旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

日記

2007年05月14日 22時46分40秒 | Weblog
忙(せわ)しい日々が続いた。忙しい忙しいと言うビジネスマンほど無能なのだそうだ。私に言わせると、どうみたって「良識的なビジネスマン」そのものが文字通り「有難い」のだから、何てことはない。ひとはみんなちょぼちょぼ、たかが金儲けと開き直って、「どうしようもない奴だ」と言われるくらいくがほどよい。ビジネス戦線で少々落ちこぼれたくらいでヤケになる必要は、全くない。期待されるほど辛いことはない。所詮は世の中、良心的なビジネスでは儲からないようにできている。儲かる奴というのは、悪どいか無知なだけの話だ。こういうのを「引かれ者の小唄」とでもいうのだろうか・・・。思わず小唄を口ずさみたくなるような暗澹とした半年間であった。

連休は風邪をこじらせて休養を強いられた。いまだに肺や喉の具合が悪い。健康のありがたみをひしひしと感じる。基本的にじっとしておれない性格だから、辛かった。最近では本屋さん通いが続いている。活字に渇いているのだ。

先日ブックオフで日本思想体系のバラ売りをやっていた。一冊が500円から1000円の惨状。「中世神道論」は「近世神道論・前期国学」との関連で欲しかったので即日買い求めた。30巻ほどが並べてあった。蔵書にないものが20点ほどあった。じっくり選んでうち何冊かを求めようと、1週間を置いて行ってみると、すべて消えていた。今時、この手の書籍を買うひとがいようはずがないという観測が甘かった。思えば、このわたしだって、この手の書籍を求めるひとの内のひとりなのだ。全部売れたのかと聞くと、店員は「さあ知りません。」と無気力に答えた。一冊も残っていなかったから、全てを誰かが買ったものか、どこか別の店に並び替えられたものか判明しない。多分後者であろう。それにしても惜しいことをした。

最近、双葉図書が古本の販売に力を入れている。ブックオフと同様に一定の期間売れないと、105円本のコーナーに並べられる。このコーナーでの、ある日の買い物。藤村由加著「人麻呂の暗号」文芸春秋 矢貫隆著「『自殺』生き残りの証言」文芸春秋 土屋賢二著「棚から哲学」文芸春秋 ジークムント・フロイト著「自叙・精神分析」みすず書房 ノーム・チョムスキー著「9.11 アメリカに報復する資格はない」文芸春秋 〆て525円也である。ああ・・・。