旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

農業とアイデンティティ

2015年07月03日 05時08分35秒 | Weblog

昨日は訪問先からの直帰で6時前に自宅に着いた。インゲンとカボチャの生育が気にかかる。夕食代わりの弁当とゴム長を愛車プリウスに積みこんで北の農園まで走った。予想は当たった。カボチャは5個ばかりが、この手の親指先から薬指先の長さに収まらないほどまでに成長していたし、インゲンは予想を大きく上回る鞘をつけていた。30株ほどのトウモロコシも実を結び始めた。両手の掌に余るインゲンと直径が20センチを超えるカボチャひとつ、ナス一本を収穫して7時過ぎに家に着いた。この土曜の早朝に草むしりと施肥のために畑に出向く。
困った性癖で、仕事が忙しくなるにつけ読書量が増える。『学力低下論争』(ちくま新書)、「論争・学力崩壊』(中公新書ラクレ)を読んで学力論争の理解を深める。本を整理していたら、①エヴァンズ著『エリクソンは語る アイデンティティの心理学』、②ドライデン著『論理療法入門』、③ロジャーズ著『エンカウンターグループ 人間信頼の原典を求めて』の3冊が出てきた。①アイデンティティや社会的モラトリアムというエリクソン理論の基本用語は、今やカタカナ音訳されるほどポピュラーになっている。以前は「同一性」「主体性」「存在証明」などと翻訳されていた。本著は著者とエリクソンとの対話篇。②著者は、論理療法の創始者であるアルバート・エリスの教え子だ。訳者である国分康孝は、エリスの日本の教え子がイギリスの教え子の著作を翻訳出版したと「訳者前書」で述べている。③は、カウンセラーの3つの条件である受容・共感・一致を説いたカール・ロジャーズのグループによる対人支援に関する基本文献だ。この3冊で休日の楽しみが増えた。


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