旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

明日は明日の風が吹く

2015年07月09日 20時14分27秒 | Weblog

所定の出勤時間の1時間前から来訪者が途絶えることはなかった。時間が回転を始めた13時を回る頃になって、ようやく昼食をかきこむことができた。一息ついたと思っていると突如として、午後の部のラッシュが始まった。2時間ほどかけて、ようやく7、8組の面談を終えた午後の3時半を回る頃、来訪者は途絶えた。
この間、形式的で活字のような皆さんの言葉を聴き取るのが精いっぱいで、こちらの思考は停止していた。来訪者の皆さんは、書面を振りかざして訪問の主旨を訴えたかったようだ。ふり返ってみると、喧騒の中に静かな時間が流れて、軽い眠りについていたような心地だった。空疎な話題に饒舌だったことが思い浮かぶ。
一日を振り返りながら、まるでワインのような日本酒をコップで一杯、グイとあおると、泡沫のような不安が悉く霧散する。土曜には大漢和辞典全13巻の補修を済ませて、日曜は「じゃがいもコンサート」を楽しむ。あしたはあしたの風が吹くのだろう。


じゃがいもコンサート

2015年07月09日 06時12分44秒 | Weblog

運動不足気味ながら、血圧は安定している。体調も悪くない。運動不足の要因はこの梅雨空にある。雨さえ降らなければジョギングで解消できるのだが、今週は雨模様が続いていまだに果たせない。梅雨空がどうのこうのを理由に体を動かさないようでは、わたしもまだまだ修行が足りないように思う。
日曜に白木山山麓の農園で「じゃがいもコンサート」がある。ジャガイモをつつきながらレコードを聴こうという変った催しだ。参加者は思い出のレコードを持ち寄る、常連さん15、6名が参加するそうだ。新参者ながら参加してみることにした。ジャガイモには眼がないし、広い農園の集会場で催されるレコードコンサートで期待に胸が膨らむ。


武田節

2015年07月08日 07時01分43秒 | Weblog

武田節

甲斐の山々 陽に映えて
われ出陣に うれいなし
おのおの馬は 飼いたるや
妻子につつが あらざるや
あらざるや

祖霊まします この山河
敵にふませて なるものか
人は石垣 人は城
情けは味方 仇は敵
仇は敵

 (詩吟)
 疾如風 徐如林
 侵掠如火 不動如山

つつじヶ崎の 月さやか
うたげを尽くせ 明日よりは
おのおの京を めざしつつ
雲と興れや 武田節 
武田節

作詞 米山愛紫
作曲 明本京静


現象学

2015年07月07日 21時53分47秒 | Weblog

嵐のような一日が過ぎようとしている。気にかかるのは野菜の成長と「現象学」くらいのものだ。また陽が昇れば戦争が始まる。
「講座 現象学」が届いた。新品に近いことに安堵した。読まれた形跡すらない。誰かがどこかに大事にしまいこんでいたのだろう。この新しさで昭和55年の初版一刷であることに少々驚いている。「人間と世界の 根源的な意味を ”もの”そのものに即して探る 現象学とは何か?」と帯書にある。現象学とは何かを知りたくて、この4巻を買った。


ストレス撃退

2015年07月06日 20時03分54秒 | Weblog

アポ訪問が5件あって、合間にアポなしの電撃訪問が3件、応対に追われながら書類を整理していたら、突如3名のクライエントの相談が割り込んできて、その最中に降って湧いたような今週のアポ対応の電話が5件・・・、どうやら7月は忙しくなりそうだ。たまに、職を捨てて街に出たいような気分になる。ところが街にでると決まって寄るのは本屋だから逆に、ストレスの種を撒きに行くようなことになり兼ねない。残念なことに、腹一杯美味いものを喰うとか、飲んで鬱憤を晴らすとかいった禁じ手破りという選択肢はない。
読書と耕作では、抱えているストレスにはパンチ不足だ。映画にするかマッサージ、スポーツで汗を流すか、ヒップ・ホップ、ヨガまで対象に入れて、ストレスの撃退法を考察中だ。でも、よくよく考えてみたら、ストレスは元から断つのが手っ取り早い。仕事を辞めれば楽になれるのかも知れない。ところが・・・、だ。現在の仕事にはリハビリの意味合いがある。心身に適度のストレスをかけ続けて病気の再発を予防している。そう簡単に仕事を辞めるわけにはいかない。こういうのを循環論法というのだろう。蛇が自分の尻尾を食べてゆく姿を思い浮かべてひとり微笑む。平和な毎日が続いている。


道楽

2015年07月05日 00時10分49秒 | Weblog

 『講座 現象学』全4巻(弘文堂)を買った。正確にいうとヤフオクで落札した。本の整理を始めたら本箱に余裕ができた。以前からこの講座を手元に置いておきたいと思っていた。幸運なことに昨夜半、安価で落とすことができた。明日も本の整理を進める。ここしばらくは蔵書という道楽に磨きをかけることができそうだ。


農業とアイデンティティ

2015年07月03日 05時08分35秒 | Weblog

昨日は訪問先からの直帰で6時前に自宅に着いた。インゲンとカボチャの生育が気にかかる。夕食代わりの弁当とゴム長を愛車プリウスに積みこんで北の農園まで走った。予想は当たった。カボチャは5個ばかりが、この手の親指先から薬指先の長さに収まらないほどまでに成長していたし、インゲンは予想を大きく上回る鞘をつけていた。30株ほどのトウモロコシも実を結び始めた。両手の掌に余るインゲンと直径が20センチを超えるカボチャひとつ、ナス一本を収穫して7時過ぎに家に着いた。この土曜の早朝に草むしりと施肥のために畑に出向く。
困った性癖で、仕事が忙しくなるにつけ読書量が増える。『学力低下論争』(ちくま新書)、「論争・学力崩壊』(中公新書ラクレ)を読んで学力論争の理解を深める。本を整理していたら、①エヴァンズ著『エリクソンは語る アイデンティティの心理学』、②ドライデン著『論理療法入門』、③ロジャーズ著『エンカウンターグループ 人間信頼の原典を求めて』の3冊が出てきた。①アイデンティティや社会的モラトリアムというエリクソン理論の基本用語は、今やカタカナ音訳されるほどポピュラーになっている。以前は「同一性」「主体性」「存在証明」などと翻訳されていた。本著は著者とエリクソンとの対話篇。②著者は、論理療法の創始者であるアルバート・エリスの教え子だ。訳者である国分康孝は、エリスの日本の教え子がイギリスの教え子の著作を翻訳出版したと「訳者前書」で述べている。③は、カウンセラーの3つの条件である受容・共感・一致を説いたカール・ロジャーズのグループによる対人支援に関する基本文献だ。この3冊で休日の楽しみが増えた。


猫の手、否、賢人・達人の手を借りたい

2015年07月01日 20時16分50秒 | Weblog

今日は午前からアポあり・アポなしで総計5組の来訪者と話す合間に、5名のクライエントのコンサルティングに応じた。心残りなのは、希望されたにも拘らず4名のクライエントの相談に応じる時間が持てなかったことだ。明日の午前は休暇をとって、5か月前に罹った疾病の一か月毎の定期検診を受ける。
検診が済んだら早めの昼食をとってから学園に向かう。午後は、2時間で3組のアポがある。要件を済ませた後で某説明会に向かい、その帰路に2件の訪問をして自宅に直帰する。猫の手じゃ足りない。賢人の知恵か達人の技能を拝借したいような心境だ。