年も改まって、1月2日、赤い枠で囲った松本の生家を訪問。
数日後から解体作業が始まるので、最後のお別れに出かけたのだ。
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戦前に建てられ、温泉街の大半を焼き尽くした大火からも生き延びた木造3階建ての温泉旅館。この近所では一番古い建物になってしまった。
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隙間風だらけで、しかも最近の地震多発を思うと、懐かしくはあるが、長兄夫妻が建替えを決断してくれて、少しほっとした。
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家の中の写真を取りまくり、ふと廃棄する仏壇の中をひっくりかえしたら、
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今から200年位前の仏壇製作の木曾の大工さんが書き残した謂れ書きと、松本藩の松平丹波守用達の通行手形が出てきた。
父が数十年前に博物館の古文書文庫に寄贈して、生家には目ぼしいものは何も無いのだが、良い記念の品を見つけ出せた。犬も歩けば何とやら、長兄に大事に保管をお願いしてきた。