昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

高齢者運転講習

2006-06-23 16:41:10 | 日々の雑記
 
 昨日高齢者運転講習に出席して来た。何しろ73歳にして初めてのことで、とにかく緊張の連続の3時間だった。
 
 講習内容は(1)座学講習~教本とビデオと(2)実技講習~機材による模擬運転・動体視力・夜間視力検査と実技運転からの、全体を合わせて実質3時間ビッシリの講習内容だった。受講生は男女合わせて50名が、私語も無く至って神妙である。
 車両や機材などの数の関係で、3人から5人が一組に分けられてそれぞれの講習を受けた。
 初めは実技運転で、3人が乗り込み開始された。試験場コースを走るのは資格取得以来のことである。懐かしさを覚えたがいざハンドルを持つと、横の講検査官が気になり、全身が強張るほどの緊張感にとらわれていた。

 時間が経つにつれて教室の雰囲気にも慣れて、やがて余分な緊張感は消えていた。初体験の機材によるシミュレーション運転は戸惑いこそあったが、それも慣れるに従って興味も加わり無難に済ませることができた。ただ視力検査では、動体視力はともかくとして、夜間視力は散々の結果だった。
 なにしろ初めに煌々とライトを目に当てて置いてから、一気に暗室状態の箱の中での視力検査である。目潰しされた上でのことだから、設問の輪の切れ目判別どころか、その輪の存在すら分からなかった。

 「明暗への順応が劣りますので、夜の運転には気をつけて下さい。」
との 検査官の言葉に思わず
 「真っ暗闇の夜は急に来るわけでもないし、またトンネルだって照明があるでしょう。」
反論が出掛かったがぐっと堪えた。

 そもそも6千余円を支払い、更に3時間もの時間をかけて受けたこの講習会は、一体全体何だったのだろうか。疑問ばかりが残った。何の為の講習でそこにはどんな意義が在るのかさっぱり分からなかった。誰からともなく周りから聴こえて来た、
「どうせ役人の天下り団体の資金稼ぎだろう」との穿った言葉は、的を射ているのかも知れない。

 それに73歳の私には、今後から優良運転者の特典が無くなり、次回から3年毎の更新となってしまった。それにはただただ当惑を覚え、直ぐには納得できないことだった。