昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

たかがタンポポなれど・・・

2007-06-03 20:49:45 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 春一番に咲く花として、その黄色の鮮やかさは群を抜いているのですが、こと畑地や敷地内内などでは、雑草として邪魔にされているようです。
 タンポポの繁殖力には、確かに手を焼きますが、色々な花の咲くのが早い本州ならもかく、とかく春の訪れが遅い北国では、花ならばたとえ雑草のタンポポでも、華やぐものがあれば救われます。
 なにしろ内地の花の便りを聞きながら、時ならぬ雪の繰り返しのなかで、ひたすら一進一退の春を待ち侘びているのですから。
 とにかくこの早咲きのタンポポは、ここ北国の春には無くてならない貴重な存在なのです。但し、レンギョやツツジに次いでサクラが咲き誇り、さらに色々な鉢植えの花が店先に並び、またそれらが家々の庭を飾る頃になると、タンポポなどには誰も目もくれず相手にされません。

 さてそろそろ用済みになったこの時季のタンポポなのですが、道端や河原の土手に咲くのとちがって、一ヶ所にこれだけ大量に咲くと話はべつです。
 下の写真は、時おり買物にゆくスーパーの近くにある児童公園の風景ですが、公園の殆どを埋め尽くすほど大量のタンポポを見たのは初めてです。
 おそらく子どもたちも圧倒されて、ここへ踏み込んで遊ぶには躊躇いをおぼえるのでしょう。ブランコ・滑り台・ジャングルジムなどの遊具は一応揃っているのですが、せっかくの晴天なのに遊んでいる子どもたち一人もおりませんでした。

目を瞠るほど群生する児童公園のタンポポ