久しぶりに遅い朝を迎えた。昨日帰宅すると木田元著「メルロ・ポンティの思想」(岩波書店)が届いていた。まるで岩波文庫のワイド版のように表紙が薄い。いかにも木田元らしい読みやすさを優先した装丁と作りであることに安心感を覚えながら目を通してみた。「眼と精神」「知覚の現象学」を買い求めて以来、メルロ・ポンティの難解な現象学と心理学の狭間で揺れている。また、未だにフッサール現象学の論旨が掴めないでいる。木田元さんの500ページに近い力作をかみ砕いてみることにした。フッサール、ハイデガーはそれからのことにしよう。