普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

慰安婦番組訴訟とNHKと朝日

2008-06-14 11:41:25 | 情報、マスコミ

 慰安婦模擬裁判に関連するNHKと民間団体の係争は最高裁の逆転判決でNHKの勝利に終わった。

[産経の社説]
 これに関して産経は社説の慰安婦番組訴訟 NHKと朝日は再検証を 
で概略次のように主張している。
・判決についての批評(省略)
・2審判決は「国会議員らの発言を(NHKが)忖度(そんたく)し、当たり障りのないように番組を改変した」と認定したが、最高裁はこの問題に言及しなかった。争点の判断に必要なかったためとみられる。
・この問題では、訴訟とは別に、朝日新聞とNHKの報道のあり方が問われた。
・問題の番組はNHK教育テレビで放送され、昭和天皇を「強姦と性奴隷制」の責任で弁護人なしに裁いた民間法廷を取り上げた内容だった。
・朝日は4年後、放送前に自民党の中川昭一氏(当時、経済産業相)と安倍晋三氏(同、幹事長代理)がNHK幹部を呼び、「偏った内容だ」と指摘し、番組内容が変更された、と報じた。
・これに対し、中川、安倍両氏は「呼び出したのではなく、NHK幹部の方から会いにきた」「(中川氏が)会ったのは放送後」と記事の核心部分を否定した。
・朝日は記事の真実性を立証できず、「取材不足」を認めたが、訂正・謝罪をしていない。
・NHKも、番組の内容が公共放送の教育番組として適切だったか否かの検証を行っていない。
・朝日とNHKは最高裁判決を機に、もう一度、自らの記事・番組を謙虚に振り返るべきだ。

[政治的意図丸出しの模擬裁判とNHK]
模擬裁判に関しては、
・主催者は韓国挺身隊問題対策協議会、「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク (VAWW-NETジャパン)の関係者人
・弁護人はいない
・検事に韓国、北朝鮮、東南アジアの人で占められている
 北朝鮮の人の中には工作員が2名入っている。
・番組の製作下請けであるNHKエンタープライズ21プロデューサーはVAWW-NETジャパン運営委員だった
・被告の一人に昭和天皇が入っている
・取材したマスコミはNHK・朝日新聞社・新華社・朝鮮中央放送・朝鮮新報
 取材拒否されたマスコミは産経新聞社
と言う偏った政治目的が歴然としたイベントだった。
参照:Wikipedia女性国際戦犯法廷

 
 何故公平を旨とするNHKがこの番組に取りついたか判らないが、「政治家の圧力を受けて右に偏った番組を制作した」、「一部の職員の暴走により左に偏った番組を制作した」など、それぞれの立場からNHKの番組の中立性への疑いが生じ、不満が高まるきっかけとなっている。NHK番組改変問題 より)

 さらにこの問題は産経の社説が言う様に、NHK、自民党の中川昭一さんと安倍晋三さん、と朝日新聞の間の場外乱闘に発展した。
 その3者の戦いの中で、朝日の本多記者の強引な取材と一方的な報道、無断録音の問題、中川さんがNHKと逢ったのは放送後などが明らかになり、他のマスコミの攻撃もあり朝日は次第に守勢に廻ることになった。
 自民党とNHKは何度も朝日に対し抗議と疑問点についての説明の要請をしたが、同社はこの件に関して訴訟を検討していると理由で説明を拒否しいた。
 私は朝日新聞の今までのやり方から考えて、同社がこの言い訳でなんとか凌ぎ抜き、そのまま頬被りをしてしまうと思っていたが、案の定今になっても、訴訟を起こしたと言うニュースは聞かないままだ。

[呆れた朝日の社説]
 産経から指摘された朝日も今回の最高裁の判決に関してもその社説 

で、
・勝訴したからといって、NHKは手放しで喜ぶわけにはいくまい。この問題が注目されたのは、期待権とは別に、番組の改変がNHKの自律的判断ではなく、政治家の影響を受けていたのではないか、と疑問が投げかけられていたからだ。
・二審の東京高裁判決によると、放送前にNHKの幹部らが当時の安倍晋三官房副長官に会って番組の内容を説明した。安倍氏は慰安婦問題の持論を展開し、公正中立の立場で報道すべきだと指摘した。NHKに戻った幹部の1人が大幅な改変を指示した。
・そのうえで、東京高裁は「NHKは国会議員などの発言を必要以上に重く受け止め、その意図を忖度(そんたく)して番組を改変した。編集権を自ら放棄した行為に等しい」と批判していた。
・NHKは予算案の承認権を国会に握られており、政治家から圧力を受けやすい。そうであるからこそ、NHKは常に政治から距離を置き、圧力をはねかえす覚悟が求められている。
・裁判が決着したのを機に、NHKは政治との距離の取り方について検証し、視聴者に示してはどうか。
・「どのような放送をするかは放送局の自律的判断」という最高裁判決はNHKに重い宿題を負わせたといえる。この宿題にきちんと応えることが、公共放送としての信頼につながる。
と相変わらず持論を展開している。

 NHKや自民党から何度もあった「疑問点ついての説明の要請」に対し何の説明ないまま頬被りを通し仕切った今でも持論を変えていないのだ。
 NHKも公共放送としての信頼を保たねばならぬが、朝日も自社の信頼確保について何の反省もしていないのだ。
 英語の諺に、Pot calling the kettle black (目くそ鼻くそを笑う)とあるが正に朝日新聞の態度がそれだ。
 然し私は朝日新聞に何も言うつもりはない。
 何故なら彼らはいわゆる確信犯だから、いくら言っても無駄だからだ。

[NHKへ]
公平な報道をするための提言
・或る企画をするときその内容とそれに当たる担当者の考え方を入れて担当を決めること。
 左翼的(右翼的)な企画には中道かやや右翼的(左翼的)な考えの人を当てる。
 左がかった企画に左翼的な人を当てればどう言う報道になるかは分かりきったことだ。
・左翼的(右翼的)な企画には必ず中道的な人やや右翼的(左翼的)な考え方の人の充分な(例えば1時間の番組なら少なくとも10分以上)コメントを必ず付け加える。
 もっとも右翼的な企画の報道をNHKで見た記憶はないが。

・政府や与党攻撃することが進歩的だと言う考えを取り除くこと 
 いわゆる弱者と言われる人たちにも問題点がある
 日教組、社保庁の自治労、家庭での親のしつけ、いわゆるモンスター***など
・企画ものには金子勝さんなどに代表される政府に批判的な有名人がでても、安倍さんとか石原都知事などの所謂右翼的な発言をする有名人が出ることは全くない?
 これが一部の人達からNHKは左翼だと批判される原因になっている。
 極端な例で言えば、共産党の闘士を出演依頼しても良い、その代わり石原さんなど所謂右翼と言われている人を出せば取れば公平な企画となると思う。

模擬裁判の番組報道の基本的な問題
 今回の模擬裁判の番組報道は、NHKの中枢部の人が部下が提出した企画の内容やその担当者の思想の傾向を碌に検討もしないまま決定し、下請けに丸投げし、途中で右翼の人達の攻撃に逢ったり、政治家からの注意を受けて、ことの重大さに気づいて、慌てて途中から軌道修正をしたのが、下請けから訴えられ、NHKの報道姿勢について批判を受け、受信料未納騒ぎと言う問題になったのだ。
 その点から朝日ほかのマスコミの批判のように、今度の最高裁の判決を期に、公平の放送をするために、NHKが何をすべきか考え直す良い機会だと思う。

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