畑のつぶやき

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コンバイン作業

2023-07-02 19:03:55 | 農業の事

7月2日(日)

稲作を始めたころ、近所の農家でコンバインを購入した。それはまだ小型で。運転者は歩行して作業するタイプだった。自走脱穀機のハーベスターに刈り取りと、脱穀済みの藁を処理する機能を付けたもので、このタイプの普及はなかった。基盤整備後数年すると、乗用型のコンバインが、あっという間に普及した。ほとんどが、二条刈りで、脱穀籾は袋取だった。農家の作業場には、灯油バーナーによる穀物乾燥機が据えられた。

秋の収穫は、晴天の日中、朝露が乾いたころから始まる。長方形に整備された水田のあちこちで、赤や青のコンバインが、みずすましのように、田んぼの中をぐるぐると、稲を刈り脱穀して、後ろに細断した藁を吐き出しながら走り回る。約30㎏ほどでいっぱいとなる籾袋が、おろされる。10aの面積だと、およそ30袋ほどになる。一日の刈り取り作業は、乾燥機の容量で決まってしまう。初めのころの乾燥機は、おおよそ20アールの収量分くらいの容量のものが多かった。

刈り終えるとと、乾燥機のスイッチを入れ、作業終了。モミの水分量にもよるが、翌朝には乾燥が仕上がるほどの速さになっている。翌日は、仕上がった乾燥モミをモミ置き場に排出してから、再び圃場に向かう。これが、コンバインの普及したころの収穫風景だった。四隅の刈り取りと、籾袋の運搬と、乾燥機へ入れる作業は人力で、暑さ厳しい収穫時の重労働だった。


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