旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

風貌

2014年02月12日 19時33分25秒 | Weblog

「広島じゃけん」という店で定番の「お好み焼き」を食べた後で安佐南区の【ブックオフ】をのぞいた。夕食後にゆったりとした気分で古本を漁るのは久しぶりだ。

好々爺風の文化勲章受章者河合隼雄は知的でないその風貌が好きではなかった。むかしから作者の風貌で読むかどうかを決める悪い癖がある。数か月前に河合隼雄著「カウンセリングを考える」上・下(創元社)を読み始めてからというもの、風貌と著作に関わる見方・考え方が明らかに変わり始めた。河合さんの場合、その著作が風貌とは裏腹におっしゃることが実に論理的で明快なのだ。知的な面構えをした著者は知的な本を書くというイラショナル・ビリーフがようやく揺らぎ始めた。

 本漁りの成果。第1冊目は河合隼雄著「コンプレックス」(岩波新書 1971年第1刷)、藤永保著「発達の心理学」(岩波新書 1982年第1刷)、藤本隆宏+東京大学21世紀COEものづくり経営研究センター著「ものづくり経営学」(光文社新書)、長山靖生著「『論語』でまともな親になる。」(光文社新書)、池田信夫著「知識社会の自由主義 ハイエク」(PHP新書)の計5冊をお買い上げ。〆て525円也。