畑のつぶやき

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食、農への思い

カラス

2010-11-18 19:35:30 | 農作業

11月18日(木)   ときどき    いちじ  

雨音がする。5時を少し回った位で、窓の外は、真っ暗だ。6時過ぎに起床。雨戸をあけると、昨日できた水溜りに、小さな波紋ができるほどの雨が降っている。8時過ぎには止むが、この雨雲、午前中、二度ほど、短時間の降水をもたらした。

午前中は、動物の世話、クン炭作り、精米と米出荷の準備。落ちついた所で、納屋の屋根トタン、下見トタンの購入、運搬、収納。

午後はソラマメ植付。100本強。

畑について、車から降りて、仰天する。日曜日に定植したソラマメの苗が、引き抜かれている。千切れているものもある。その数たるや、尋常ではない。瞬間、パニック的になる。何が何だか分からない感じだ。しかし、すぐに、原因に気付いた。

カラスである。

カラスは、植え付けたソラマメを引き抜いて、残っている種豆の部分を食べることがある。ソラマメは、ポットに播種するとき、豆の三分の一ほどを、土から出しておく。その方が、病気にかかりにくいという。だいぶ昔のことだが、植え付けた苗をかなりやられた。畑に植えても、豆の頭が見えているから、被害にあったのだ。以来、マルチに穴をあけて、苗を置いてから、畝間から土をすくい苗の周りに被せて、豆が見えないようにして、定植してきた。それでも、頭の良いことで知られるカラス。半分は、いたずらのように、植え付けた苗を引き抜く。そうした被害は、毎年受けている。晩秋に定植するエンドウ豆や、タマネギなども、引き抜き被害にあう。タマネギなどは、食害はないのだから、完全に「いたずら」だ。そして、その被害も、全体からみれば、それほど多くはない。「カラスの奴め!」と云いながら、引っこ抜かれた苗を植え直したり、補植をすれば済むほどだった。せいぜい、数パーセントの被害で済んでいた。

しかし、今回は違う。数えてみて、驚いた。80数本。250本強植えたのだから、三分の一近くの被害だ。しかも、被害の程度もかなりひどい。引き抜かれて放り投げられただけのようなものは、一割ほどしかない。ほとんどが千切られている。先端だけが千切れているだけなら、再生もありうる。根元からちぎれているのは、どうにもならないだろう。

他の畑に、100本ほど植え付ける予定だったが、変更せざるを得ない。これから、再度、今日植えたものも、被害にあわないとも限らない。残っている苗は、補植用に、取っておかなくてはならない。

虫や、病気を心配するだけでは足りず、害獣、害鳥対策も。なんで、こんなに振り回されなくてはならないのだろう。

 


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