公務員のボーナス後の日曜日とあって、何時も食品買出しに行く大型スーパーは、普段の倍以上の客でごった返していた。
特に贈答用品売り場には、夫婦連れで混雑を見せていた。そうした目玉とも云うべき陳列台の反対側に、ミカンやリンゴの箱売りコーナーの中に混じって、箱詰めのさつま芋が5箱ほど売れ残っていた。
普段は殆どバラ売りばかりなので、老妻に是非買いたいと云ったが、老妻は聞こえ無いふりをして通り過ぎようとした。しかし好物を目の前に黙って引き下がる事は出来ず、半ば強引にカートに積み込んだ。老妻はそんな私の行為をただ笑って見過ごすだけであった。後で聞くと何のことは無く老妻も、バラにしようか箱にしようかと迷っていたとのことでした。
さつま芋は私の好きな食べ物の一つです。私の身体はもともと粗食に耐えうるよう、余程安あがりに、また貧乏性に出来ているのでしょう。
とかくさつま芋と云うと、昔ながらの偏見からか、女子どもが好む物で、男子には余り関係の無い食べ物とされておりますが、私はさつま芋に限らずじゃが芋や里芋なども大好きです。それに南瓜豆類も加わります。豆類はアズキに始まり金時豆・ウズラ豆・トラ豆・花豆・ダイフク豆・大豆といった具合で豆類ならたいてい好んで食べます。
日ごろ私はこうしたイモ類やマメ類の好きな事を、人さまの前では余り云わないようにしていますが、最近私の知るところでは男でも、芋好き豆好きの方がかなり多いことが分かり、心強く思っております。
このさつま芋の食べ方としては、和洋中華とそれぞれに幅広く活用されているのは周知のとおりですが、我が家の場合は本来の姿を活かして、余り複雑な事はしない。急ぐ時にはぶつ切りにしてからラップに包みレンジで加熱、5分ほどでホカホカの煮芋が出来上がる。時間が在る場合には無水鍋などで蒸し上げると、更なる旨味が加わって焼き芋同様になり更に天麩羅の具材にもなり、また他の食品との煮付けも恰好なお副食となります。
ただ一番美味しいとされている焼き芋ですが、昔は家庭でもストーブを使って簡単につくる事が出来た。この場合はラップでなく、アルミホイルに包んでから燃焼室の横の空間に置くだけです。室内の保温を兼ねての焼芋作りですからこの方法は冬が最適です。
しかし今はストーブの構造が変わって、殆どが「FF方式」となり、素人では蓋さえ開けられない仕組みになっております。昔は素人にも出来た簡単な故障などでも、わざわざディーラなどに持って行かなければならない。全く不便な世の中になったものである。
因みにさつま芋の由来と、その機能効果について少しばかり載せて置きました。
<由来>
日本への伝来は17世紀初期に琉球、平戸、薩摩ともたらされた。特に享保17年(1732)の「享保の大飢饉」の際には、蘭学者青木昆陽によって広められた。別名「甘藷」は青木昆陽の名前からとある。
<機能・効果>
(1)熱量=ご飯の約半分(2)カルシウム(3)ベーターカロテン(4)食物繊維(5)カリウム
(6)ビタミン類~A・BⅠ・BⅡ・C=リンゴの10倍(じゃが芋と同じ)・F・等です。
他に戦中戦後の食料補給として貴重な存在であり、更にガソリン代わりとして活用されていたとか・・・。
このように利用価値の高い食品ですが、戦中戦後代用食として余りにも多く食べさせられたせいで、今では見るのも厭だと云う人が、まだまだ沢山居るようです。そのことは分からないでもありません。
特に贈答用品売り場には、夫婦連れで混雑を見せていた。そうした目玉とも云うべき陳列台の反対側に、ミカンやリンゴの箱売りコーナーの中に混じって、箱詰めのさつま芋が5箱ほど売れ残っていた。
普段は殆どバラ売りばかりなので、老妻に是非買いたいと云ったが、老妻は聞こえ無いふりをして通り過ぎようとした。しかし好物を目の前に黙って引き下がる事は出来ず、半ば強引にカートに積み込んだ。老妻はそんな私の行為をただ笑って見過ごすだけであった。後で聞くと何のことは無く老妻も、バラにしようか箱にしようかと迷っていたとのことでした。
さつま芋は私の好きな食べ物の一つです。私の身体はもともと粗食に耐えうるよう、余程安あがりに、また貧乏性に出来ているのでしょう。
とかくさつま芋と云うと、昔ながらの偏見からか、女子どもが好む物で、男子には余り関係の無い食べ物とされておりますが、私はさつま芋に限らずじゃが芋や里芋なども大好きです。それに南瓜豆類も加わります。豆類はアズキに始まり金時豆・ウズラ豆・トラ豆・花豆・ダイフク豆・大豆といった具合で豆類ならたいてい好んで食べます。
日ごろ私はこうしたイモ類やマメ類の好きな事を、人さまの前では余り云わないようにしていますが、最近私の知るところでは男でも、芋好き豆好きの方がかなり多いことが分かり、心強く思っております。
このさつま芋の食べ方としては、和洋中華とそれぞれに幅広く活用されているのは周知のとおりですが、我が家の場合は本来の姿を活かして、余り複雑な事はしない。急ぐ時にはぶつ切りにしてからラップに包みレンジで加熱、5分ほどでホカホカの煮芋が出来上がる。時間が在る場合には無水鍋などで蒸し上げると、更なる旨味が加わって焼き芋同様になり更に天麩羅の具材にもなり、また他の食品との煮付けも恰好なお副食となります。
ただ一番美味しいとされている焼き芋ですが、昔は家庭でもストーブを使って簡単につくる事が出来た。この場合はラップでなく、アルミホイルに包んでから燃焼室の横の空間に置くだけです。室内の保温を兼ねての焼芋作りですからこの方法は冬が最適です。
しかし今はストーブの構造が変わって、殆どが「FF方式」となり、素人では蓋さえ開けられない仕組みになっております。昔は素人にも出来た簡単な故障などでも、わざわざディーラなどに持って行かなければならない。全く不便な世の中になったものである。
因みにさつま芋の由来と、その機能効果について少しばかり載せて置きました。
<由来>
日本への伝来は17世紀初期に琉球、平戸、薩摩ともたらされた。特に享保17年(1732)の「享保の大飢饉」の際には、蘭学者青木昆陽によって広められた。別名「甘藷」は青木昆陽の名前からとある。
<機能・効果>
(1)熱量=ご飯の約半分(2)カルシウム(3)ベーターカロテン(4)食物繊維(5)カリウム
(6)ビタミン類~A・BⅠ・BⅡ・C=リンゴの10倍(じゃが芋と同じ)・F・等です。
他に戦中戦後の食料補給として貴重な存在であり、更にガソリン代わりとして活用されていたとか・・・。
このように利用価値の高い食品ですが、戦中戦後代用食として余りにも多く食べさせられたせいで、今では見るのも厭だと云う人が、まだまだ沢山居るようです。そのことは分からないでもありません。
じゃこしか様も書いておられる通り、栄養価が高く、様々な調理法で食べる事が出来て、その上美味しい!最近は国産・外国産を問わず、様々な品種が販売されておりますね。余談ながら、私は「ひよこ豆」が気に入っております。
現在ではこうして好きな時に食べられる芋も、終戦前後の時期には容易に入手出来る物ではなかった事、祖母や母からも聞いております。それにしても、ガソリン代わりに使われていたとは驚きました。
なお、私の狭い部屋の中では、今でも石油ストーブが現役です。暖房は勿論、煮物を温めたり、芋を焼いたり、大活躍しております。そして、更に寒くなると炬燵の登場となります。ファンヒーターやエアコンは、何だか心から暖まれない様な気が致します。
若い貴方がさつま芋好きと知って、大いに気を強くした次第です。
当時の樺太では、気温の関係で育ちませんから、じゃが芋やカボチャと違って贅沢品の部類でしたよ。戦時中はともかく、戦後は目にしたこともありません。引き揚げて来てその味覚と再会出来て感激したものです。
イモ類からアルコール分を抽出して、代替燃料として補っていたようです。
石油ストーブをお使いですか。今は石油ファンヒーターが主流ですが、便利さが在っても味気ないですよ。
poloさんも芋類と豆類がお好きと聞いて安心致しました。我が家では蒸かし芋と大学芋は、お茶うけとして良くつくります。
秋口からの夜の風物詩として、軽四の焼芋屋が良く廻って来ますが、値が張りすぎて手が出ません。
滅多に出ない箱売りですが、重宝します。
「beans and potatoes」の言葉は傑作です。
まさにその通りで、豆・芋・南瓜などは、戦中・戦後派のエネルギー源でしたね。
コメントのお返しがすっかり遅くなりました。急ぎの用事で走り回っておりました。
そうですか、ご主人様も豆類芋類がお好きなんですね。仲間が増えたようで、とても親しみさえも感じます。
VCもさることながら、食物繊維の豊富さが有り難いです。年に成ると大腸ガンがとにかく怖いですから・・・。
樺太では薩摩芋は育たないのですか。考えてみれば、「薩摩芋」と言う名前からして、いかにも温暖な土地に育つ野菜らしいですね。
じゃこしか様のブログを拝見し、樺太のお話を伺っておりますと、いつでも薩摩芋が食べられる樺太であればどれほど良かったか、との思いを強く致します。どれほど思っても、時間は戻らないのですけれども。
残念ながら樺太では、さつま芋は出来ませんが、馬鈴薯は適地とあって良く収穫されました。
樺太で味わった馬鈴薯の美味さは最高でした。
あの味覚には未だ出あったことはありません。ついつい樺太を偲んでしまいます。
馬鈴薯、フレップ、毛蟹、ししゃも、そしてロスケガモ…樺太には美味しい物がいっぱいですね。世が世ならば、JA泊居の馬鈴薯が私の町のスーパーにも並んでいたのでしょうか。
食べ物と言えば、樺太に「ガレンジ」という植物があった、と本で見ました。じゃこしか様がお住まいだった土地にもガレンジはありましたか?
お訊ねの「ガレンジ」と言うのは聞いた事はありませんが、それに良く似た名前に「カリンズ=別名アカスグリ」と云う、ルビーのような紅い実の生るのが在って、子どもの頃に良く食べたものです。
その「カリンズ」は10年くらい前までは、我が家の裏庭の片隅に生っていましたが、何時の間にか消えて仕舞い、今では裏の家の庭で
見掛けます。
それがお訊ねの「ガレンズ」かどうかは、今のところ判りませんです。