昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

コゴミ(春の山菜)

2007-06-01 21:06:10 | 日々の雑記
 コゴミが出まわる時季のようで、最近近所の知人たちから三度も戴いていた。ところが今日また隣村の親戚が、わざわざ朝早くに届けてくれた。しかもそれは採り立てのもので、見るからに食欲をそそる色鮮やかさであった。
 今年コゴミを頂いたのはこれで4度目だが、今日の量が一番多くて、これまでの3度分に匹敵するほど多さだった。
 さっそく老妻が食台に広げて下ごしらえを始めた。その老妻の手先を見つめながら、私の食欲は広がるばかりだ。
 手っ取り早いのは、オヒタシで鰹節と醤油だけで歯ざわりと香りが楽しめるが、やはり何といっても胡麻和えだろう。また他に「辛子酢味噌和え・油炒め・煮物に天ぷら」等など、たかが山菜なれども、その調理のバリエイションには幅広く、戦中派の食欲を楽しませてくれる。また山菜などを好まない若い人たちには、マヨネーズとかドレッシングなどで、若者向きに工夫するのも良いのではないかと思います。

 ちなみの今夜の食卓に胡麻和えが加えられたのは云うまでもないが、私としては是非とも天ぷらも欲しかった。しかしメタボ解消中の身の上から、あっさりと却下されてしまった・・・残念!

 さてコゴミは、フキやワラビなどとともに春の山菜として親しまれているが、我われ戦中派には忘れ難い食品である。忘れもしない戦中戦後の食料不足時代、ジャガ芋やカボチャなどに加えてとても貴重な青物野菜の一つだった。
 それは今も同じで、とかく高値つづきの緑黄色野菜のこの頃、手頃な価格の中国野菜が何とか補っていたものの、この度その中国野菜に規定を大幅に超える残留農薬が指摘され、とても怖くて手が出せないでいる。
 これらのことから、山菜はもっともっと食卓に上がっても良いのでは無いかと思いながら、香り豊な胡麻和えを堪能した。

ただ今灰汁抜き中・・・冴えきった緑が食欲をそそる!