旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

三田市民農園

2015年04月25日 21時00分06秒 | Weblog

今週は平日の5日間が並べて運動不足だった。辻褄を合わせるために花金の夕刻を道のり2キロ足らずのフタバ図書ギガ高陽店まで歩いた。ここには数か月前から気に掛かっている本がある。田家秀樹著『小説 吉田拓郎 いつも見ていた広島 ダウンタウン物語』(小学館)だ。1ヶ月もすれば108円コーナーに移動するとみて購入は控えていたところ思惑は大いに外れた。この数か月というもの半値本として鎮座し続けていた。決着をつけておかないと誰かに先を越される不安がある。amazon、日本の古本屋ともに定価の半値で値をつけてているからだ。108円なら躊躇なく買う、917円は高い。堺屋太一の『団塊の7人 エキスペリエンツ』(日本経済新聞社)108円と谷崎潤一郎「春琴抄」(新潮文庫)216円とを加えて3冊にして損失感を紛らわした。
今日の午前、医院から戻って深い安堵感に浸りながら手にしたのが、たまたま「真理が女である、と仮定すれば、どうであろうか。すべての哲学者は、彼らが独断家であったかぎり、女たちを理解することにかけては拙かったのではないか、という疑念はもっともなことではあるまいか。」という序言で始まるニーチェの『善悪の彼岸』だった。午後になってのぞいたブックオフでは、「現代思想臨時増刊 『現象学』 知と生命」「現代思想1997年11月号 発達とは何か」、特集弔辞 鮮やかな人生に鮮やかな言葉という特別企画につられて「文芸春秋 2014年12月号」を買った。病みあがりの読書に衰えはない。昼前にかかりつけ医の先生から承認を得てファーミング(農業)に復帰することになった。逸る心を抱きながら畑の下見に行った。土・水・日照ともに申し分ない。このゴールデンウィークから土づくりに取り組む。車で20分だから気持ちを切り替えて野菜作りに没頭するには程よい遠さ、近さだ。幸運なことに病みあがりの足腰にも顕著な衰えはない。