤慨していた一般の人達気持ちを代弁したものだ。
ただ懲戒請求が法的に問題があるとして敗訴になった。
橋下さんは彼の懲戒請求発言に対してあっさり記者団の前で謝罪した。
普通のおっさんの私がみても、彼は少し軽率な発言をするようだが、弁護士の経歴に不利になる謝罪をしたのは男らしいと思う。
橋下さんの公開での府の職員組合との団体交渉や、全国学力テストの市町村別データ公表、府会議員定数の削減の責任は府会にあるとの発言など、未経験の危うさはあるが、いずれも庶民の気持ちを実現したもので、彼の支持が未だに衰えない理由の一つだ。
[権力に驕る朝日新聞]
一方、朝日社説の彼の批判は良いとして、「弁護士資格を返上しろ」と言うのは、橋下さんの懲戒請求発言以上に軽率過ぎ、マスコミという強大な権力機構による個人の言論の弾圧だと言われても仕方がないと思う。
朝日新聞は広報部を通じて、橋下さんの陸上自衛隊中部方面隊の記念行事の祝辞の中で「口ばっかりで、人の悪口ばっかり言っているような朝日新聞のような大人が増えれば、日本はだめになる」発言は「理解いたしかねます」と述べただけだ。
橋下さんは自分の軽率の発言を謝罪したのに対して、朝日新聞の社説の軽率さに対する反省は全くないままだ。
自社に都合が悪いときの朝日の対応
これから橋下さんと、朝日の間の戦争がどのよう展開して行くか判らないが、今までの朝日が不利な立場の時のやり方を見れば大凡察しはつくようだ。
例えば、NHKの慰安婦模擬裁判報道に対する自民党の安倍晋三さんと中川昭一さんの介入の有無に対する、NHKと自民党対朝日新聞の争いだ。
その3者の戦いの中で、朝日の本多記者の強引な取材と一方的な報道、無断録音の問題、中川さんがNHKと逢ったのは放送後などが明らかになり、他のマスコミの攻撃もあり朝日は記事の真実性を立証できず、「取材不足」を認めるなど、次第に守勢に廻ることになった。
一方、自民党とNHKは何度も朝日に対し抗議と疑問点についての説明の要請をしたが、同社はこの件に関して訴訟を検討していると理由で説明を拒否しいた。
私は朝日新聞の今までのやり方から考えて、同社がこの言い訳でなんとか凌ぎ抜き、そのまま頬被りをしてしまうと思っていたが、案の定今になっても、訴訟を起こしたと言うニュースは聞かないままだ。
私の想像では今回も朝日はこの路線を踏襲する可能性が大きいと思う。
予想される朝日の反撃
然し問題はこれからだ。
安倍さんたちの真相解明の要求で不利な立場に立たされた朝日新聞は従来からあった反安倍の立場を一層強めて行った。
その表立った現象は前回の参議院選の報道だ。
安倍さんが「政治と金」の問題で閣僚を庇った政治的ミスを取り上げて、(多くのブログでさえ選挙に関するエントリーを遠慮した)選挙の真っ最中にテレビ朝日は「政治の金」の問題を繰り返し繰り返し放送した。
それが極端なまで行ったのがあの呆れた「赤城さんの絆創膏報道」だ。(赤城さんが絆創膏を貼ったのをわざわざテレビで取り上げる価値はどこにある??)
そして見識のない他のテレビもテレビ朝日に追随した。
その結果、閣僚の杜撰な事務経費の取り扱いミスと言う、ごく単純な、そして大した問題でないことが選挙中に執拗に報道されたことが、安倍さんにボディブローのように効き始め、最終的には自民党大敗の一因となった。
[橋下さんへ]
私は橋下さんに一本取られた感じの、(執念深い?)朝日が橋下さんにどう出てくるかを心配している。
それが大阪府政の批判ならまだ良いが、橋下さんの言動の問題点を突いて来る可能性が大きいような気がする。
柳沢さんの「産む機械」発言のように、彼の言いたいことは報道せずに、その発言のごく一部を切り取って攻撃するのはマスコミの常套手段だ。
lancer1 さんも「アジアの真実」の「橋下知事の正論とマスコミの恐ろしさ」の中で、三宅久之さんの「公人として言動には細心の注意を払うこと。仮に意図と違ったとしても、文中の単語のみを切り抜くなどの汚い手法を使って鬼の首を取ったようにマスコミは攻撃してくる。十分に気をつけるべきだ」という警告を紹介されていた。
[頑張れ橋下さん]
そして私もlancer1 さんの言う様に、橋下さんのように有望な人材が悪辣なマスコミの手に引っ掛かって埋もれることのないように、余り感情的にならないように、その発言の揚げ足を取られない様に注意して貰いたいと思っている。
そして庶民の感覚を持つ普通の人達が、今後とも政治の場で活躍するように東国原さんたちと共に頑張って欲しいと思う。
参照:慰安婦番組訴訟とNHKと朝日
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