昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

六年ぶりの皆既月蝕

2007-08-29 20:46:25 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 6年と7ヶ月ぶりに皆既月蝕が、今夜ここでも見られるとのことで、年甲斐も無く夕暮れ早々から落ち着けなかった。
 今夜の空模様は、早くから晴れると予想されていたので、天候についてはさほど心配していなかったが、今夜の月食は南東方面の空で見られるとのことだったから、その方角についての不安がよぎった。
 月食が南東の夜空のみでしか見られないとなると、住宅街の中にあるわが家からでは、建て込んでいる周りの家々が邪魔になって、果たしてうまく見られるのかどうかは、かなり微妙なのである。
 近くの河原へ行けば、確実に見られるのだが、今の私の体調では、昼間ならともかく、あたりが暗くなってからの外出は叶わない。やはりじっと家の窓に現われるの待つより他はなかった。
 
 晩飯後も落ち着かず何度も立ち上がって窓を開けたが、どの方角にも何の変化も見られず、ただ真っ暗闇が広がっているばかりだった。
早くから心配していたとおりで、やはりこの場所からでは、裏の家の屋根が邪魔なのだろうと、なかば諦めていた。
 しかし8時過ぎてから、何げなく窓から夜空を見上げると、なんと裏の家の屋根越しに半分欠けた月が見えた。
 慌ててカメラを取りだして写したのが、次の写真です。
 加齢のせいで、あまり手も覚束なくなった老人が、しかも望遠も何もない普通のデジカメで撮った写真など、人さまにお見せするようなもので無いのは、じゅうぶんにわきまえているのですが、今夜の天体ショーに立ちあえたきねんとして、あえて載せたしだいです。まことにチッポケなものですが、私の手持ちのデジカメではこれが精一杯でした。

8月28日午後9時25分頃の月

午後9時30分頃の月

9時45分頃には、すでに月蝕は終わりもとの満月に戻っていた。