安曇野ミュージアム ギャラリートークリレーと題された催事:安曇野のアート展を梯子するイベントがあったので、出かけてみた。安曇野と言えば、碌山と臼井吉見だが、この2つは既に何回も訪問しているので、パス。
スタートは豊科近代美術館から。

スペイン風の図書館と併設の美術館に高田博厚の彫刻が多く収蔵されている。館内は残念ながら撮影禁止だが、中庭のコリドーは撮影OK。

2時間ほどじっくり見学させていただき、外に出れば、朝方の豪雨がウソのよう。曇ってはいるが北アルプスが姿を見せ始めた。

昼食後向かったのは、ワサビ田の上に浮かぶ山岳写真家の田淵行男記念館。

山の写真と高山蝶のスケッチを沢山見た後、外に出れば、さらに、雲が切れ、有明山の左肩の向こうに、初冠雪した燕岳。

そして、次の高橋節郎記念美術館を目指して北上すれば、田んぼの向こうに、初冠雪した鹿島槍から白馬3山。やはり、雪のある北アルプスは良いね。

漆芸の高橋節郎美術館も内部は撮影禁止。

ただ、脇の築150年の生家の庭も作品と同様、心の休まる風景である。

最後はアートではなく、ヒコーキ野郎の記念館、飯沼飛行士記念館へ。

日中戦争に飛び込んでいく直前、三菱重工名航で作られた純国産機で欧州まで100時間を切る世界記録で飛んだ24歳の飯沼正明の記念館と生家だ。この家も随分立派な家。

普段自転車で安曇野のアートラインとかスケッチロードとかを走ってはいるものの、数多くあるギャラリーにはご無沙汰であった。一度に多くのギャラリーを訪れて、学芸員の詳細な説明を聞ける今回の催しは私には最適のものであった。