かねてから待望されていた平沼さんが動きだした。
マスコミは概略次のように報じている。
平沼赳夫・元経済産業相4日、保守系無所属のグループを結成し、次期衆院選に自らを含む14人の候補を擁立する意向を表明した。
平沼氏は「次の衆院選では自公連立も民主党も、過半数を取れないのではないか。第3極を目指し、政界再編に向けたキャスチングボートを握りたい」と述べた。
平沼氏によると、グループには前回衆院選で落選した「郵政造反組」の城内実(静岡7区)、小泉龍司(埼玉11区)、田中英夫(京都4区)氏ら前衆院議員5人のほか、県議や市議、衆院議員秘書ら8人が加わる予定という。
衆院選で、政治資金規正法などの政党要件である「5人以上の国会議員」を誕生させ、新党に移行することも視野に入れている。
新グループ立ち上げに就いては、報道によると国民新党との調整や民主党の鳩山さんからの働きかけなど、決断の難しい場面もあったのだろうし、水面下ではかなり動いたと思うが衆院選が間近にになっての発表、選挙への準備は素人目には少し遅い様な気がする。
選挙で勝てそうなのは、平沼さんは当然として、前回、片山さつきさん相手に僅差で破れた城内実さん、同じく小泉チルドレンの新井悦二さんから負けた小泉龍司さんは僅差の勝負になると思うし、ネット情報では小林興起さん(東京10区)も同グループで立つかも知れないそうだが小池百合子さん(自民党の戦略で他の区に立つかも知れないが)と言う強敵が控えているので、「5人以上の国会議員の誕生」は難しいかも知れない。
このほか田中英夫さんは元自民党幹事長の野中広務さんの後継の関係で人権擁護法案賛成と言うことでネット上での批判があるようだ。
然し平沼さんの言う「次の衆院選では自公連立も民主党も、過半数を取れないのではないか。第3極を目指し、政界再編に向けたキャスチングボートを握りたい」と言うのには賛成だ。
世論調査の数字から見ると自民党が有利だが、時の流れは民主党に向いているし、前2回の小泉さんの刺客派遣に踊らされた衆院選、参院戦の時の赤城さんの絆創膏報道が示すように、選挙中のテレビの報道が選挙結果に大きな影響を及ぼすのを考えると、或いは民主党中心の野党グループが過半数を占めるのかも判らない。
私は捩じれ国会を動かすのも、政権奪回とその防御一辺倒の民主、自民にもっと緊張感を持って政策論争をさせるのも、是々非々を貫く小政党と無所属の人達の良識だと思っている。
然しその一つの国民新党は民主党にくっついてしまった。
残り頼りになるのは、前日発足した改革クラブと今回発足の平沼グループだけだ。
平沼さんはその構想通りに行かなかったかも知れないが、平沼グループが改革クラブと共に衆院選やその後の国会運営で一石を投じ、それが停滞した国会の流動化や政界再編などの大きな波紋となって拡がって行くことを願っている。
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