畑のつぶやき

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水田準備、管理の機械化(A)

2023-06-27 19:12:31 | 農業の事

6月27日(火)

【雨は降らない、梅雨時なのに畑はからからに乾き、野菜の生育は悪い。完全に定着し十分音を張っている野菜は良いが、生育途中の野菜にはつらい乾燥だ。とりわけ、植え付けたばかりの野菜は、枯れる心配はあるし、イモ類の植えたものは水分が不足で、休眠から目覚めてくれない。要するに、目が伸びてくれないのだ。雨のせいばかりにできないのは、私たちの畑の準備が遅れ、植え付けが、適期よりひと月以上も遅れたからなのだが。

そんなわけで、このところ、畑に行くときは、灯油用のポリタンクを必ず積んで、少しづつ、株の根元に水をたらしている。】

水田には水をためるから、その水が漏れないように、モグラやザリガニなどが明けた穴をふさぎ、二尾割れなどを補修する作業が必要だ。房総南部の畔付けは独特だ。一般に多くは、平鍬を使い畔の表面を削り、水で練った土を塗り付ける。当地の畔はゆるい傾斜の畔だ。まず、スコップで畔切をする。前の畔を掘り上げる。そのうえで水を入れて、畔際を良く練ってドロドロにする。その泥土を四本鍬で切ったところに引き寄せて、平鍬で平らに均して、新しい黒にする。畔切、土寄せ、平鍬均しの工程が必要だ。そのうえ、丁寧の人は、土寄せ、均しを二回も三回もやったという。下畔、中畔、上畔といったそうだ。

田んぼの水は大事なもの。そのために、水を漏らさないように、丁寧に手間を惜しまず、畔付けをしていた。しかし、時間はかかるし、肩腰は痛くなるし、大変な重労働だ。

トラクターの普及は、その畔付けを機械化した。作業機としての畔付け機の登場。ロータリー機を外して、畔付け機に付け替え、作業する。今まで、数日かけていた作業をわずか半日もかからずにやってしまう。そのうえ、水和張らずに作業した方がよいので、段取りさえよければ、適度に早期にやっておけることになる。手間暇かかる重労働からの解放だ。

 

 

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