畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
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食、農への思い

ゴボウ

2011-06-07 19:43:03 | 我が家の畑

6月7日(火) 

ほぼ一日曇り空。雨は降らない。夜は雨のぱらつく予報だが、降りそうもない。

ゴボウの種蒔。畑周りの草刈。久しぶりで、畑の中にしゃがみ込んで、草取り。インゲンの畝間をきれいにする。花が咲き始めている。収穫が始まる前に、畝間の草を取ってしまおうと、手を付ける。なにやかやと、一日畑に出ている。

ゴボウ。牛蒡。この数年作り始めている。過っては作ったこともあるが、粘土質の強い、地下水位も高い畑で、うまくできなかったり、腐りが多かったり、なにより、収穫が大変で、ずっと敬遠していた野菜だ。粘土質でない畑を借りれるようになっても、掘り取りの苦労を思い、手をつけなかった。ミニショベルで、掘ればと、栽培を始めた次第だ。

面白い野菜だと思う。収穫したゴボウは、まさしく根っこだ。外観だけでは、とても「野菜」とは思えない。戦時に、欧米の捕虜の人に、ゴボウを食事に出したことが、捕虜虐待として、敗戦裁判に掛けられた、などという笑うに笑えないような、話もあるようだ。しかし、根っこにしか見えない、この野菜は、すぐれた野菜の一つといえる。独特の香り。この香りは、食欲を誘う香りで、ゴボウでしか体験できないものだ。正月のおせち料理の煮しめにも欠かせない。油との相性も抜群。だから、煮てよし、炒めてよし、揚げてよし。きんぴらごぼうは、その名の通り、ゴボウなしでニンジンだけでは、格落ちだ。てんぷらも、ゴボウの香りが味を引き立たせる。肉類とも相乗効果を上げる野菜だ。最近は、サラダにもゴボウが登場するようになっている。若かりし頃は、ゴボウサラダなど耳にしなかったと思うが。近年の健康ブームで、食物繊維として、見直されているのだろう。そして、品種の改良。柔らかく、あくの少ない、若取り用の品種が、次々と登場している。

一般に、ゴボウと云えば、春蒔き秋冬どり、秋蒔き翌夏どりの、二種類の作付けだったが、今や、通年栽培もできるほどだ。春から秋にかけて、順次播種して、若取りから始めると、ずっと収穫できるのではないかと思う。しかも、短根系に改良されてきたから、収穫もある程度楽になってきている。施設を使わなくても、通年野菜に。としたら、ゴボウの旬は何時になるのだろう。

やはり、お節に欠かせないものだから、秋から、冬を旬として、楽しみたい。

所で、ゴボウの料理。皆さん!  皮は剥いていないですよね。せいぜい、たわしで洗う位にしてください。水にさらしていないですよね。せいぜい、ボウルに張った水に落として、ささっと揚げる位の下処理にしてください。牛蒡の命、香りを、本当に楽しむために。

でも、我が家のゴボウは、今日、種を蒔いたばかり。料理の話など、早すぎました。(でも、一回目のゴボウは、今、そろそろ指くらいの太さに育っています)

ゴボウの種

種蒔。覆土の替わりに、籾殻を被せました。ゴボウって、発芽するときに、太陽の光が必要なのです。覆土は薄くします。今は梅雨時。畑土の乾燥を心配する必要もないと、籾殻にしました。でも、種は、丸一日以上、水につけ、たっぷり水分を吸わせてからの播種です。

 


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