畑のつぶやき

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食、農への思い

農政

2011-06-17 20:49:18 | 食、農への思い

6月17日(金)  のち 

夜間は、ある程度の雨量を記録したようだ。明るくなると、雨は小降りになり、霧雨か、断続的なパラパラ雨となる。午前中いっぱいはそんなだったが、午後は、曇りとなり、薄日が出ることもあり、蒸し暑くなった。

午前中は、収穫してあったジャガイモや、ニンニクなどの整理。午後は、田んぼの法面の草刈。刈払機で、2時間ほどの作業だったが、汗びっしょりになる。早めに切り上げて、夕方は、農協。戸別所得補償の申請と、環境保全型農業直接支援対策についての説明を聞きに行く。

戸別所得保障の申請受け付けの為、市の農産係と、農政局農政事務所から、係員が来ている。市の窓口では覚束ないからと、農政事務所の係員に連絡を取ってから出かける。基本的なことは話し合えるが、具体的には、市の窓口に書類を出してから、はじめて動き出すことになるという。この制度、販売を目的とした農業で、化学肥料や化学合成農薬を半減させることと、一定の農法(カバークロップ、リビングマルチ、草生栽培、冬期湛水)を組み合わせて実施するか、有機農業に取り組むかした場合、年に、10a当たり8000円を支援するという制度だ。その8000円のうち4000円を国、2000円を県、2000円を市町村が負担することとなる。国としては、すでに予算を取り、県に下ろしており、県もパンフレットは作り、市町村には下ろしている、しかし、私の住む市では、制度は知っている程度の話だ。

市の係との話で分かったことは、現在までの所、申請は出ていない。申請があるだろうとは、想定していなかったらしい(これは想像)。申請があれば、それから、補正予算を組むことになるということ。もし、申請者が私だけなら、私一人の為に、そのための業務や、金額にしては大した金額でなくとも、補正予算を組まなければならないなど、大変ですね、と云うような話になる。県の農林部の、地域農業事務所にも、電話をしてみる。

私たちの住む、「安房地域」では、申請は出ていないという。ただ、隣の市で、検討中の動きがあるという。それは、旧村の有機農業グループの人たちらしい。

これを見てわかることは、国が決めた政策を、一方的に地方に下ろすというやり方が、全く変わっていないということ。地方にとっては、2000円用意しろと突然言われて困ることぐらい。この制度を、積極的に広めようとするかしないかは、係の担当者が、関心を持つか否かに、かかっている。もっといえば、その地域の農業者に、関心を持つものがいて、役所への申請という、事務処理の労をいとわないかどうかにかかっている、といっても過言ではないだろう。

農政。日本の農業がどうなるかは、こんな偶然にも左右されるのだろう。

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