ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

2291    風の中の帰省

2011-04-18 13:23:05 | Weblog
※ Sちゃんとみんなで甘柑の試食。
  クリック♪


4月18日(月)

季節柄か、雨の予報が毎日1日づつずれ込んでいる。
しかも明日は、西日本から東北まで大荒れとの予報。
愛媛行きが迫っているので少々あせる。

昼食、冷凍のうどんをゆでるが
ザルにあけるとき、半分以上をシンクの排水口にこぼしてしまった。
Nにさとられぬよう、そっとかき集めてザルに戻すと、なんかよくわからない赤やピンクの粒々が混じっていて
ちょっとキモチ悪かった。

お昼過ぎから徐々に外が暗くなるが、金太郎は元気いっぱい。
ギエーッ!! ギエーッ!! と叫びながら、狂ったように遊びまわっている。
でも最後には疲れすぎたのか、Nの指を噛んで怒られ、カゴに強制送還。
布をかぶせられていた。

夜はHIROへ。
久しぶりで雨の日チケットをもらう。



翌4月19日(火)

ちょっと久しぶりの愛媛行きで、朝6時40分に出発。
まずまずの空模様だ。
三木の手前でちょっと降りだすが、これは間もなく上がる。
7時45分、右手前方に白鳥城が見えだす。

8時07分、岡山へ入る。 
青空が広がりいい天気だ。
山の斜面を彩るサクラや山ツツジが美しい。


8時30分、瀬戸PAにて休憩。
きょうはここまでノンストップで来た。
トイレの入り口にツバメのツガイがいて、すぐそばの巣には、まだ顔の半分ほどしか見えない小さなヒナが収まっている。
寒い寒いと言いながら、もうそんな季節なのだ。


児島付近で “雪花菜ドーナツ” と書かれた小さなトラックを見かけ、なんとなく気になる。
あとで調べてみよう。

9時12分、瀬戸大橋。
風速11メートルの表示で、車体が多少フワフワする。
「ちょっとこわい。 ハンドルが取られる」
助手席の私はノーテンキに、薄いコバルトブルーの瀬戸内海に見入る。
水色の空に小さくちぎれた大小の雲がフワフワと浮かび、まるで初夏の景色みたいだ。
ほどなく巨大なコンビナートが見え出す。
ニョッキリとそびえるエントツから吐き出される真っ白なケムリは、どれも真一文字に左(北西)へ流れている。
やっぱり相当な風なのだろう。
川崎重工の看板、球形タンクを乗せて浮かぶ真っ黒な大型タンカーが見え出すと、急に雨が降り始めた。

9時22分、宇多津、そして讃岐富士のそびえる坂出IC。
ここらではすでにワイパーもフル回転、ネズミ色の世界だ。

ところが、丸亀付近からまた青空に変わる。
これじゃあ天気予報も大変だろうなあ。
「丸亀競艇は港やから、こっからはちょっと見えんなあ」
明日水曜ならレース開催日なので、3人で出かけるプランもあったのだ。

大野原手前で母からケータイ。
「風が強いきに、気をつけて来てください」

10時ちょっと前に豊浜SA着。
こんなに早い時刻に着くのは初めてだ。
お腹ペコペコなのでサンドイッチを分け合って食べる。
テレビでは、NHKみんなの体操をやっていた。
ハンカチを忘れてきたので、温泉で売っているような青いタオルを買う。 150円なーり。

10時14分、三島川之江IC。
一般道へ出ると2人のお遍路さんが歩いている。
リュウグウの赤い文字、製紙会社の煙突や看板、パルプのニオイ。
雨上がりのせいか、クッキリと美しく感じる。


家へ着くと、姉と母が出迎えてくれる。
ドーナツや千鳥饅頭のオミヤゲを渡したあと、野菜の買いだし(森家用)にジャジャ馬市へ。
母と相談しながら、ホウレンソウ、大根、ナス、かぼちゃ、ピーマン、トマト、えんどう、キャベツ、ふき、お味噌(おいしそうなので3種類も買ってしまった)
あと、みかん売り場で色々試食する。
この時期は、甘夏、八朔、デコポン、甘柑、伊予柑と色んな種類があり迷ってしまうのだ。

家へ戻って玄関に野菜を置き、姉も加わり4人でお昼を食べに行く。
いつもの季の屋だが、母と姉の注文した刺身定食がものすごくおいしそうだった。
次回はゼッタイあれにしよう。

そのあとバリューへ寄る。
この日は週に一度の特売日らしく、またまた野菜や果物を買いこんでしまう(この辺の物価は安いのです)
ただ、母の好物の豆のテンプラが売り切れで残念だった。
瀬戸内の魚介類も珍しくてオイシそうなのがたくさんあるのだが、保冷剤やクーラーを持ってきていないのであきらめる(次回からは必需!)
それにしてもここのスーパーの品揃えはすばらしく、特にお菓子売り場の充実度には目を見張るものがある。
母はキャンデーの大袋を2つ買っていた(デイサービスへ持ってってみんなで食べるらしい)

帰宅して一服していると、お向かいのSちゃん (ちゃんづけだが母と同年代の大先輩) が来る。
ふだん何かとお世話になっている、心強い母の親友なのである。
いつも思うのだが、昔からこの地域に住まう年配の人たちは、皆たくましい精神力を持っている。
私なんか、吹けば飛ぶようなヒヨッコなのである。


そのあと姉がバスで帰り、注文していたブランデーケーキを受け取りにいつもの三光堂へ。
出発前、2本でいいと言うNと、いや3本持っていけという母がちょっと小競り合いになるが、結局3本買うことになる。
あと、お赤飯も一緒に包んでもらうと、蒸しパンを2つオマケしてくれた。

それからチャッカマンを買いにFUJIへ。
ここはダイエー系列なので、食品も雑貨も見慣れたものばかりだ。

帰宅すると、さすがの母も疲れたようで、お茶にむせたりしてちょっと心配だった。
Nが仮眠のあいだ、金太郎やチビの話しをする。
チビが天国へ行ったことは、実はこのとき初めて話した (母が切りだすまで伏せておこうと、Nと決めていたのだ)
最初はショックそうな母だったが、病院で皆に見守れながら息を引き取ったこと、宝塚の動物霊園でたくさんの仲間と眠っていることなどを伝えると、安心そうな表情になりホッとする。
どちらかと言えば動物ニガテな母なのだが、慈しむ気持ちは私たちと変わりない。


4時を回り、そろそろお別れの時刻だ。
この日は阪上二段が発熱で留守番役がいないので、ちょっと早めに帰宅しなければならない。
あわただしい中、デイサービスやお兄さんのお墓まいりには行けなかったが、金太郎やトビクロのことを考えると致し方ない。
たくさんの野菜やおみやげ物を後部座席に積み、母に見送られながら4時20分頃に出発。
なるべく近いうちにまた帰ります。

高速へ乗って間もなく、左手に瀬戸内海が見えだす。
日は落ちていないが、すでに島の影は黒っぽく、どこか寂しげだ。
間もなくフロントガラスに細かい雨粒が当たり出し、前方に低く垂れこめる、どす暗いネズミ色の雲がブキミに迫ってくる。

瀬戸大橋へ差しかかると風速12メートルで “横風50キロ” の規制。
来た時よりも風は強まっており、ちょっと不安を感じる。
もちろん2輪は通行止めだ。
窓際からゴオゴオと不気味な風のうなりが響き、強い横風に車体がフワ~ッと押される。
さすがにコワイ。
そのまま時速60キロのヨロヨロ運転で、カチカチになりながらもなんとか大橋を渡り終える。
瀬戸大橋をこんなに長く感じたのは初めてだ。
鷲羽山トンネルに入り、ようやく人心地がつく。
「トンネルはホッとするなー」
「いつもと逆やね」
CDをナベサダからフォークの名曲集に代える。
『翼をください』 『学生街の喫茶店』 『カレーライス』 『夢の中へ』
かぐや姫の 『妹よ』 になると、なぜか涙があふれ困ってしまった。

6時12分、備前市へ入る。
この辺りからようやく薄暗くなり始める。
途中、ものすごく大きな虹が出て何枚も写真を撮った。

竜野西SAで夕食休憩。
Nはしょうゆラーメンとコロッケ。
私はタコヤキの浮かんだ明石うどんを注文。
食べ終わって外へ出るとさすがに暗くなっている。
濡れたアスファルトを照らす、ちょっとにじんだ照明、雨上がりの冷たい空気。
愛媛母、金太郎、トビクロ・・・・・なんとも寂しい気分になる。



清荒神に到着すると8時過ぎだった。
思っていたよりも早く帰れてホッとする。
トビオの○○○はあったものの、金太郎もみんな元気でよかった。


それにしても、風の強い、寒い春の1日だった。



おわり

コメント
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