パーソンズの職業指導理論は、まず心理測定で各個人の特性を明らかにする、次いで職業分析で各職種が必要とする特性を明らかにしたうえで、各個人が自分の特性に適した職を選ぶという図式である。心理測定➡職業分析➡職業斡旋、これが特性・因子論の原型だ。
特性・因子論の原型であろうが、現代版であろうが、そのカウンセリングの焦点は「自己の特性の理解」と理解に基づく「自己の展開法」に要約できる。この理論の現代版は、自分の適性に適した環境を自分で選んでゆくプロセスがキャリアだと説明する。国分康孝著「キャリアの理論」(誠信書房) から引用のうえ一部要約・改竄