旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

2015年07月26日 14時53分38秒 | Weblog

 

午前の8時過ぎに三田農園に向かった。よく乾く作業用の長そでTシャツで腕の日焼け対策を済ませ、熱中症でやられないように背面に日よけがついた帽子を着用して畑に入ろうとしたら、近くの畑の人が近づいてきた。いきなり 「インゲンには気をつけなさいよ。」という。意味が掴めないので「ええっ?」と応答したら、「ここはマムシがよおでるんよ。インゲンを繁らせとると葉の蔭にマムシがおって、噛まれることがあるけえねえ。わしゃあ、去年のこの頃、マムシにやられての、救急車で市内まで運ばれたんよ。血清を置いとる安佐南区の病院に着くまで、痛おて痛おて、それこそ死ぬ思いじゃった。この手がこがいに腫れたわいね。ここにゃー、ちいちゃいカエルがよおけおるじゃろ、マムシはあれが好物なんよ。普通のアオダイショウなら人が畑でゴソゴソしよったら逃げ出すんじゃが、マムシは違うんじゃ、じっと葉の陰で獲物を待っとるけん、うっかりそこに手を突っ込んじゃったら、餌と間違われてガブっとやられるわいね。ほいじゃけん、気をつけちゃった方がええよ。」 と先達の曰く。話を聞き終えた瞬間、畑も農園も凍りついた。炎天下で、わが身の無防備に震えあがった。