マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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勝原子供涅槃オコメ集め

2009年04月21日 18時16分06秒 | 山添村へ
今日は山添村勝原の子供涅槃の日。

一日中遊べるというのでワクワクしていたカズヤくん。

四年前は保育園児だったけどよく覚えているんだという。

朝八時に公民館集合だと教えられて一番乗り。

だけども誰も来ない。

20分待ってやっと一人が現れてほっとした。

半集合やでといわれたけど話し相手ができて早速二人で走り回る。

そのあと続々とやって来た男児たち。

遠いところは親の送り車でやってきた。

今年は総勢11人。

先輩リーダーの指示で二組に別れて、オヤの家で膳に供用されるお米集めに地区全戸を巡る。

勝原地区は48軒、上と下に別れていった。

涅槃はお釈迦さんが亡くなった日。

本来は15日だがそれに近い土曜に行われている。

お米集めは各戸の玄関で「ネハンですけどー」と声をあげ「ネハン キャハン オシャカノスズメ」と囃す。

そうすると、お家の住人はさまざまな容器に入れた二、三合ほどのお米をお米集めの袋(天竺木綿布)に入れてもらう。

お菓子は袋ごといただく。

たまにはオコズカイ程度の駄賃もいただく。

「キャハン」は足を保護して歩きやすくする脚絆布。

「オシャカノスズメ」とは米を拾う雀。

お釈迦さんが行った修業を見習って、その使いとなった子供たちがお米を集めるという説があるそうだ。

山道、坂道を巡って集めた米袋がだんだん重たくなってくる。

先輩は米袋。

年少の子らはお菓子袋を担いでいく。

いっぺん担がしてと年少の子。

歯をくいしばってもやっぱり持てんわといった。

道中は長く、まだ着けへんのとぐずりかける年少者。

あともう少しやと先輩はいうけどその本人らも地べた座り込む。

2時間ほどかけた上の組みのお米集めは先に公民館に着いた。

少し休憩したころ下の組みもやってきた。

こっちのほうが多いでというが別に勝ち負けはない。

合流すると一組になってオヤの家へ向かって行った。

(H21. 2.21 Kiss Digtal N撮影)


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